『もののけ荘の管理人』イケメン鬼に懐かれて…引きよせ男子がボロアパートで管理人をはじめます!
『もののけ荘の管理人』は、霊感体質の宗太(そうた)と鬼の馨(かおる)の出会いを描いたボーイズラブ(BL)作品です。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
恋愛もありつつ、舞台となるボロアパートの多彩な住人たちに癒されます。ほんわかにどっぷり浸りたい方にピッタリな物語をご紹介します!
腹を空かせたイケメン鬼と会社員が出会った…!
幼少期から人でないものが視える日下宗太(くさか そうた)は、とってもお人好しな会社員。過労で倒れてしばらくのあいだ入院していました。
久しぶりに帰宅すると、とある建物の権利を譲りたいという身に覚えのない手紙が。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
訳もわからぬままひとまず記された場所へ行ってみると、そこにあったのは「精荘(もののけ荘)」と書かれたボロアパート。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
ビルが建ち並ぶその場所に、ぽつんと佇むその姿は怪しさが満載。「マズいぞ…」そう思ったときにはもう手遅れです。腹を空かせてゆらりと近づくイケメン鬼から洗礼を受けることに…!
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
キスからはじまる同居生活!?
思わぬ事態に震える宗太。しかし鬼からの口づけは、宗太の中に居座っていた悪霊を祓う行為でした。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
「センセー」と呼ばれるその鬼の名は鬼田馨(きだ かおる)。彼を含めた住人全員が、神や妖(あやかし)です。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
そして、宗太に手紙を送ったのはもののけ荘の元管理人。生前に一度だけ会ったことのある彼の人柄を見込んで、建物を譲ることにしたのです。
譲り受けることは、このアパートの管理人になることを意味します。高鳴る胸に正直になって、宗太は引き受けることに。こうして、新米管理人としてボロアパートでの新生活がスタート!
まじめな青年に明るい未来を…!
宗太が管理人を引き受けた理由は、自分を必要としてくれたから。そして、大勢での食事に惹かれたからです。母とふたり暮らしだった彼は、にぎやかな食卓に憧れていました。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』2巻より
宗太のこれまでの道のりはなかなか大変だったんじゃないでしょうか。過労で倒れてしまったのも、霊を引き寄せてしまう体質やお人好し過ぎる性格も影響していそうです。だからこそ、もののけ荘をきっかけに幸せになって欲しい! そう願わずにはいられません。
幸い住人たちの中に、宗太の善意を利用するような人物は見当たりません。むしろ全力で甘やかしてくれそうな雰囲気がぷんぷん! 今後は彼のお人好しが、我らの望みを叶える方へと物語を転がしてくれそうな予感です。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』2巻より
恋の種は撒かれた…!
初めて出会ったその日から、もののけ荘のみんなに気に入られる宗太。それは彼が「稀人(まれびと)」だから。稀人とは魂の質が高い人間のことで、神や妖たちにとって特別な存在。くっついていると癒されたりします。
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
その人柄も相まって住人から大人気の宗太ですが、やはり気になるのは冒頭で突然襲ってきた馨との関係ですよね。
稀人である宗太に対して真っ直ぐに好意を向けてくる馨。宗太も満更ではなさそうです。
ふたりのこれからを共に見守りましょう!
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
また、本作の魅力として外せないのは化け狐と化け狸の可愛さです。この子たちと宗太の絡みにも期待…!
麻倉ちり『もののけ荘の管理人』1巻より
仕事も恋もまだまだ始まったばかり。宗太とカラフルな住人たちの生活をぜひ覗いてみてください!