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ひと味違う異世界系漫画『現代無双~異世界で魔法を覚えて、現代で無双する~』

もう既にひとつの人気ジャンルとして確立する「異世界もの」。事故に巻き込まれて死んでそのまま異世界転生し、転生前の姿のまま生きるストーリーもあれば、全く別の人物として生まれ変わるというものもあります。

そんな中で『現代無双~異世界で魔法を覚えて、現代で無双する~』は上記のパターンとは少し違った「異世界もの」となっているのです。

現代無双~異世界で魔法を覚えて、現代で無双する~ 原作:三木なずな 作画:森脇かみん

ひと味違う異世界作品

本作は異世界のモンスター達が突如現れたゲートから出現しその流れを止められない一方で、モンスターの死骸が石油を上回る貴重な資源となり資源大国となった日本が舞台で、そのモンスターを討伐する若手ハンター見習い・風見誠が成長していく様を描いた物語です。

ある日現代の日本から異世界に繋がるゲートに偶然入ってしまった風見が目に入ったのは、自身のステータスを視覚する画面やスキル発動をする画面といった、ゲームシステムでよく見られるダイアログ。

そこで風見はモンスターと遭遇、表示されていたスキルを発動することで討伐に成功します。異世界でモンスターを討伐出来るスキルと経験値を獲得してレベルアップも可能、尚且つその実績と能力を現代にも引き継げることを知った風見はひとり、異世界で実力を磨きプロのハンターへと成長していきます。

ゲームシステム的な戦闘シーン

第1巻の1話のスキル発動シーンではエフェクト部分が彩色され、臨場感ある場面作りがなされています。こういったパートカラーによる演出も電子書籍ならではですよね。

また同じスキルを再度発動させる際にはクールタイムが設定されて一定時間が経過するまで発動不可能というゲームシステム的になっており、常に最強・無敵じゃなく読み手をハラハラさせる展開で緊張感が満載です!

攻略情報の無い状態で様々な敵と戦い効率的な経験値の獲得方法や一筋縄ではいかないモンスターの討伐方法を実地で学んでいく姿も、まさに私達がRPGゲームをプレイしている時と同じ要領なのでそのワクワクを追体験しながら楽しんで読み進められる親近感も与えてくれます。

一般的に見られているファンタジー設定という演出ではなく、ファンタジー異世界が現代社会を侵食している様子を描いているのも本作の特徴で、モンスターを討伐する場面等を見ていると感覚としては「ゾンビもの」を見た時と同じ印象を受けます。

なので普段は異世界系を読まなくても「バイオハザード」系のゲームを好む人と相性が良さそうです! 

主人公・風見誠の魅力

レベルアップを重ねていった結果、見事プロハンターになった風見。モンスターから人々を守りたい一心でモンスター討伐に明け暮れる日々の一方で、敵を倒すだけのストーリーにならずにモンスターへ慈悲深い一面も垣間見えます。

他のハンターがゴブリンへ過剰に攻撃を与えて苦しめる人間を窘める場面が印象深く、主人公の真面目さが今までと変わらないことに好感を抱きます。強くなっても驕らず謙虚な姿勢を貫くのが彼の最大の魅力。「誠」は正に誠実な彼を現した名前でぴったりですね!

また、本作は主人公最強やハーレムといった要素もあるのですが、あくまでも主人公が成長して強くなっていく過程を描くことが肝になっています。

どんどん強くなっていく敵モンスター、そしてモンスターを殲滅した後の日本の未来の行く先、ゲートの謎。今後は討伐という物理的な問題以外に様々な試練と重たい現実に直面していかなければならないと思われますが、真っ直ぐな彼が心折れることなく前進していく姿を見届けたくなる作品です。

執筆:ネゴト /

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