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『双生遊戯』極道の跡目をめぐって兄弟喧嘩が勃発! 美しすぎる双子の愛のかたち

「週刊ヤングマガジン」で連載された『双生遊戯』は、岡田淳司先生の美麗な筆致で描かれる新時代任侠譚です。美しすぎる双子が極道の跡目をめぐって、際ど過ぎる兄弟喧嘩を繰り広げます。

双生遊戯 著者:岡田淳司

『双生遊戯』あらすじ

何処にでもいそうなチンピラの塩田はこのままで終わりたくない! と、関西一の巨大組織・布袋組に入ります。ちょうどその時、組は現組長の実子である双子のどちらを次期組長にするかで二分。一方は金子琳率いる「黒桜組」、もう片方はその弟・塁が率いる「白丹組」。そして、選ばれなかった方は消される運命です。

半年後に迫ったその重大な選択をなんと新入りの塩田が任されることに。憧れの極道になった途端、とんでもないミッションを任された気の毒な塩田は読者のアバター的存在。彼と一緒に双子に翻弄されるのも悪くない…というか最高です。

ファビュラスな兄弟喧嘩に釘付け

双子の琳と塁は同じ遺伝子を持ちながら、真逆の思想を掲げています。「黒桜組」は義を重んじる「ツムギ」を、「白丹組」は革新を進める「カイカ」を。自分が自分であるために、そして周りを納得させるために相手の逆を行く必要があったのですね。そして、生まれた瞬間から跡取り問題の中心にいる彼らにとって、それがプライドを守る唯一の方法だったのかもしれません。

そんなふたりは、顔を合わせればゴングが鳴って兄弟喧嘩がスタート! それは極道ものとは思えないほどにファビュラス! 愛と憎しみが混ざった感情を胸に、本能のままに絡み合うふたりをその目で確かめてください。喧嘩の概念が覆りますよ。

変人たちのぶっ飛んだ日常

『双生遊戯』には琳と塁以外にも強烈な登場人物が多数登場します。双子の保育係のおじさんはベタベタに凶悪な極道にもかかわらずマメに「育児ノート」を更新するくらいには溺愛体質だし、お付きのハンサムは琳と結婚したすぎて三下にまで嫉妬剥き出しだし。本作には変人しか登場しなくて、最高なんです。

双子を中心に変人たちが物語を転がしまくり! シリアスあり、ギャグあり、BLあり!?美麗な画と最高にぶっ飛んだストーリーに一度触れたら虜になること間違いなし! そして変人たちに振り回される凡人・塩田への感情移入に拍車がかかります。

ラストまで目が離せない…!

次第に明るみになる双子の真実に、読むたび涙が止まりません。

極道に生まれなければ、もっと違う未来があったのかな…なんてたらればは無用! 琳と塁が貫いてきた覚悟に寄り添い、彼らの行く末を最後までともに見守りましょう。どちらも生きて…。

執筆:ネゴト /みっちー

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