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オレはいい夫!…本当にそうですか?先輩夫に学ぶ結婚生活に失敗しないための3要素

「オレはいい夫だから、離婚とは無縁!」

実はそう思っているのはあなただけかもしれません。

”離婚”という文字、怖いですよね。私も結婚して間もないのですが、SNSで溢れる離婚や別れという文字に戦々恐々としています。あ、別に離婚が近づいている…ということではなく、ただ心配性なだけです(既婚者の皆さんあるあるですよね?)!

そんなただただ不安になる心のドギマギを遠ざけるには離婚を知ることが一番。

そこで、妻視点で描かれた離婚がテーマのマンガから、離婚という選択肢がなぜ出てきてしまうのか、回避するにはどうしたらいいのかということを学んでいきましょう。

新婚だし大丈夫!とお思いのあなたも、実は新婚の頃から学んでおくのが大事ですので一緒に頑張りましょう。

3作品で学んでいく回避術は以下の通り。

 ・口約束でも約束は忘れちゃいけない

 ・理想と比べない

 ・他人でも家族ということ、家族でも他人ということ

結構普通のことですよね。そう、普通の事なのです。では、その普通のことがなぜ離婚の原因になってしまうのか。

まずは約束について学んでいきましょう。

口約束でも約束は忘れちゃいけない『夫を捨てたい。』

インスタグラムのフォロワー20万人越え(2022年11月現在)のいくたはな先生が送るコミックエッセイ。

夫を捨てたい。 著者:いくたはな

「どうして私ばかり頑張らなきゃいけないの?」という思いから、家の事にあまり協力的でない夫への不満とその変化を赤裸々に描いた作品です。

いやいや、私ばかりって言うけど、俺は稼ぎもいいし、仕事も家に持ち込まないし、頑張ってるのはお前だけじゃないでしょ。

夫からするとそうも言いたくなる時があるかもしれません。

ちょっとだけわかります。仕事、ツラいですよね。上司はわかってくれませんよね。俺からすれば、俺ばかり頑張ってるじゃないかと思いますよね。

わかります。わかりますが、それが離婚への第一歩かも。なんでだよ!と思ったあなたはこのマンガを読んで見るとわかるかもしれません。

意識していないところで、妻との約束を破ったり、傷つけていたりするかも。

ここでマンガ内のエピソードを一つご紹介。飲み会に行く時の夫婦でのやり取りです。

息子の面倒を見ていることで、ひとりの時間や自由時間が少なくなっている妻。その様子を知ってか知らずか、今晩飲み会に行くが、そのぶん明日は息子の面倒を自分で見ると夫は言います。

その夫からの言葉と久々の自由時間に、翌日をとても楽しみにする妻。

しかし、その晩夫は帰宅せず、翌日朝8時に帰宅。さらにはかなり酔いが回っており、トイレで嘔吐する始末。

結果、楽しみにしていた自由時間はなくなり、結局息子の面倒を見るのは妻のはなでした。

はなは当然落胆し、夫への信頼も大きく損ないます。しかし、当の夫はどこ吹く風…。というエピソードでした。

仕事をする上で飲み会はとても重要ですが、家族との約束をないがしろにしてしまえば、信頼を失ってしまいます。

このエピソードで重要なのは、口約束と言えども約束は約束ということ。一度口に出したことは責任を持つ必要があります。

”家族だから”安心して約束を忘れてしまうことはあるかと思いますが、軽い約束と思っていても、相手にとっては大切な約束かもしれないということは考えておくようにしましょう。

どうですか?

