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好きなことは好きでいて!『薬屋のひとりごと』薬屋の少女から学ぶ好きを貫くことの強さ

「好きなこと」はなんですか?

この記事を読む前に、あなたの「好きなこと」を1つ思い浮かべてみてください。そして思い浮かべた「好きなこと」が人生を大きく変えるとしたら…ちょっとだけワクワクしてきませんか? そんなワクワクを楽しめるマンガを紹介させてください!

『薬屋のひとりごと』は「小説家になろう」で生まれ、原作:日向夏先生、作画:ねこクラゲ先生 構成:七緒一綺先生によりコミカライズされている作品です。中心人物の猫猫(マオマオ)は薬屋の女の子。ある日彼女は人攫いに遭い、皇帝のために作られた女の園に放り込まれてしまいました。

薬屋のひとりごと 1巻
薬屋のひとりごと 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス) 作画:ねこクラゲ 構成:七緒一綺 キャラクター原案:しのとうこ

薬屋が女の園へ

花街で暮らしていた猫猫は、薬草採取の途中で攫われました。流れに身を任せたまま彼女が辿り着いたのは後宮。皇帝が世継ぎを産むために築き上げられた女の園です。

皇帝の1番になるために女達が競い合う園で争いは日常茶飯事。特に当時は生まれたばかりの幼児が死亡してしまう事件が原因で、上級妃達に緊張が走っていました。大切な後継者が次々に亡くなり、混乱する後宮。事件の原因に気づけたのはただ1人だけ。猫猫でした。

後宮に入りたての猫猫は事件の原因と解決策を文に記し匿名で進言しますが、文を受け取ったうちの1人の上級妃・玉葉妃に聡明さを見抜かれてしまいます。お偉いさんに呼び出され、ビクビクしていた猫猫。しかし告げられたのは「侍女になってもらいます」という命令でした。現代で言えば、出世ですね!

これこそが好きなことが評価され、自身の人生を変えた猫猫の物語の始まりなのでした。

オタクは強いんだぞ!!

花街で貧しい生活を送っていた少女が、国を動かすような重要人物たちに注目されるのに時間はかかりませんでした。あれ、私何かしちゃいましたか? とでも言いそうな圧倒的な主人公力(薬の知識)で後宮の事件を次々に解決に導く爽快感は、本作の魅力の1つに違いありません。

猫猫が評価された点は数あれど、根幹にあるのは薬に対する知識量とあふれんばかりの好奇心だと筆者は思います。特別な教育を受けていないのに文字が書けたのも、妃たちの子を蝕んだ毒の正体に気づけたのも、全て薬への興味から得た副産物の能力でした。猫猫がオタクでなければ成り立たないのです。オタクは強いんだぞ!!

ところでみなさんは、惚れ薬をご存知ですか?

飲ませた相手に自分のことを好きにさせる魔法の薬のこと。マンガの世界ならよくあるアイテムですが、後宮には存在しません。とはいえ、それも薬。薬屋でオタクの猫猫なら作れちゃうんです、惚れ薬。後宮にはお抱えの薬屋がいますが…プロを差し置いて未知の薬を作っちゃう猫猫って、本当に何者?

惚れ薬の材料は蒸留酒、蜂蜜、乳酪、砂糖、牛乳。どれも当時は高級品ですが、後宮に揃えられないものはありません。改めて猫猫はすごく出世したんだな…と感じさせられるシーンです。あ、それと最後に大切な材料を忘れてはいけません。それは「可可阿(カカオ)」。

そう、ここでいう惚れ薬の正体はチョコレート。この記事を書く筆者を癒してくれる甘いお菓子です。老若男女問わず大人気のチョコレートですが、じつは現実の世界でも惚れ薬のように意中の相手への贈り物として活躍していたこと、ご存知の方もいるのではないでしょうか? だってマンガ読みにとっては常識ですもんね!(と筆者が勝手に思っています)

やはり『薬屋のひとりごと』にはオタク知識を存分に発揮して、世の中を切り伏せる爽快感がありました。なかには「あ、知ってる」と私たちに思わせてくれる知識も多く、親近感も湧いてきます。真のオタクは新参者にも優しいものですが、そういう優しさが本作からも滲み出ていますね! 

きっと「好きなこと」を好きでい続けることは自分を助けてくれる。筆者は本作が「好きなことは好きなままでいて良いんだよ、それが君の武器になるから」と、好きなことに全力で生きる私たちを応援してくれているような気がしました。もちろん、個人の感想です!!

薬オタクと恋模様

さて『薬屋のひとりごと』では、猫猫の能力にいち早く気付いた人物がいます。その人物は壬氏(ジンシ)。女性だけでなく男性まで惑わせる中世的な顔立ちと甘い雰囲気を纏う美形です。チョコレートよりも人を惹きつけるなんて、怪しいぞ!!!!!

美形でも贔屓しない猫猫は壬氏にとって珍しい生き物のようで、やたらスキンシップが多かったり猫猫のことをしょっちゅう追いかけ回したり…もう夢中。もうこれ好きな子に意地悪する中学生でしょ!ちょっと男子〜〜!!! そう言いたくなるラブコメ要素もぜひ楽しんでいただきたい!

執筆:ネゴト / 星月まふゆ

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