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『ゆるキャン△』って心地いい 大人気作の秘密を探る キーワードは自立と理想の関係

『ゆるキャン△』っておもしろいですよね。『ゆるキャン△』はアニメ化、ドラマ化を経て、ついに劇場アニメが2022年に公開されます。

楽しみですよね!私もとっても楽しみにしています!

とっても人気がある『ゆるキャン△』ですが、どんなところに魅力があるのでしょう?もちろんキャンプの楽しさもありますが、この心地よさの正体は一体何なのでしょうか?

『ゆるキャン△』に秘められた、人気の秘密を本記事では探ってみたいと思います。お届けするのは、『ゆるキャン△』が大好きなオタクライターカリス魔王TKです!よろしくお願いします!

ゆるキャン△ 著者:あfろ

キャンプを楽しむ

ではまず簡単に作品を紹介します!『ゆるキャン△』はキャンプを楽しむ少女たちの日常を描いた物語です。

キャンプ初心者のなでしこを中心にベテランキャンパーのリン、リンの友達の恵那(えな)、野外活動サークルの千明(ちあき)やあおいなどが登場し、キャンプを通じて交流を深めていきます。

ゆるいキャンプマンガと思いきや、本格的なキャンプ知識が登場し、キャンプ初心者もキャンプ経験者も楽しめる作品となっています。

キャンプを楽しむ登場人物たちの姿に、とてもニコニコにんまりしてしまいますが、けれどそれだけじゃない魅力があります。

この心地よさの正体は何なのでしょうか?

「自立」と「理想の関係」

『ゆるキャン△』の心地よさの正体、キーワードは「自立」と「理想の関係」です。

『ゆるキャン△』の登場人物たちは、それぞれが依存するような、もたれかかるような関係ではありません。

例えば、なでしこもキャンプは必ずみんなとじゃないとイヤというわけではありません。物語が進むとソロキャンプの魅力を語るリンの影響もあり、彼女はひとりでキャンプしたりもします。

『ゆるキャン△』4巻のクリスマスキャンプのエピソードでは、主な面々が全員集合しますが、それはあくまでみんなでやるキャンプもきっと楽しそうだから、という理由からです。

ひとりひとりが自立し、誰かに寄りかかるわけではなく、キャンプという目的に集まってくる。

そこには大人のような「自立」した「理想の関係」があります。

ひとりもみんなも

「理想の関係」とは大人の友情に近いかもしれません。誰かと一緒じゃなきゃいけないわけじゃない。それぞれひとりひとりにやりたいことがある。

だからひとりで楽しむこともある、それがキャンプの時もあるわけです。

けれど、やっぱりみんなとやるキャンプも楽しい。ひとりもみんなも、楽しいと思えることだからやる。

誰かと一緒だからやるのではなく、自分自身が楽しいことだからやる。それは、私たちが望みながらも中々できずにいる願望でもあるような気がします。

『ゆるキャン△』の彼女たちの関係性こそが、私たちの理想でもある。だからこそ、こんなにも『ゆるキャン△』は心地いいのだと思います。

今回は『ゆるキャン△』の心地よさの正体を探ってみました。最近ちょっと疲れちゃったそこのあなたも『ゆるキャン△』を読んでみてはどうでしょう?

きっと心地いい読後感があなたの心を軽くしてくれますよ。

執筆:ネゴト / カリス魔王TK

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