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『ダンダダン』の「すごい」を探ろう! 話題作にまだ間に合うターボババアの速度で追いつこう!

ババアにイチモツしゃぶられたら、キンタマ落としてさぁ大変!? 『ダンダダン』は「このマンガがすごい!2022」オトコ編第4位、「全国書店員が選んだおすすめコミック 2022」第1位、などにランクイン! さらに「ebookjapanマンガ大賞」にもノミネートされた話題作です。

話題に追いつくなら今です! しかし! 妖怪×宇宙人のオカルトバトルマンガと言われてもよくわかりませんね? わかります。キンタマって、しかもいきなり下ネタかい! というみなさんもいらっしゃるでしょう? わかります。

ですが、そんなものはジャブです、ストレートパンチたる本当の面白さはココからですから、ササっと避けて、爆速インファイトで付いてきてください!

本記事では『ダンダダン』のすごい! を、オタクライターカリス魔王TKがご紹介いたします!

ダンダダン 著者:龍幸伸

『ダンダダン』のストーリー

ダン、ダダン! ダンダダン! まずは、あらすじをサクっとおさらいしましょう。ギャルの綾瀬桃は硬派な漢(おとこ)がタイプ、しかし、そんなやつは現実には居ない(無情)

ダッセェいじめを目撃した桃は、そこに割って入ることで、オタク男子の高倉を助けます。この時点で惚れた腫れたがありそうですが、そんなことはなく何故かオカルトマニアの高倉と口論になったことで、桃はUFOスポットへ、そして高倉は心霊スポットへ、それぞれ向かうことになります。

そしてホントにUFOスポットで宇宙人に、心霊スポットで妖怪にそれぞれ出くわしてしまいます! それがヤバい展開のはじまり、はじまり。妖怪ターボババアに呪われてしまった高倉と、危機的状況から超能力に目覚めた桃は、力を合わせて、襲いくる宇宙人や妖怪とたたかうことになってしまうのです!

ついでに高倉は呪われたせいでババアに大事なキンタマを捕られてしまうのだ!! なぜ!?(無情)

だけど呪いパワーでたたかえるようになったぞ!頑張れ高倉ことオカルン!(高倉の愛称)

フィクション(マンガ)に求めるもの

ダン、ダダン! ダンダダン! さて、妖怪ターボババアを倒しても結局オカルンのキンタマは戻らず、桃たちはキンタマを探すことになります。

詳しくは本編で確認していただくとして、唐突ですがみなさんマンガに求めるものは何ですか?

マンガとは基本的に創作、つまりフィクションです。現実ではないし本当にあったことではない。けれど現実ではないからこそ、ここには無い、理想やありえない偶像を求めたりするものではないでしょうか、招き猫がしゃべるとか。

願望が叶えられる様を見たいのです。主人公が必ず悪を倒す、やさしい人たちばかりと出会う、なんかめっちゃモテまくる、とかそういうの、わたしも好きです。

けれど同時にリアルさも求めていますよね? あまりに出来すぎた展開というのもキライじゃないけど、そこにリアルが欲しい。

現実(リアル)に展開し侵食するパワー

フィクションを望みながらも、わたしたちは現実のようなリアルも求めているんですよね。この点において『ダンダダン』のバトルシーンに注目してみてほしいのです。

バトルで壁が吹き飛んだりするとき、どんな風になるか想像したことありますか? ただドスン、ニャンパラリンと崩れるわけではありません。

例えば木造だとしたら、衝撃音と共に木が爆ぜて、砕け、破片が飛び散り、粉塵が舞う。それが吹き飛ぶということですよね。そんなリアルさが『ダンダダン』では描かれていて、読むことで感じることができます。

リアルに感じられる画力(えぢから)があるんです。それは緻密に書き込まれ吸い込まれるようなマンガとは違う、こちら側に展開してくるような、あるいはこちらの現実に侵食してくるような、そんな画力(えぢから)があるバトルシーン。フィクションをリアルにしてしまうマンガパワー、それが『ダンダダン』の魅力のひとつでありすごさなんです。

この侵食してくるようなマンガパワーのある『ダンダダン』を、ここに書ききれないすごい! を含めぜひ探求し、堪能してみてください。ちなみにタイトルの覚え方はダン、ダダン! ダンダダン! ですよ!

執筆/カリス魔王

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