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『きよく、やましく、もどかしく。』ピュアな強めギャルと変態風紀委員のラブコメディ

高校生が主人公の恋愛マンガを読むと、思わず見守りたくなることもあるのではないでしょうか。もどかしい展開であればあるほど、その恋を応援したくなりますよね。そんな方に特におすすめなマンガが、別冊マーガレットで2023年11月現在大好評連載中の『きよく、やましく、もどかしく。』。「きよい」ピュアな強めギャルと「やましい」変態風紀委員のカップルが、すれ違っては近づくことを繰り返す「もどかしい」ラブコメディが繰り広げられます。

きよく、やましく、もどかしく。 1巻
きよく、やましく、もどかしく。 アリハラナオ

ヒロインの円城寺遥は変態にたじたじになる「かわいくて優しい女の子」

『きよく、やましく、もどかしく。』では、強めギャルの円城寺遥(えんじょうじはるか)と変態風紀委員の藤井透真(ふじいとうま)の恋愛模様が描かれています。風紀委員の藤井により、毎日パーカーやピアスを没収される遥。目つきや態度、口の悪さから、校内では「尖ったナイフ」の異名を持つ不良として怖がられています。

周囲には不良だと勘違いされがちな遥ですが、実はとってもピュアでアホなかわいい女の子です。強がってあおるような発言をしてしまいますが、藤井の変態発言にはいつもたじたじ。とっても素直でかわいい反応を見せてくれます。

見た目の強さに反してピュアでかわいい遥を、愛さないなんてできるのでしょうか。さらに、遥は困っている人に親切にできる優しさと強さも持っています。そんな遥の優しさを知り、藤井は遥への想いを募らせていました。対する遥も、自分と向き合ってくれる藤井に好意を寄せています。小さなすれ違いを乗り越えて想いを伝え合った2人は、両想いのカップルへとステップアップを果たしました。

1歩進んで3歩下がる! 初恋の小さな進展で喜ぶ遥の愛らしさ

遥のかわいさを語るときに欠かせないのが、そのピュアっぷりです。とっても小さな進展を喜ぶ遥の笑顔を見ると、思わず胸がキュンとします。そんな「きよい」遥の姿を見るたびに、「守りたい、この笑顔」という気持ちを噛み締めていました。

藤井に「円城寺さん」から「遥ちゃん」と呼ばれたことが嬉しくて仕方ない遥の笑顔は、きっとこの世で一番尊い笑顔です。恋する乙女が小さな進展に喜ぶ姿でしか得られない栄養のすべてがこのコマに詰まっています。遥の親友「堀越さん」は、そんな遥の恋の相談相手。初恋に一喜一憂するピュアすぎる遥のエモさに感動しながら、いつも話を聞いてくれます。

藤井との初デートに舞い上がる遥の「汗」すら愛おしく感じますね。堀越さんは遥の相談を藤井を含めたすべての人にバラしてしまうので、翌日には公然の事実として広がっていました。学校中の人に見守られる遥の初恋を、「尊い」と書いたライトやうちわを持って応援したい気持ちでいっぱいです。

「変態だけど愛がある」やましいスパダリ彼氏が最高!

遥の恋人である藤井は、「やましい」発言を連発する変態。時には行動にも移すので、「顔と頭と育ちが良いだけの変態」といって過言ではないでしょう。息をするように自然に出る変態発言には、本来あるはずのない説得力を感じてしまうほど。藤井は数多く存在する変態の中でも、かなりレベルが高い変態なのではないでしょうか。

藤井は変態ながら「成績学年1位」「風紀委員」「品行方正」「顔が良い」など、高スペックなスパダリ(スーパーダーリン)です。そんな藤井の良いところは、挨拶と同じくらい自然に「かわいい」と「好き」を伝えられるオブラートの無さ。何度も言葉で愛を伝えることが遥の自信にも繋がり、益々かわいくなっていきます。実際に1話での藤井の発言を数えてみたところ、「かわいい」は6回「好き」は2回でした。

遥を愛しすぎるあまり重たい変態になっていく藤井と、変態でも何だかんだ藤井のことが大好きな遥。そんな藤井と遥の物語は、次巻の第7巻で終わりを迎えます。

高校3年生になり、進学を控えている2人はどんな未来を選ぶのか。揺るぎのない幸せが待っているであろう2人のこの先を、見届けたい! 7巻で完結なので、この機会に最高に「きよく」「やましく」「もどかしい」2人の恋路を、最後まで見守ってもらえると嬉しいです。

執筆:ネゴト / 押入れの人

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