『ひともんちゃくなら喜んで!』天使の人事コンサルが挑む心躍るオフィス改革劇!
「お局様には逆らえない」
「嫉妬の標的にされて居場所がない」
職場における人間関係の悩みは尽きません。
トラブルメーカーとのいさかいで、退職の道を選択する人も多いのが現実です。
『ひともんちゃくなら喜んで!』では、人間関係のトラブルを抱える職場に寄り添う人事コンサルタントの真摯な姿が描かれています。
どうすれば人が続くのか。
悩めるブラック企業の社長が掴んだのは、お人好しすぎる天使の両手でした。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
倒すのではなく活かす 人事コンサルのアプローチ
佐京紫織率いるアパレルメーカー「株式会社ジェットブラック」は、新人の離職率がほぼ100%という「人が続かない会社」。
内部には困ったクセをもつ「マウント四天王」が君臨しており、社員たちの離職の原因となっていたのでした。
「人が続く会社にしたい」という思いのもと、天使すぎる人事コンサル・人見まもる(ひとみちゃん)と暴君気質な佐京社長がバディとなって職場改革の狼煙をあげます。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
いやいやそんなモンスター社員たちはクビ一択でしょ、と思うなかれ。
ひとみちゃんの人事的アプローチによって社員を「ホワイトニング」していく過程が今作の醍醐味なのです。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
会社を思う愛情深さや熱血漢は、方向次第で嫉妬やヒステリーといった負の感情に変化してしまいます。
そんな負の感情をベースにしたキャラクター達が「マウント四天王」なのです。
大切なことは、愛社精神ゆえ暴走してしまう困り者たちを排除するのではなく、やる気の出力先を正しい方向へ導いていくこと。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
倒すのではなく活かす。
会社の困りものだった社員たちがどのように自身の悪癖を乗り越え、会社の強みとなっていくのか。
ひとみちゃんの見事なアプローチにご期待いただきたいです。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
オフィスラブの気配に身悶える
どうやったら人が続く会社にしていけるのか、という命題と同じぐらいに見逃せないのは、天使・ひとみ&暴君・佐京のバディの行方。
甘い見た目とは裏腹に、佐京社長を守るためズバッと解決に導くしっかり者のひとみちゃん。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
そんな頼れる相方のバックアップをパワーに変えて、佐京社長は念願の職場改革に邁進していきます。
背中を預けあい困難に挑むかたわら、漏れ出てしまうラブの気配にこちらの心拍数は急上昇!
トラブル解決のたびに増していく信頼感が、2人をビジネスパートナーから男女の顔へ変貌させていきます。
『ひともんちゃくなら喜んで!』 ©八海つむ/小学館
佐京は人見に惹かれており、距離を縮めたいが、ひとみちゃんはクライアントだからと一線を引く…
あぁ、このバディの結末、とっても気になります!
人事コンサルの魅力を余すことなく伝える専門性だけでなく、胸きゅん展開も見逃せない『ひともんちゃくなら喜んで!』。
次なる「ひともんちゃく」はなんだろう…わくわくっと心を躍らせながらページをめくってみてください。