ただのスライムで終われるか!!仲間とスキルを増やして成り上がる 転生モノならまずはコレ『転生したらスライムだった件』
異世界転生、一度は夢見たことがあるだろう。異世界で勇者に生まれかわって大活躍、世界を救って英雄になる。そんな夢が身近になるのが、異世界転生モノだ。
では、もし転生したのが勇者ではなく、魔物。しかも、最弱のスライムだったとしたら、あなたならどうするだろうか?
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
『転生したらスライムだった件』(てんせいしたらすらいむだったけん)は、主人公が異世界転生でスライムになってしまう物語だ。
リアルでも大躍進 通称「転スラ」
スライムとなった主人公が、仲間を増やしながら、成り上がっていく。そこで描かれるキャラクターたち、バトル、コミカルなやり取りなど、見どころある物語が『転生したらスライムだった件』だ。通称は転スラ(てんすら)。
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
『小説家になろう』で記録的なPVを集めた、異世界転生モノの代表作。シリーズ累計発行部数は3000万部を超える。
原作者の伏瀬先生の完全監修でコミカライズ。漫画を担当するのは『まおゆう魔王勇者外伝まどろみの女魔法使い』、『ねじ巻き精霊戦記天鏡のアルデラミン』の川上泰樹先生。
2018年にはアニメ化され、2021年にはアニメ第2期が放送、2022年には劇場アニメ公開と凄まじい勢いの大人気作だ。
独身貴族からスライムに…なんて認められるかぁー!?
主人公の三上悟(みかみさとる)は大手ゼネコンに勤めるサラリーマン。37歳のいわゆる独身貴族。
ある日、彼は後輩を庇い、通り魔に刺されてしまう。あっけなく死んでしまった彼が気がつくと、なんとスライムに転生してしまっていた。
洞窟でさまようだけの彼だったが、封印されてなお恐れられる竜、暴風竜ヴェルドラ(ぼうふうりゅうゔぇるどら)と友達となったことで物語は動き出す。
悟はリムル=テンペスト(りむるてんぺすと)という異世界での名前を手に入れ、強力な力を磨いていくことで、やがて魔物たちの主(あるじ)へと成り上がっていく。
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
単なるスライムじゃなかった!? 強力なユニークスキル
リムルはスライムとなったが、実は単なるスライムではなかった。転生者が異世界へと渡る際に手に入れる能力、強力な固有能力(ユニークスキル)をふたつ手に入れていた。
まず一つ目が「捕食者」(ほしょくしゃ)、対象を体内に取り込み栄養にできる。さらに捕食対象を解析することで、スキルをコピーしたり擬態すら可能とするのだ。また、消化せずに保管することもできる。
この能力を使って、ヴェルドラをも体内に宿している。
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
二つ目が「大賢者」(だいけんじゃ)、困った際に知識を授けてくれるスキル。リムルと会話が可能で、度々語りかけてくる場面がある。「捕食者」と連動し、解析もしてくれる頼もしいスキル。
この二つのユニークスキルは強力で、薬草を食えば回復薬を作り、魔物を食えばそのスキルを手に入れられる。そして異世界で不慣れな知識面でも大賢者が助けてくれる。
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
これらのスキルを駆使して、リムルは困難と対峙し、強くなっていく。このリムルの成長が物語を軽快に進めてくれて、読んでいて面白いのだ。
優しきスライムは残酷な世界にどう立ち向かうのか?
リムルの根本にはやさしさがある。人間、魔物分け隔てなく注がれるやさしさは、多くの者の心を打ち、仲間が増えていく。
『転生したらスライムだった件』
©伏瀬・川上泰樹/講談社
しかし、異世界にも悪意を持つ者、私利私欲にまみれた者がいる。これらの悪意が、計略が、リムルと仲間に向けられたとき、リムルはどのような選択をしていくのか?
優しきスライムは異世界で、どのように成り上がっていくのか!?
シリーズ累計発行部数は3000万部を超える『転生したらスライムだった件』を、ぜひお楽しみください。