おすすめタテヨミ作品特集!ドキドキな魅力が溢れる3作品を紹介!
突然ですが皆さん、最近ドキドキしていますか?
毎日仕事に勉強、家事の繰り返しで、なかなかドキドキ出来る体験をするのは難しいかもしれません。
そこで今回、様々なドキドキを味わえるタテヨミマンガ3作品を紹介したいと思いますので移動や休憩の合間に是非読んでみて下さい!
大正ミステリー恋愛ドラマ『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』
関東大震災後が起きた大正13年の長野に住む仲睦まじい兄妹の物語。
大工として働く兄・鉄平は、いつも妹の沙夜のことを人一倍気に掛け、立派な人の元に嫁いで幸せになって欲しいと願っています。
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第1話より
沙夜は実の妹ではなく鉄平が8歳の時に拾って来た孤児で、自分の死んだ妹と同じ名前を付け大事に育て溺愛して来ました。
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第1話より
そんな鉄平の一方で沙夜は彼に恋愛感情を抱き、それをひた隠しにして生きているのです。
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第2話より
ある日、ある屋敷の奥方から療養に来ていた華族の元軍人・剣持鋼の世話係を任された沙夜。
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第2話より
そしてお世話をし、彼に見初められて結婚を申し込まれ沙夜は兄への想いを断ち切る為に嫁ぐのですが、その結婚直後に鋼から「これからはなが子と呼ぶ」と宣言されてしまうのです。
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第3話より
鋼の発言も謎ですが、実は鋼の家本である剣持家はかつて鉄平の両親の奉公先であり、鉄平家族の死と沙夜の出生の謎の鍵を握っているようなのです。
そういう展開だと知ると、長髪で美しい鋼の容姿から妖しい雰囲気を醸し出している様に思え、沙夜の視点を指しているかの様な『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』というタイトルは、もしかしたら実は鋼の視点から付けられたものなのでは?と推測してしまいますね。
剣持家の謎と沙夜の今後の恋の行方、どちらも見逃せません!
鋼と沙夜のフェチズムを感じる艶っぽいシーンもあり、ドキドキ度も倍増です!
画:八咫緑 原作:冬森雪湖
『不純な婚姻と禁忌の愛【タテヨミ】』第4話より
夢の世界を共にする二人の物語『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』
リシアス王国の第二王子・ルイ。
Mage_K『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』第6話より
彼は夢の中で知らない少女に「気をつけて」と警告されます。
Mage_K『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』第1話より
夢の内容が気になったルイは「ドリーマー」と呼ばれる他人の夢の中に入る特殊能力を持つ第三王宮図書館の司書・エレナを訪ね、夢の少女の正体の解明を依頼します。
Mage_K『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』第1話より
ルイの夢を調べる為に自身も眠り、彼の夢の中でその女性との会話を試みますが、埒が明かない状態が続きます。そんな状態の中で、国王の後継者問題も同時に進行し国王をはじめとした周囲の思惑に二人とも巻き込まれていく展開へ…。
Mage_K『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』第15話より
読む前はタイトルや絵の雰囲気から「訳あって添い寝することになった二人が毎晩添い寝をする内に恋愛関係が発展しちゃうのかな」と想像していたのですが、実際に読んでみると本編で添い寝のシーンが数回しか無い上に、二人が会って交流するシーンがほとんど無いんです!
そして更に言うとすれば『王宮最高の魔法使いは王子と添い寝する【タテヨミ】』というタイトルではありますが、エレナはルイに依頼された平民のいちドリーマーという立ち位置であり、まだ王室のドリーマーにはなっていません。
つまりこの作品は単なるルイとエレナの恋物語だけではなく、最終的に王宮勤めのドリーマーとなるまでを描くエレナの成長物語でもあるので、二人の進展はもう少し先かもしれませんね。
ルイの夢の謎、いつエレナが王宮のドリーマーになるか等々まだ先が読めない本編ですが、今後の二人の関係や想いがどうなっていくか注目です!
貴族の恋模様は勿論の事、王位継承問題のドキドキも好きな方がハマること間違いなしです!
目が見えないヒロインが描く世界に惹かれる『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』
主人公・木戸彰は技術的に上手い絵こそが全てだと考え、現代美術に否定的な写実主義の画家。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第1話より
ある日、展示会で見かけた抽象画に対し否定的な印象を抱き、作者の女性・かおりに対し「自分の実力不足を隠す卑怯な描き方」と侮辱します。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第1話より
その出来事からしばらくして、道に落とした画材を拾おうとする盲目の女性で自称画家・しおりに出会います。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第1話より
「絵にはいつも人の記憶がとどまる」と話す彼女の言葉が気になり、作品を見せて貰う為に家へ向かうと以前侮辱した女性・かおりが現れ、かおりがしおりの姉であり、彰が展示会で否定した絵はかおりが代理で会場に持ち込んだしおりの作品あることが判明します。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第2話より
かおりに嫌悪感を露にされながらも彰はしおりがどの様に絵を描くのか興味を持った為、3人の交流が始まります。
物語は映画やドラマの様に映像的で淡々とした会話劇が繰り広げられるのですが、絶妙な色使いと間の取り方によりドラマチックな世界観を魅せてくれる作品です。
そして登場人物達の美術へのアプローチや考え方が繰り広げられる場面も多く、美術好きとして、とても興味深い内容で読み応えがありました。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第8話より
また、作中でしおりの作品を通じて変化する彰自身の絵に対する気持ちやしおりへの恋の自覚等が静かに丁寧に描かれていく様子は、正に美術館で初めて見た絵に心を動かされた時の感動や昂揚感に似たドキドキを感じさせてくれます。
Lim Jin Gyu『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』第14話より
そして作中に登場する絵画自体もとても凄く上手く綺麗な物なので、本当に絵の前で鑑賞しているかの様な没入感を味わえるのもこの作品の大きな魅力です。
ストーリーの全体から読み手に「貴方にとって美術とは何ですか?」と優しく温かい眼差しで問いかけてくる作品『記憶がとどまる場所【タテヨミ】』、是非鑑賞して下さい。
自分の好きな「ドキドキ」を楽しもう!
3作品いずれもドキドキする作品ですが、「ドキドキ」の種類はそれぞれ違いがあり、読み手の皆さんもまた好きな「ドキドキ」の種類があると思いますので、是非自分に合うドキドキを選んで楽しんで下さい!