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死か生き地獄か!犯罪者の究極の選択とは…!? 『トリああああああジ』

「まもなく死ぬ」

そんな瞬間に、死神から生き残れるかもしれない選択肢が提示されたなら、あなたはどうしますか?でも、目の前にぶら下がった選択肢は、どちらも少しも美味しくなさそうな果実で…!?

そんな究極の選択を迫られる人々が描かれるのがこの作品『トリああああああジ』です。

トリああああああジ 作・トータス杉村 物語協力・北原雅紀 原案・ A・ドワノ

死か死にたくなるような現実か!?死神が突きつける究極の選択肢とは…!?

例えば煽り運転で罪もないカップルを死に追いやった男。

例えば己の楽しみのためだけに給食に毒物を入れた教師。

人として最低な行為をした者の前に、突如、死神を名乗る者が現れます。

死神は、トラックに突っ込んで死ぬ直前の煽り運転男に対し、「左右どちらかにハンドルを切れば助かる余地がある」と告げます。しかし、その選択肢は、煽り運転という犯罪を犯した男にとってはどちらもハードなものでした。

覆面パトカーにぶつかれば、最低でも懲役5年で一生犯罪者のレッテルを貼られて生きることとなります。しかし、ヤクザにぶつかれば、もちろん待っているのは生き地獄…

どちらを選んでもキツイ状況が待っている中、煽り運転男が選ぶ未来とは…!?

死に瀕した人を「救う」ための「死神トリアージ」だが!?

本来のトリアージとは、災害時や大きな事故で、複数の重傷者が発生した際に、重症度や治療の緊急度に応じて負傷者のレベルを振り分け、治療や搬送の優先順位を決めることを指します。そうすることで、より効果的にたくさんの負傷者を助けることができるのです。

ところが、この作品でのトリアージは、「死神トリアージ」。死神に選ばれた者は、運命を決める選択をすることによって、自らを死から遠ざけるチャンスをもらえるのです。

というのも、人間界の死亡数の増加により地獄の収容人数が逼迫しており、特別措置で究極の選択に成功した者は延命措置を受けられるというのです。

このように、本来の「トリアージ」も、作中の「死神トリアージ」も、より多くの人を延命させるためのシステムという意味では同じ。

しかし、死神に選ばれた者は、なかなかの「生き地獄」を味わうこととなるのです…!

胸クソ悪い犯罪者が選ぶ選択に、ちょっとスッキリしてしまう…!

煽り運転の犯人や、自分の生徒が食べる給食に毒物を入れた教師など、死神に選択肢を突きつけられる人物像は、どれも最低最悪…!

そんな人たちに、命が助かる選択肢を与えるなんて、死神は余計なことをしやがるぜ!となるところですが……

「そのまま死んだ方が」「そのまま逮捕された方が」遥かにマシだったというような顛末を、犯罪者たちは迎えることとなるのです。ぶっちゃけとっても溜飲が下がるというか、スッキリしてしまうのです…!

人が不幸になる様子を見てスッキリしてしまうなんて、ちょっと罪悪感も伴います。しかし、実際にこんな犯罪者がいたら、その人の不幸を望む気持ちが絶対に湧くと思いませんか?そんな気持ちに応えてくれるのが、この『トリああああああジ』なのです…!

さらに、死神が提示するシビアな選択肢も、突拍子もないものばかり!そこから浮き彫りにされる、犯罪者の生き汚さもまた、見どころのひとつ。

犯罪者として地獄の選択を迫られることは無い人生でありたいものですが、こんなスリリングな作品を読まない選択肢はありません。彼らの運命の選択、ぜひ目撃してください。

執筆: ネゴト / ウエハラアズサ

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