イチャイチャすると蘇る! JKとゾンビが織りなすラブコメディー『きみのご冥福なんていのらない』
『きみのご冥福なんていのらない』は女子高生とゾンビになってしまった同級生の恋を描いたラブコメディーです。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
松尾あき先生の手によって、素直になりきれないふたりの掛け合いがテンポ良く描かれる本作。その魅力をお伝えします!
『きみのご冥福なんていのらない』あらすじ
憎まれ口を叩き合いながらも両片思いな亜音(あのん)と蒼児(そうじ)。ある日の放課後、絶好のタイミングで蒼児が告白するも、照れる亜音は逃げ出してしまいます。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
蒼児への態度に後悔しながら、謝ろうと誓う亜音ですが、その決意を果たす事はできません。彼は、告白したその日の夕方、事故で亡くなってしまったのです。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
呼んだら飛び出たアンデッドなあいつ
子どもを助けるために交通事故で亡くなった蒼児。突然の訃報にショックのあまり、亜音は塞ぎ込んでしまいます。それでもしばらく経つと思い立って、想い人の眠る場所へ向かうことに。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
お墓の前に立つと、そこに刻まれた名が受け入れ難い現実を突きつけます。「会いたい」と涙を流す亜音。すると、お墓の下からゾンビな蒼児が呼ばれて飛び出ちゃいました!
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
まったく状況が飲み込めない亜音。それは蒼児も一緒のようで。とはいえ放ってはおけないので、亜音はゾンビ化した蒼児を寮の自室へと連れて帰ることに。ここからふたりの秘密の同居生活が始まります!
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
流れるようにイチャつこう! ゾンビの画期的システム
ゾンビな蒼児のエネルギー源は、亜音とイチャイチャすること。それがないと動けないんです。この画期的なシステムのおかげで物語はどんどん転がっていきます。
初めは手を繋ぐだけで充分でしたが、慣れてしまうとドキドキしなくなるので効果が薄れます。だって(元)人間だもの。なので、刺激のレベルをどんどん上げないといけません。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
これをきっかけにふたりの恋が捗るかと思いきや、死んだことで蒼児は自分の想いを忘れているので、なかなかそうもいかないんですね。
互いの想いはズレたまま、スキンシップは加速します。このアンバランスさが醸し出す甘酸っぱさも本作の魅力のひとつです。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
どなたかゾンビの治し方、ご存じないですか??
高校生になって初めての夏休みを満喫する亜音と蒼児。ゾンビなことは誰にも内緒です。未来への不安はもちろんあって、ライバルも登場して蒼児にとってはさらなるピンチです。
ゾンビになってでも蒼児は亜音に会いに来たはずで。それでもやっぱりいつかは土に還らなければいけないのでしょうか。
『きみのご冥福なんていのらない』 ©松尾あき(秋田書店)
素っ気なさの裏に愛を感じるふたりの幸せを願わずにはいられません。