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『青恋シンドローム』完結記念!阿路乃もと先生インタビュー

恋愛経験がない=童貞がコンプレックス。『青恋シンドローム』がついに完結。作者の阿路乃もと先生にお話を伺いました。

青恋シンドローム 著者:阿路乃もと

――自己紹介をお願いします。

阿路乃もとです。
調味料を思い浮かべられるのですが、由来は好きなバンドから拝借しています。

――描き始めたきっかけ、デビューのきっかけを教えてください。

コミティアで兄妹漫画の個人誌を出した時、立ち寄っていただいた編集の方から「男の子がかっこいいですね」とご感想をいただいて。
今までも男性キャラクターを褒めていただくことが多かったので、『男の子を描くほうが向いてるのかな』と思い、pixivで創作BLを描き始めたのがきっかけです。
出版社の方からお声がけをいただかなければ、ずっと趣味で漫画を描いていたと思うので、「自分の分岐点だったなあ」と身にしみています。

――本作執筆のきっかけを教えてください。

X(旧Twitter)で編集の方にお声がけをいただいたのがきっかけです。
いくつか候補を上げた中で決定したのが本作で、一番ざっくりとした案だったので構成に悩みました。
打ち合わせをしていく中で、自分がイメージしていたものとは真逆の内容になったので、担当さんとお話しをさせていただくのが毎回とても楽しかったです。

――完結した今の心境を教えてください。

幸せなふたりを無事に描けて、ただただ嬉しいです。

――完結した今、キャラクターたちに声をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか。

周りの人も幸せな気持ちになるようなカップルで、末永くお幸せに。

――描いていて楽しかったシーンなどあれば教えていただきたいです!

6話のデートシーンです。
体関係だったふたりを『恋人同士』としてようやく描けたので、ほのぼのとした翔と成美の掛け合いやデートシーンはとても思い出深いです。

――本作を一言で表すとすればどんな言葉ですか。

「大切なものは目に見えない」です。

――作品のアイディアを思いつくときはどんな時ですか。

朝の瞑想の時間とか、旅行している時とか…
漫画から離れている時に、ふと思いつくことが多いです。

――作品を作る時に、最初に始めることは何ですか。

思いついた言葉や自分の好きなものを、ひたすらノートにメモします。
あとは、図書館に行って目についた本を数冊手に取って、好きなページを読んでみたりとかしますね。

――キャラクターを描くときに気を付けていることなどありますか。

体の表現も含めて表情を描くのがとても苦手なので、少しでも魅力的な表情になったら…と思い、自分も表情筋や体を動かしながら描いています。

――キャラクターを描くときにどこの部分から描きますか。

『鼻』です。鼻で顔のパーツのバランスをとっています。

――休日、気分転換にすることはなんですか。

ふらっと訪れた町のカフェでコーヒーを飲んだり、自然が多い場所に行ったり、静かな場所で小説を読んだり。少し手の込んだ料理を作ったり。
個人で好きな漫画を描いている時間が一番の気分転換だったりします。

――今ハマっていること(もしくはモノ)を教えてください。

寝る前に『ホームスター』で星を眺めることです。
物置にしまい込んであったのをたまたま見つけたので使ってみたのですが、安眠のお供に凄くいいので重宝しています。

――好きな漫画・作品はありますか。

ZERO』(松本大洋先生の作品全般)、『天 天和通りの快男児』、 『ライチ☆光クラブ』、『ジョジョ4部』、『金色のガッシュ』、 『ドロヘドロ』、『よつばと!』、『BANANA FISH
映画だと『海の上のピアニスト』が好きです。

――今後書いてみたいジャンル、カップリングなど教えてください。

『父と娘』や『兄と妹』のほのぼのとした家族の日常とか、
少年漫画のバトルアクションものですね。
女の子は大好きなんですが、女の子を描くのがすこぶる下手なので『百合』とか挑戦してみたいです。

――他のBL作家さんに聞いてみたいことなどありますか。

ジャンル問わず、影響を受けた作品をお聞きしたいです。

――最後に、読者へのメッセージをお願いします!

『青恋シンドローム』をお読みいただきありがとうございます。
作家として「読者の皆さまの心に寄り添える物語」をいつもテーマに掲げているのですが、まだまだ力不足な部分を痛感しておりますので、精進してまいります。
これからも楽しく漫画を描いていきますので、読者の皆さまに少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

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