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DCコミックス公認スピンオフ! 『ワンオペJOKER』悪意に満ちた最凶ヴィランが育児で笑いを取りにきた!?

子育てって大変なイメージがありませんか? 実際その通りで、特に乳幼児を抱える日々を表すなら「カオス」…これ一択でしょう(わが子はただただ可愛いんですけれど…!)。

「モーニング」で連載中の『ワンオペJOKER』では、赤ちゃん化したバットマンを宿敵・ジョーカーが育てます。混沌を体現するヴィランでさえ育児には四苦八苦しちゃうんです。

この記事では、ともするとネガティブになりがちな育児にまつわるアレコレを笑いに昇華させた作品『ワンオペJOKER』をご紹介します。

子育て真っ最中のあなたも、そのむかし赤ちゃんだったあなたも、本作を読んで日々の疲れを笑い飛ばしませんか?

ワンオペJOKER 原作:宮川サトシ 作画:後藤慶介 監:DCCOMICS

嘘みたいな現実を生む街・ゴッサム

舞台はゴッサム・シティ。バットマンとジョーカーがいつものようにやり合っていると、ふとした拍子に正義の味方が化学薬品に落っこちちゃった! のちにアンチエイジングの特効薬と判明するその液体に沈んだバットマンは、なんとぷっくり可愛い赤ちゃん(バットちゃん)になってしまうのでした。

「お前がいなけりゃ正義の脆さを証明できねぇだろ!?」

嘘(ジョーク)のような現実(リアル)に戸惑いながらも、バットちゃんをいい子に育てあげ、正義の象徴へと導くことが最善だと理解したジョーカー。光がなくちゃ闇の怖さはわかりませんからね。その日を境に最凶ヴィランのカオスな日常がスタート!

ワンオペ…それは醒めない悪夢…

「ワンオペ育児」とは育児や家事などの大半をひとりで担うことを指します。この言葉が使われるとき、そこには家族の安全をたったひとりで守るその人の重圧や孤独が隠されていることが多いのです。

図らずもそんな過酷な状況となったジョーカー。オムツ替えに夜泣きの対応、商売道具は棚の上…。そんな日々では仕事(悪事)もままならず、通帳残高はすっからかん。「まるで醒めない悪夢だぜ…」と、遠くを見つめるジョーカーをお茶にでも誘いたくなってきます。

それでも「立っち」や「あんよ」など、初めてのイベントに遭遇するとそんな疲れも何処へやら! たとえ敵であっても成長に関わることで、情が湧いてしまうジョーカーはある意味史上最強なのでは。ふたりの間には確かに親子の絆が生まれていきます。

漂う生活感は最高のスパイス

『ワンオペJOKER』の原作を担当されているのは、育児エッセイも執筆されていて現役で子育て中の宮川サトシ先生。宮川先生の経験をもとに描かれる「子育てあるある」が本作に生活感を生み出しています。

たとえばサイズの違うオムツを買ってしまって焦ったり、育児マウントをとられてイラッとしたり…痒いところに手が届くようなエピソードが楽しいのです。

こうした「あるある」によってキャラクターと読者の距離は一気にゼロに。そして唯一無二のジョーカーが爆誕です。

マンガを読むように生きてみる

飄々と悪事をこなす印象の強いジョーカー。そんな彼がありふれた生活に悪戦苦闘する姿は、そのギャップも相まって読み手に笑顔を運びます。

彼の生活は(脚色はあれど)私たちのそれとなんら変わりないのに、どうしてこんなにも面白いのでしょうか。もしかすると、ただただ忙しい日々もマンガを読むように俯瞰してみると、そこに新たな世界が広がるかもしれません。でもその前に、ご自身への労いもお忘れなく!

執筆:ネゴト / みっちー

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