シンプルな材料でパリのお昼ごはん!人気漫画『Artiste(アルティスト)』のクロックムッシュ
【読んでおいしい!グルメ漫画 Vol.10】
ここ数年、実写化もされ注目を集めている漫画ジャンル「グルメ漫画」。読むだけでも面白く、載っているレシピを再現しても楽しいですよね。本連載では、そんなグルメ漫画を、毎月ピックアップしてご紹介します。
今回ご紹介するのは、パリのレストランで働く青年の成長を描く『Artiste(アルティスト)』(©️さもえど太郎/新潮社)です。
『Artiste(アルティスト)』って、どんな漫画?
主人公はパリのレストランで働く気弱な青年・ジルベール。彼は類まれなる嗅覚と味覚を持ちながら、他人とのコミュニケーションが苦手で、周りと人間関係をうまく築くことができません。
『Artiste(アルティスト)』1巻より ©️さもえど太郎/新潮社
厨房では、料理をするわけではなく、皿洗いなどの雑用ばかり任されています。
『Artiste(アルティスト)』1巻より ©️さもえど太郎/新潮社
同じことの繰り返しの日々を送っていたジルベールの元に、ある日配属されてきた新人・マルコとの出会いにより、ジルベールの運命は大きく変わりはじめます。
『Artiste(アルティスト)』1巻より ©️さもえど太郎/新潮社
パリでも有名なメグレーシェフが手がける新しいレストランのオープニングスタッフに、副料理長兼ソーシエ(ソースの部門シェフ)という、重要なポジションでスカウトされるのです!
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
新しい職場、新しい立場、新しい同僚。何もかもが新しくなった環境でジルベールは、前に進み始めるのです。
華やかな料理と裏側の厨房が対照的
『Artiste(アルティスト)』3巻より ©️さもえど太郎/新潮社
この漫画の見どころのひとつは、なんといってもおいしそうなフランス料理の数々。 パリの有名シェフが手掛けるレストランが舞台ですから、華やかな料理のシーンがたびたび描かれます。
『Artiste(アルティスト)』3巻より ©️さもえど太郎/新潮社
表に出る料理の華やかさと対照的に、秒単位で動く忙しい厨房の様子も描かれていて、こうした人たちの努力の結果、美しい料理の数々ができあがるのだということを感じられます。
ソースが絶品!簡単お昼ごはん「クロックムッシュ」
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
今回は『Artiste(アルティスト)』2巻から、簡単なお昼ごはんのメニュー「クロックムッシュ」をご紹介します。作中では、引っ越し後の買い物から帰宅したジルベールが、自宅のキッチンでササッと作る様子が描かれています。
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
まずはベシャメルソースを作ります。鍋にバターを溶かし、薄力粉を炒めます。
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
牛乳を少しずつ加えてのばしたら、ヘラで底をなぞった跡がすぐに消えるくらいまで加熱しましょう。塩とナツメグで調味して、なめらかにこしたらソースは完成です。
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
スライスしたパンにベシャメルソースを塗り、ハムとチーズを重ねて、オーブンで焼き目がつくまで焼いたら、クロックムッシュの完成です!
簡単ソースで作るクロックムッシュレシピ
クックパッドにも、クロックムッシュのレシピが約723品ありました(2022年3月17日現在)。
ジルベールのように本格的なベシャメルソースで作るレシピのほか、前夜のシチューやインスタントスープの粉末を使って作るお手軽レシピも。気になるレシピが見つかったら、ぜひ作ってみてくださいね。
『Artiste(アルティスト)』2巻より ©️さもえど太郎/新潮社
さて、『Artiste(アルティスト)』2巻では、クロックムッシュをひとりで食べるジルベールのもとに、突然他の部屋の住人たちが押しかけてきます。個性的すぎる住人たちにジルベールはたじたじとなりますが、クロックムッシュを褒められたのがきっかけで、ジルベールは少しずつ彼らに心を開いていくのです。
今後のジルベールと住人たちとの心の交流も、ぜひ本書でお楽しみください。
(クックパッドニュースより転載)