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ツンデレって何!? 異世界から戻ったら未来でした『異世界おじさん』

それは「吉報」か「凶報」か。17歳から17年間昏睡状態だった叔父が目覚めた。しかし親族は離散状態。その叔父は異世界からの帰還者だと自称している。あなたならどうするだろうか? 

無理だ切ろう!! その気持ちがあなたに湧くのは当然だろう。そう、魔法を目の当たりにする時までは。

『異世界おじさん』(いせかいおじさん)は、おじさんから語られる異世界での冒険と、おじさんと甥っ子との現代の生活が描かれる、パラレルクロスファンタジーだ。

異世界おじさん 著者:殆ど死んでいる

異世界モノの常識をひっくり返す『異世界おじさん』

『異世界おじさん』は、おじさんの異世界での冒険と、甥っ子との現代の暮らしが交互に描かれる新感覚の異世界作品だ。

コミックスは累計180万部を超え、2022年にはアニメ化の話題作。

異世界モノとしては意外な設定と、異世界でのバトルやコミカルな描写が絶妙に読者の心をくすぐる。

著者は殆ど死んでいる先生。ヒロイン達を代表とする可愛らしい絵柄と、狂気すら感じさせる笑いを誘う表現との落差は秀逸だ。

『異世界おじさん』は異世界モノのテンプレートを逆手に取った、新感覚の異世界コメディ作品だ。

異世界帰りのユーチューバー

17年間昏睡状態から目覚めたおじさんは異世界からの帰還者だ。

甥っ子のたかふみとおじさんは、ふたり暮らし。おじさんは異世界で身につけた魔法を使い、動画配信して暮らしている。

17歳という年齢で異世界に行ったおじさんは、17年間のブランクがあるため現代の暮らしに慣れていない。しかし、魔法があるからそれほど不便はしていない様子。

甥っ子のたかふみは異世界に興味があるみたいで…。異世界帰りで浦島太郎ぎみのおじさんが時々不審者扱いされながらも、甥っ子と楽しく暮らす!?

剣と魔法の異世界と、動画とゲームの現代の、おじさんの物語が始まる!!

異世界に常識は通じない!? 不憫すぎる3つの点

ゲームに捧げた青春時代。そんな折、17歳で異世界へと渡ったおじさんには、様々な血と涙の苦難が待ち受けていた。そんな3つの不憫な点をご紹介しよう。

1つ目は、オークと間違えられて酷い目に遭いまくる点だ。異世界人の外見は美男美女が基本。そのため、おじさんの見た目はひどく醜く映り、オークと毎回誤解されてしまうのだ。このせいで人と会うたびに、狩られそうになってしまっていた。

2つ目は、おじさんが「ツンデレ」という概念を知らない点だ。おじさんと行動をともにするエルフは、素直になれないツンデレタイプだった。一般的にツンデレとは普段ツンツンしているが、心を許した相手に時々デレデレしてしまうという性格や振る舞いの事だ。しかし、おじさんが異世界に行った当時の年代では、この概念が広く一般化していなかった。

そのため、おじさんにとってエルフはツンデレではなく、罵倒を繰り返し突然情緒がおかしくなる、理解不能のヤバい奴だと思っていた。

3つ目は、おじさんが「ゲーム脳」すぎる点。青春をゲームに捧げたおじさんは、アイデンティティがゲームで構成されていた。しかも、年代的にちょっと古めのゲームが多く、恋愛系のゲームやRPGをやっていない。基本的にプレイしたことがあるゲームと、その周辺知識が思考の元となっている。

それで、うまくいくこともあるのだが、とんでもない誤解やピンチを招くことにもなる。

このような不憫な点から、おじさんは我々の思い描く異世界とは、少し違う生活を送っていくことになる。

現代と異世界の新感覚コメディ!!

異世界での冒険と現代の生活が描かれる本作は、意外性がありながらも失速することなく軽快に読めるコメディに仕上がっている。

また、2017年の現代、17年前に17歳で異世界へ渡るという絶妙な年代設定を、クセのある濃い笑いへと昇華している。

甥っ子の恋愛模様や、異世界で登場する可愛いヒロインなどが、絶妙に読者の心をくすぐり読み進めてしまう。

新感覚の異世界コメディは、あなたにも未知の体験と笑いを届けてくれるだろう。

現代と異世界が描かれる新感覚コメディ『異世界おじさん』をぜひお楽しみください。

執筆: ネゴト / カリス魔王TK

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