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『雷々来世』発売記念! 野白ぐり先生独占インタビュー

2024年7月1日、野白ぐり先生の待望の新作BLコミック『雷々来世』が配信開始。 新刊の配信を記念して、ebookjapan限定で野白ぐり先生の独占インタビューを公開いたします!

野白ぐり先生へのインタビュー

Q.お名前やご執筆活動の経歴など、自己紹介をお願いできますでしょうか。

野白ぐりと申します。2020年よりオリジナルのBL漫画を描いています。

Q. 2024年7月1日より電子配信が開始した『雷々来世』について、まずは本作のご執筆のきっかけを教えてください。

プロットを作り始めた頃の自分の中でのブームが主従で、特に「でっかい男が自分より小さくて弱い存在にメロメロのよわよわ状態で跪いてる姿が見たい」、という気持ちがありました。そこに、誰しもが一度は考える「生まれ変わって好きな人と同じクラスになれたらどうする!?」というあるある妄想をそのまま追加しました。
同じ人をずっと好きでいる時の執着心と、それに対する罪悪感も最近のテーマです。

Q. 『雷々来世』を拝読させて頂き、前世と今世の行き来がとても自然でいつの間にか前世に戻っていることが多かったのですが、執筆されていた際に気を付けていたことはございますでしょうか。

これは構成や演出の話になると思うのですが、考えてみたところ特に気を付けていたことありませんでした。どんな突飛な構成にしたとしても、きっと読者さんはいい感じに読んでくれるはず…といつも甘えて書いているところがあります。

あと場面をシームレスにつなげる方法として、やっぱりモノローグに頼っています。意識は時空を超えるものだし、シーンの説明にも便利だと思います。

Q. 主人公 “橘雷央(たちばな れお)” “七星(ななせ)”の名前の由来を教えてください。また、七星のフルネームはございますでしょうか。

今回はタイトルの「雷々来世」が一番最初にあり、そこから雷の入った名前を、ということで5秒で決めました。七星はちょっと覚えていません……ごめんななせ……

ななせのフルネームは、キャラ表を確認したら「佐々七星」と書いてありました。多分七夕由来なんじゃないかと思います。

あと二人の前世の名前をレオポルトとヨハネスにしようと思って、それに掠る雰囲気を選んだ気がします。前世と現世で音を同時に寄せていって決めた感じです。

Q. 現在の雷央(れお)と七星(ななせ)へメッセージがございましたらお願いいたします。

健康で自由に楽しく幸せに生きてください。どの時代でもつらさはあると思いますが……

Q. 本編には出せていないけど「実は…」というような裏設定などはございますでしょうか。

これがいま全然思い浮かばなくて、無難な話になって申し訳ないのですが、
2人の香りのイメージとして、レオは桃とバラ、七星はバニラの香りだったらいいなと思いながら書いていました。

Q.本作を執筆されていて楽しかったシーンや、注目してほしいお気に入りのシーンなどがあれば教えてください。

前世で王様になったレオが七星を突き放すシーンです。このシーンのレオは氷の女王みたいな表情で~と担当さんともワイワイ話していました。ここのレオの心情は複雑で、色々な思いがあるのですが、だからこそそういった表情を頑張って書くのは楽しいです。

また、前世のやさぐれてるヨハネスも書いていて楽しかったし、読者さんにもお手紙でヨハネスが不憫で良いみたいな感想を頂いて面白かったです。大きい男が不憫で弱ってる姿は我々みんな好きなんだなと思いました。

Q. 先生の穏やかで柔らかな作風が大好きです。作品を生み出すにあたって意識していることはございますでしょうか。

それが特になくて、毎回こんなシーンが見たいな~という願望や夢をそのまま書いています。多分その願望自体が王道ロマンチック寄りなので、そのふわふわ感が柔らかいと言っていただけるんじゃないかなと思いました。毎回丸出しで恥ずかしいのですが嬉しいです。本当にありがとうございます。

Q. 先生の生み出されるキャラクターたちもどの人物も魅力的で大好きです。キャラクター誕生の際にこだわっていらっしゃることや気を付けていらっしゃることはございますでしょうか。

キャラデザも毎回、キャラの性格や概念の擬人化として特に何も考えず手癖5秒で書いてるところがあります……。なので毎回、性格通りのわかりやすい見た目をしているなと自分では思います。最近小説の挿絵を描く機会をいただいたのですが、そこで初めてキャラデザって奥が深い!!!と思い知って反省したので、次からはもっとちゃんと気を付けて設定したいと思っていたところです。次また聞いてもらえた時には堂々と答えられるように頑張ります。

Q. 現代ものからファンタジーまで様々なジャンルを描かれておりますが、今後挑戦したいジャンルやカップリングはございますでしょうか。

SFで、メカと人間のギャップを感じるみたいなやつがいいです!やっぱり王道ロマンになってしまいます。あとは浮気とか不倫のテンション低い話も書いてみたいです。

Q. 数々の名著を生み出されている先生の制作環境において、 “これがないと執筆できない!”というものがあれば教えてください。

液晶タブレットとパソコンとインターネットです。すべての作業をデジタルでやっています。

気になる『雷々来世』の本編を一部ご紹介!

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