『恋ヒ時雨―猪と龍神―』完結記念! MAM☆RU先生インタビュー
猪×龍原の激しい恋と陰間茶屋の成り立ちを描いた『カラスとゆき 妖し陰間の恋草子』スピンオフ作品がついに完結。作者のMAM☆RU先生にお話を伺いました。
1.――自己紹介をお願いします。(お名前、活動歴など)
MAM☆RU(マモル)と申します。
主に時代物とスーツと眼鏡好きが高じたBLを描かせていただいてます。
2.――描き始めたきっかけ、デビューのきっかけを教えてください。
描き始めは小学生の頃から大学ノートに漫画らしいものを真似事で。
その後ほぼ独学でしたが、専門学校に入ると漫画コースを選択し現場で執筆されている師匠たちに出会いました。
デビューのきっかけは某戦国ゲームが好きで好きで、
二次創作の同人誌を5年で50冊描いていたら「電子でBLを描きませんか?」と
編集者の方に声をかけていただき初めて創作BLを描かせていただきました。
3.――本作執筆のきっかけを教えてください。
何か描きたいものはありますか?と問われその時マイ江戸ブームで色々調べていたので
「江戸BLとかどうでしょう?」と提案してみました。
「いいですね、陰間とか吉原とか」とOK頂いたので、ファンタジー要素も入れた趣味全開で練ってみました。
ありがたいことに「頭と猪さんのスピンオフどうでしょう」と本作の執筆まで提案いただけました感謝いたします…!
本作は龍原の頭と猪とどっちが受が楽しいかな…というところから始まりました。
左右決まってなかったのですよ…!
MAM☆RU「恋ヒ時雨―猪と龍神―」1巻より
4.――完結した今の心境を教えてください。
子供のころから大好きだった時代劇を漫画という形でお披露目できたことに感無量です。
カラスが龍原と出会ったエピソードや、陰魔茶屋の中での生活感がまだ自分の中にはあるので完結した感覚は薄いです。
5.――完結した今、キャラクターたちに声をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか。
猪さん龍原さん、お疲れさまでした…!
お二人の大人のラブロマンスと、生命と尊厳に対する信条や真理が読んでくださった方に響くものがあることを祈っています。
6.――描いていて楽しかったシーンなどあれば教えていただきたいです!
土砂降りの雨の中での告白は、一番描きたかったシーンでもあり描きながらぐっときていました。
猪さんの殺陣シーンは描きながらウホウホしていました(笑)
ちなみに…龍原さんの金髪は予想以上に作画カロリー高かったです…!
7.――本作を一言で表すとすればどんな言葉ですか。
『料理上手な月代男子に、胃袋をつかまれた龍神様の恋話』です。
MAM☆RU「恋ヒ時雨―猪と龍神―」1巻より
8.――作品のアイデアを思いつくときはどんな時ですか。
色々ありますが、自転車に乗って近所を走行しているとき。
頭を洗っているとき。
お気入りの曲をカナルイヤホンで聴きながら家事をしているとき。
などです、体を動かして血行が良くなると浮かびやすいのだと思います。
9.――作品を作る時に、最初に始めることは何ですか。
まずキーワードの関連情報を本とネットで調べ、インプットとストックをし、
キャラの風貌や口調を想像しながら落書きをします。
10.――キャラクターを描くときに気を付けていることなどありますか。
耽美の説得力に勝るものなしだと思っているので、美しく見えるように気を付けています。
MAM☆RU「恋ヒ時雨―猪と龍神―」1巻より
11.――キャラクターを描くときにどこの部分から描きますか。
下書きは前髪と頭頂部から(フェイスの角度調整がしやすくなるので)です。
ペン入れは目から入ります、一番気合いも入るところです!
でも気合いが入りすぎてバランスが悪くなることもあるので模索中です。
12.――休日、気分転換にすることはなんですか。
金魚さん9匹の水槽掃除をします。
きれいな水で元気にぷりぷり泳いでる姿はほっこりします。
今は冬眠していますが、寝てるさまも可愛いです。
13.――今ハマっていること(もしくはモノ)を教えてください。
温活です、湯たんぽにはまっています。
一日3回、腰にあてていると湯治気分になります。
最近、大河中国ドラマがおもしろかったです。
『解憂~西域に嫁いだ姫君~』と『河神-Tianjin Mystic-』はDVDを購入するほどでした。
14.――好きな漫画・作品はありますか(BL、非BLかかわらず)
初めてBL単行本を購入したのは、やまねあやの先生と本仁戻先生と櫻井しゅしゅしゅ先生でした。
金字塔であり一番影響を受けていると思います。
小学生のころから読んで今でも大好きなのは『悪魔の花嫁』『イズァローン伝説』『デビルマン』
日渡早紀先生のアクマくんシリーズ、柿崎普美先生の作品全般。
など読み返しています。
最近は『ゴールデンカムイ』と『幽麗塔』と『イノサン』など読んで胸がぎゅんぎゅんしていました。
15.――今後書いてみたいジャンル、カップリングなど教えてください。
大河ロマン的な中華BLにときめいています。
黒髪攻めとアルビノ系受けは鉄板ですが、褐色肌も素敵です。
16.――他のBL作家さんに聞いてみたいことなどありますか。
エッチシーンのバリエーションに乏しさを感じて、ぐぬぬ…と思うことがありますが、
他のBL作家さんもあるのでしょうか。
もしかして湯水のように湧いてくるものなのでしょうか。
17.――最後に、読者へのメッセージをお願いします!
最終話まで読んで頂き誠にありがとうございました、厚く御礼申し上げます。
日々忙しく世知辛い中に身を置くこともある昨今ですが、少しでも目も心も潤ってもらえますと幸いです。
これからも何かお届けできるように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。