夢みたいな衝撃ミステリー『【推しの子】』最推しアイドルの子として生まれ変われたら？
赤坂アカ先生原作、横槍メンゴ先生マンガの『【推しの子】』は、アイドルグループB小町の絶対的エース「星野アイ」推しの産婦人科医「ゴロー」が、アイ本人の子どもとして生まれ変わってしまう物語です。
※以下、充分は配慮して書いていますが、本作の魅力を伝える為に若干のネタバレを含みます。
『【推しの子】』 ©赤坂アカ・横槍メンゴ／集英社
本作は、「マンガ大賞2022第8位」「このマンガがすごい！2022オトコ編第7位」「2021年次にくるマンガ大賞(コミックス部門)第1位」「みんなが選ぶ 第5回 TSUTAYAコミック大賞2021年第3位」「マンガ大賞2021第5位」「全国書店員が選んだおすすめコミック2021年第4位」「#俺マン2020第10位」を獲得した超超超話題作です！
不動のセンター「アイ」活動休止の裏側
人気アイドル星野アイが、突然の活動休止を発表。アイの大ファンの産婦人科医・ゴローは、ニュースを聞いてショックを受けます。そんな時、ゴローの勤め先の病院にやってきたのはアイ本人でした。16歳のアイは双子を妊娠し、現在20週め。相手の男は「内緒」と言い切り、決して語ろうとしません。
『【推しの子】』 ©赤坂アカ・横槍メンゴ／集英社
アイドルが出産したとなれば、今後の芸能活動にも支障が出ます。しかし、アイは子どもがいることは隠しながら、アイドル活動もつづけると宣言。母としてもアイドルとしても幸せになると言い切るのでした。
『【推しの子】』 ©赤坂アカ・横槍メンゴ／集英社
出産直前の事件がきっかけで【推しの子】に転生！
もうすぐアイの出産という大事な時期に、ゴローはある事件に巻き込まれ意識を失います。目を覚ましたゴローはなんと、アイの子どもとして生まれ変わっていました。前世の記憶をもったまま、アイの双子の子として転生したゴロー。新しい名前は星野愛久愛海（あくあまりん）。そして、双子の妹は星野瑠美衣（るびい）。妹のるびいもゴローと同じく、アイのファンが転生していたのです。前世でもアイの大ファンだった二人は、アイのことを誰よりも愛しているのでした。
『【推しの子】』 ©赤坂アカ・横槍メンゴ／集英社
双子の父親は誰なのか？
本作の最大の謎は「双子の父親は誰か」です。16歳という年齢で妊娠し、たった一人で出産を決めたアイ。なぜ頑なに父親の名を明かそうとしなかったのでしょう。そもそも、父親はこの双子の存在を知っているのでしょうか。
『【推しの子】』 ©赤坂アカ・横槍メンゴ／集英社
もともと施設育ちで身寄りのないアイは、家族に憧れをもっていました。しかし、アイの家族として大切なパーツの一つであるはずの「父親」という存在が、星野家には欠けています。
嘘だらけのアイの真実はどこに
アイは自分が生んだ子どもたちと同じく、片親育ちでした。愛された記憶も愛した記憶もないというアイは、ファンに対して「愛している」と嘘をつきます。自分が一番かわいく見える笑顔や角度を研究し、アイはこれまで、本物に見えるための嘘のつき方を磨き続けてきました。
つき続けた嘘が、いつか本物になって欲しい。
父親探しというミステリー要素に加え、アイ自身の心の真実を紐解くような物語『推しの子』。ぜひ読んでみてください！