大丈夫ですよね。

では、次に理想と比べないことについて学んでいきましょう。

理想と比べない『離婚してもいいですか?翔子の場合』

いつもニコニコ、不満は口に出したりしない翔子が、夫との離婚を夢見ながら日々を送る野原広子先生作のコミックエッセイ。

離婚してもいいですか? 翔子の場合 著者:野原広子

1章目が「私は夫が大嫌い」という副題から始まることが非常に悲しい本作。夫という立場でこのマンガを読みご紹介している私ですが、かなり胸に刺さる副題です。

この作品の見どころのひとつは夫が家を軽視しすぎているところ。妻であり母としても奮闘している翔子をナチュラルに見下す様子が描かれ、読むと苛立ちを隠せません。

翔子視点で物語が描かれていることを除いても、その発言はそう許せるものではなく、読めばイラついてしまうでしょう。

例えばこんなシーン。

周りのシングルマザーや兼業主婦の同僚よりもうちの妻はさぼっているし、うまく出来ていない。

なんでうまく出来ないんだろう。俺のパンツも出てこないし。

いやいや、自分でやりなさいよ!大人でしょう!とツッコまずにはいられません。

この夫の理想はしっかり食事を用意して、きっちり仕事へ走って出かける自分の母親なのです。

あえて擁護するとしたら、自分の理想とギャップがあるという点で、それにイラついてしまうのもわからなくはないですが。

例えば会社で後輩の進捗が、自分の理想と離れてしまった時。会社と家庭のことで違いはありますが、理想と離れたという点では一緒。それに全くイラつかないで居られるかというと、少しだけ自信はありません。

どうしても比較してしまう時というのはあると思います。ましてや、家族で暮らしを共にしていれば悪いところが目につくことも多いでしょう。

ただ、やはり人と比べて見下していいものではありません。

そういったところを読んでいる自分と照らし合わせて、気を付けるためにこのマンガを読んでみてはいかがでしょうか。

読むのはちょっとしんどいですけどね。

さて、最後に夫婦は他人なのかということを学んでいきましょう。

他人でも家族ということ、家族でも他人ということ『午後の日射し』

「夫婦なんて他人だよ、結局」その夫の言葉で、賞子の世界から色彩が剥がれ落ちた。そして、新しく通い始めた料理教室で若く輝いた男性と出会う。

短編集イグアナの娘に収録されている、萩尾望都先生の作品。

イグアナの娘 著者:萩尾望都

短編であり、私が読んだのは20年以上前であるにもかかわらず、強烈に記憶に残っている作品。最後の賞子のモノローグが家族の名言として非常に心に残ります。

先ほどの2作品と比較すると、こちらは夫婦歴は20年程と長め。また、作品自体も30年ほど前の作品のため、令和の家族像とは少しだけ離れているかもしれません。

それでは学ぶことはないのかというとそうではなく、根本的なところは変わっていません。ちょっとだけ無神経な夫の言葉に夫婦とは何かと悩む様子が描かれており、時代が変わっても悩みは変わらないということがわかります。

自分が飲みたいビールの買い置きがないと文句を言う夫。

また、スーツの中から夜の店のマッチが出てきた時にはしどろもどろになる夫。

そんな時に思い出すのは夫婦は他人という夫の言葉。

家族は他人なのか、という問いかけから夫婦だけでなく家族とは何かを考えさせられます。

この作品を読んで、家族とは、他人とは、そんなことを改めて考えてみてはいかがでしょう。そこに離婚回避術がありそうです。

ちなみに、私は家族であっても他人であるという考えを持っています。家族であっても、個人は個人で同一の存在ではないためです。これについては他人という言葉の定義の問題で、私は他人という言葉を自分以外の人間という風に定義しているため、このように考えています。

ただ、家族でも他人というとやはり冷たいと感じる方もいらっしゃるでしょうから、そこについてはご家族で話し合うのがいいでしょう。

3作品から考える離婚回避術

離婚をテーマにしているため、読むのにしんどい3作品でしたが、だからこそ学べることも多いです。

この3作品から学べる離婚回避術は

 ・口約束でも約束は忘れちゃいけない

 ・理想と比べない

 ・他人でも家族ということ、家族でも他人ということ

案外普通ですよね。実はそういうことなのかもしれません。家族というくくりでなければ普通にやっていることですよね。

ですが、それが家族というくくりになると安心からかおろそかになってしまうものです。そうならないよう、家族といえども人としての尊敬を忘れずにいれば、きっと離婚は回避出来るのでしょう。

俺は大丈夫!そう思っているあなたこそ読んでみると新たな発見があります。

書いてあることが苦しいことだけに読むのは少しだけ勇気がいりますが、良薬口に苦しといいますし、一度読んでみてはいかがでしょうか。

執筆: ネゴト / マンガおにいさん

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