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『来世は他人がいい』二人は許嫁、でも相性は最悪!?目が離せない極道バイオレンスラブコメ!

月刊アフタヌーンにて絶賛連載中の小西明日翔先生作『来世は他人がいい』。

来世は他人がいい 著者:小西明日翔

それぞれに極道の家で生まれ育った、二人の高校生によるバイオレンスラブコメである本作。刺激的な裏社会を舞台に繰り広げられる二人の絶妙な駆け引きと関係性の変遷から、今目が離せないと話題の一作です!

極道の家で育った二人…まっとうな恋は芽生えるのか?『来世は他人がいい』あらすじ

主人公は大阪の極道の家で生まれ育った女子高生・染井吉乃。

育ての親でもある極道の組長である祖父の計らいで、ある日彼女はとある青年と引き合わされることになります。

彼の名は深山霧島。彼もまた極道の家で育てられた青年です。

「許嫁候補」として相対させられた二人は、結局吉乃が東京へと移住する形で深山家にて共に暮らすこととなりました。

周囲に流されつつも東京で生活を始めた吉乃でしたが、極道の娘である事を東京でも知られてしまい陰湿ないじめの的になる羽目に。さらに当初は献身的に尽くしてきた霧島に、ある日突然「飽きた」と手のひらを返されてしまいます。

霧島曰く「自分を振り回してくれる我儘な女だと思っていたのに、期待外れだった」とのこと。

立て続けに起こる唐突な出来事に吉乃は狼狽えましたが、彼女はそこで惨めに蹲るような女性ではありませんでした。

数日後霧島に再開した吉乃は、大きな紙袋を彼に突き出します。中に入っていたのは現金400万円。「顔と身体しか取り柄がないからそれを売って金にしてきてよ」と霧島が売った喧嘩を、自らの腎臓を売るという破天荒すぎる形で彼女は買ったのです。

霧島と、その場に居合わせたいじめの主犯である同級生に「人生メチャクチャにしたるから覚悟しろ」と啖呵を切った吉乃。

そんな彼女に対して、なんと霧島の態度は一変。「好きだ、俺の人生めちゃくちゃにして」と興奮した面持ちで吉乃を引き留めたのです。

あまりにも普通ではない形で、幕を開けた二人の許嫁関係。彼らはこれから、一体どのように恋人となっていくのでしょうか。

主人公の二人だけじゃない!刺激的な物語を彩る個性豊かな登場人物たちにも注目

本作の物語をより魅力的に彩るのが、何といってもアクの強い個性的なキャラクターたち。

主人公である吉乃や霧島を始めとして、周囲を彩る登場人物たちも一癖も二癖もあるような人々ばかりです。

二人の育ての親である染井家の組長・蓮二に深山家の組長・萼。さらには無気力系男子である吉乃の知己・翔真に、彼女の従妹にあたる京都美人・椿。

非常に個性の強い面々ばかりですが、皆一様にやはり裏社会に関わる人間の一端。底知れない腹の内を抱えていたり、常人には一切理解できないぶっとんだ思考の持ち主と、話題には事欠きません。

時折そんな彼らとの関係も交錯しながら、吉乃と霧島二人の関係性はどのように進んでいくのか。許嫁候補であった二人の間に、まっとうな恋人関係が生まれる日は果たしてくるのか…。

クセの強い各キャラを含め、物語は見逃せないシーンばかりとなっています。

ヤクザマンガの王道も楽しめる!激動の裏社会の事件、徐々に巻き込まれていく二人

そしてマンガとしてはいわゆる極道もの、バイオレンスものである本作。その期待を裏切ることなく、二人の物語は徐々に社会の闇で暗躍する人々へ巻き込まれる展開ともなっていきます。

元々関西でもかなり大きな勢力の組である、吉乃の生まれ育った染井家。

その孫娘である彼女が関東のヤクザの家へと差し向けられたのは、やはり純粋な祖父同士の友人関係だけには留まらなかった様子。

二人の恋愛模様の後ろにうごめく、大きなヤクザの家同士の抗争や暗躍の気配。普通の高校生として生きるはずが、やはり生まれ育った家の気質が霧島のみならず吉乃にも沁みついていました。

彼女らの周囲で巻き起こる小さな抗争や喧嘩、揉め事の火種。少しずつですが着実に、その火は大きく燃え広がり始めます。二人を取り巻く激動の展開からも、気づけばきっと目が離せなくなってしまうことでしょう。

執筆: ネゴト / 曽我美なつめ

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