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『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』このワクワクは貴族の次男さえも世界最強に変えてしまうんだ

「転生系小説の主人公は、現実世界に戻りたいと思わないのだろうか?」そんな疑問を持っている方にこそ『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』を読んでいただきたいです。

主人公のアラド・サン・ヴェールは貴族の息子。30歳独身社畜という1度目の人生の記憶を抱えながら、6歳の少年として2度目の人生をスタートさせました。

貴族の息子に生まれ変わったのなら、さぞかし悠々自適に暮らしているのだろう…と思いきや、そうでもなさそう。ある日のアラドは、寒さが残る森の中を1人で歩いていました。

貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~ 原作:三木なずな 作画:葉山冬悟

30歳独身社畜は貧乏貴族の次男になる

主人公が生まれたヴェール家は、貧乏貴族。

生活費を稼ぐために父は内職をし、6歳の息子・アラドは森へ薬草取りに向かうのが日課の貴族です。そして、家族が苦労して生み出したリソースは全て長男のロビンへと注がれます。後世まで家を残すために。この世界の貴族としては、これがごくごく当たり前のことなのです。

読み進めながら、せっかく転生したのに結局世の中の仕組みには抗えないのか…と思ってしまいましたが、アラドは前向きでした。だってここは、社畜時代とは違いやればやっただけ結果が返ってくる世界。終電ダッシュも始業1時間前の強制出社もないんですもの!

でも頑張ったところで、貧乏貴族の次男には限界があります。

貴族として家は継げず、あらゆるリソースも回ってきません。もし貧乏貴族の次男という報われない立場のアラドが成り上がれるとすれば、それは「魔法」に目覚めるくらいの奇跡が起こらなければ難しいでしょう。

世界は表情を変える

ヴェール家より上位の貴族・バートン家のパーティに参加した際に、アラドは魔法に目覚めました。

この世界では、基本的に「神託」を行った者が魔法に目覚めます。神託は1年に1度行われる恒例行事ですが、運が良くなければ魔法に目覚めることはありません。

町には40年間まったく覚醒しないおっちゃんもいるほど、魔法に覚醒するというのは幸運なことなのです。宝くじで高額当選に期待するくらいの感覚なのかなぁ…。

そんな事情があるにもかかわらず、アラドは突然魔法に覚醒しました。

一体なぜ…!?

転生したとはいえ、アラドはただの貧乏貴族の次男のはず。

もし他の人と違うところがあるとすれば、アラドは他の人には見えない「魔力のカケラ」が見えるということ。やがて少ない情報を頼りに、アラドは「魔力のカケラを一定数集めると魔法が使えるようになる」という結論にたどり着きました。まるでゲームの世界みたいだ!

アラドの魔法はその場にいた魔法使いたちをザワつかせ、上位の貴族の気を引き、そして同い年の女の子の心を動かしました。ワクワクする展開。魔法への覚醒をきっかけに、世界は表情を変えたのがわかりました。ここから始まるんだ、貴族次男の成り上がりが!

魔法を通じて面白さを知る

魔法はアラドの人生を変え、物語を大きく動かしました。しかし、アラドの成り上がりはまだまだこれから。疑問だってたくさん残されています。なぜ魔力のカケラが見えるのか、森で出会った「古代魔法」とは何なのか、アラドはなぜ転生してきたのか。知りたいことが多すぎる…!

でもまずは、できることから一歩ずつ。

物語の根底にあるのは、魔法を通じて生まれる「知的好奇心」です。アラドのワクワクを同じ目線で楽しめるなら、アナタはきっと物語の魅力に気づいているはず。

これからアラドと一緒に、魔力のカケラと物語の魅力を拾いにいきませんか?

執筆: ネゴト / 星月まふゆ

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