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『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』小さくてかわいくて、なんだかちょっぴり恐いナガノワールド見参!

2022年1月4日から、今日一日を占って貰うため早起きしすぎて寝不足の人を量産しているのが「めざましテレビ」で朝5時58分に始まる「ちいかわ占い」のコーナー。そして2022年4月4日からは本格アニメも放送開始と話題はまだまだ収まりそうにない「ちいかわ」ブーム。出勤や登校前、可愛くて優しい色彩のキャラクター達に癒されている方も多いのではないでしょうか。

「ちいかわ」とは、イラストレーターのナガノ先生が「こういうふうになってくらしたい」という願望を描いたことで生まれた白くてまるっこい可愛いキャラクター「なんか小さくてかわいいやつ」が略された名前、そして今では日本中で話題になってるキャラクターのことなのはもうみなさんご存じだと思います。

ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ 著者:ナガノ

ちいかわとその友達のハチワレとうさぎを中心とした可愛くてどこか不思議な世界での生活を『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』で覗いてみましょう。

様々な表現が豊かなキャラクター達

「ンショ…」「わぁ」といった限られた言葉と、誰よりも豊かな表情で気持ちを表現するちいかわ。
物語のストーリーテラーとして雄弁に語り、またちいかわの気持ちをちいかわに代わって読者に伝えてくれるハチワレ。
意味のある言葉はほぼ発せないものの、その場の空気からなんとなく言いたい事が判ってしまういつもハイテンションのうさぎ。
この三人(?)の絶妙なバランスで不思議ワールドでの物語は進んでいきます。
(※作中では三人の名前は存在せず、名前を呼ぶ描写もありません)

ちいかわ達の日常で関わる他のキャラクターも個性溢れていて、じわじわと癖になってきます!

生活感ある日常の光景

ちいかわ達はそれぞれ一人暮らしをしながら労働もしています。

草むしりや害獣の討伐といった仕事をこなして貰ったお給料を貯めて欲しい物を買い、更にお給料アップを目指して「草むしり検定」の資格の勉強をする姿は私達の日常と変わりません。

それ故に彼らへの親しみが深まると共に、ちいかわも草むしり検定の勉強頑張ってるから私も資格の勉強を頑張ろう! と励まされます。

可愛いだけじゃないちいかわの世界

普段は何気ない日常の様子が多いですが、しばしばちいかわ達が不気味な生き物に襲われたり危険な目に遭ってしまうこともあります。

見ていてハラハラしてしまいますが、話が更新される度、次回を予想したり今回の答え合わせをしたり、そんな読み方もお楽しみの一つ。ハッピーエンドだけでは終わらないちいかわの強い決心、ハチワレの友情、うさぎの活躍。まるでそれは胸ときめかす少年漫画の様でもあります。

グルメマンガな一面も

ナガノ先生の名著『MOGUMOGU食べ歩きくま』からも皆さんご存じのように先生ご自身がグルメ好きということもあって、食べ物や食事シーンも多く登場します。
チャリ(ル)メララーメンやオムライスといった身近なメニューが、ちいかわ達が美味しそうに食べている姿を通じて見てみるとなんだか特別なご馳走の様に思えて来るんです。
また、常に眉間に皺を寄せているちいかわ達より大人っぽいキャラ・栗まん先輩がカップ酒におでんの出汁を入れて飲んだり(東京赤羽・丸健水産へオマージュです)、労働後にブラック缶コーヒーを飲んで溜息を吐いている姿が渋く、つい自分も真似したくなって来る様な味わい深さも魅力的に感じます。

まだまだ広がるナガノワールド

可愛い雑貨屋さん、100円ショップやガチャと「ちいかわ」達を目にしない日はありません。

2022年4月から始まるアニメーションを一層楽しむ為にも、ナガノワールドの予習を欠かさないで下さいね!

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