『三國さんのバラ園』63歳バラ農家の渋いおじさまが魅せる意外な一面
先日、自分の“推し”の平均年齢が高い気がして、計算してみました。あのバンドのボーカル、このバンドのベーシスト、あの俳優にこの漫才師…と推しの年齢を足して割ってみると、平均年齢はなんと57歳! やっぱ男は50過ぎてからだよね…と考えていたある日、偶然目についた作品の主役は63歳の職人でした。
そんな自分の推しの平均年齢を超えている主人公の作品というだけで気になり、ページをめくり続け、気づいた時には最新話まで一気読み。
今回紹介する作品は、講談社の電子コミック誌『モーニング・ツー』とコミックアプリ『コミックDAYS』で連載中の『三國さんのバラ園』。63歳の職人が主人公と聞くとなんとなく頑固な気もしますが、実際にはどうなのか、ご紹介していきます。
誰もが憧れるバラ農家の三國さん
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 1話より
『三國さんのバラ園』は、タイトルの通り三國さんが営むバラ園が舞台。主人公・三國玄一郎さんは家業であるバラ園を18歳で引き継いでから45年、バラ一筋に生きてきました。品質に妥協せず、美しいバラを追求する三國さんはまさに職人なのです。
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 3話より
バラ園で三國さんと一緒に働くのは大学生バイトの亮太、新しくバイトとして採用された新人バイト・女子高生の小鳥遊さんの2人。特に亮太にとって、三國さんは渋くて憧れの存在。しかし、そんな三國さんには、誰にも知らない意外な一面があるのです…。
意外な一面を持つ三國さん!
見た目は非常に渋く、誰もが憧れる三國さんですが、実は趣味趣向は誰よりも乙女。かわいいものが大好きで、自宅には大好きな人気キャラクター「わがままにゃんこ」通称「わがにゃん」グッズがズラリ並んでいます。
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 2話より
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 2話より
大好きな推しキャラを愛でることが仕事の活力を生んでいるようです。
好きなものと向き合うときの多幸感
誰でも、自分の好きなものと向き合うとたまらない多幸感を感じるのではないでしょうか?三國さんもそうです。前述した推しキャラのわがにゃんを愛でる時や大好きなスイーツを食べる時の三國さんは多幸感に溢れた表情をしています。
女子高生の小鳥遊さんのために甘いおやつを…と、シュークリームを注文した時はこの笑顔。
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 1話より
本当に甘いものが食べたかったのね…!とこちらまで嬉しくなります。なんなら差し入れしたい…。さらに、無事に届いたシュークリームをついに食べられた時の表情がこちら。
『三國さんのバラ園』©澤枝すぽこ/講談社 3話より
え、本当に同一人物なの!? と疑ってしまうほどのとろける笑顔! 真剣にバラを剪定している最初の画像とは大違いです。シュークリームを食べてこんなに笑顔になるなんて! 63歳男性とはいえ、こんな表情を見せられては「かわいい」とつぶやく以外何もできません…!
年齢を問わず、誰でも好きなものを見たり味わったりするときはこのように恍惚とした表情を浮かべているのでしょうね。そう考えると、三國さんは遠いようで案外近いような気がします。
作中ではこのほかにも三國さんのいろんな表情を堪能できます。読めば、あなたの推しに三國さんが加わるかもしれません…!
執筆:ネゴト / すぎゆう