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『大丈夫倶楽部』”大丈夫”になれるならそこに意味なんていらないんだ!

「大丈夫?」と聞かれても意に反して「大丈夫です!」と元気に答えてしまうあなた、もしかすると結構お疲れ気味またはとってもがんばり屋さんなのでは?

余裕がないときほど意固地になってしまうもの。 そんなときに少しでも冷静になれたなら、あなた自身で”大丈夫”を取り戻せるかもしれません。

自らの”大丈夫磨き”を生きがいとする主人公・花田もねの生活がユーモアに描かれる『大丈夫倶楽部』。読むだけで”大丈夫”にさせてくれるような懐の深さを感じる作品です。

大丈夫倶楽部 著者:井上まい

”大丈夫”探しに出かけよう!

”大丈夫”とは一体どんな状態でしょうか。それはきっと千差万別、十人十色……人の数だけあるはずです。

本作の主人公・花田の考える”大丈夫”とは、1日の終わりに

「ま……明日もいけるか」

と思える精神のこと。筆者だったら、辛いことがあっても「気楽にいこう」と自身を励ますパワーがある状態ですかね。

”大丈夫”とは、安心して明日を生きるために欠かせないもの。

さぁ、あなたの”大丈夫”も探してみませんか?

無意味があなたを救う

さて、”大丈夫”が見つかったら次のステップです。どんなに落ち込んだとしても、心の針を”大丈夫”に戻すための手段を探しましょう。

その前に確認しておきたいことがあります。それは、”自分のご機嫌をとる”と”大丈夫になる”の違いです。

筆者がこの2つを例えるならば、
・ご機嫌をとる=高級レストランのコース料理
・大丈夫になる=自販機のコーンスープ缶
くらいの差があります。

”大丈夫”になるにはこれくらい手軽でないといけません。なにせ日常にはいくつものワナが潜んでいるのですから。その度に高級レストランへの予約はできませんし、正直胃もたれしちゃいます。

ここで、花田の”大丈夫”になるための手段をご紹介します。

・奮発して買った特殊加工厚釜炊飯器の炊き立てごはんを釜ごと食べる
・コンビニアイスにチョコスプレーを好きなだけかける
・フラフープを回す
などなど。どれも手をつけやすいものばかり。花田はこれらによって沈んだ心を”大丈夫”に戻していきます。

ある人からすれば「こんなことで?」と思うかもしれません。しかし、そんな野暮は禁物です。自分が良ければそれで良いんです。意味なんて無くたっていい。むしろ無い方が良いくらい。

その時間が、きっとあなたを”大丈夫”にしてくれます。

思うままにやってみれば、大丈夫!

大人になるにつれてやらなくなった事ってありませんか?花田の「フラフープを回す」がその最たるものかもしれませんね。

社会には意味あるものが溢れています。しかしそれだけでは人生に彩は生まれないはずです。ついつい、無駄かもとか変に思われるかもなんて諦めていませんか?

誰かにとっては無駄なことでも、あなたにとって重要ならやってみる価値はあるはずです。

そこに新たな発見があるかもしれないし、本当に無駄すぎて笑っちゃうかもしれない。それでも、そこにはいつもと違う景色がきっと見えることでしょう。

その一歩が”大丈夫”に繋がったら最高ですよね!

執筆:ネゴト /みっちー

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