
向田邦子2冊目の随筆集。「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想に、戦前のサラリーマン家庭の暮らしをいきいきと甦らせる表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。文字が大きく読みやすくなった新組版。
クーポン利用で【70%OFF】248円(税込)で購入できる! 6回利用可能
値引き額上限に達しています。
2025/3/31 23:59 まで有効
『小説は書き出し、随筆は最後の一行』。
そんな言われも向田邦子に限ってはどこ吹く風で、書き出しから読み手の関心をたちどころにつかむ。
例えば、〈うちの電話はベルを鳴らす前に肩で息をする〉。今から何を...
面白すぎて、ページをめくる手が止められませんでした。
自分が生まれる前と後の昭和の時代を、鮮やかに、コミカルに、時に厳しく、たくさん見せて下さる── それはもう本当に向田さんと同じ時に同じ場所から「見...
電話は固定してるのが当たり前であった時代、平成という時代も、携帯もパソコンも見ることはなかった向田邦子さん(1929~1981)の「父の詫び状」に続く二冊目のエッセイです。「眠る盃」、2016.1発行...