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倉阪鬼一郎
魚の目が怖いと怯える奇妙な料理人見習いは、大磯の船宿の跡取り!江戸で唯一の旅籠付き小料理のどか屋に、同心が駆けこんだ。大川端に書き置きを残して、のどか屋の見習いが消えたというのである。江戸で二度の大火を経て、元侍の時吉とおちよの「のどか屋」は、これまで前例のない「旅籠付き小料理屋」となった。そこへ、大磯の網元船宿の跡取り由吉が見習いとして修業のためにやって来た。この由吉、料理の腕はそこそこなのだが、なぜか魚をさばく段になると、立ちすくんでしまう。魚の目が怖くて、かわいそうだというのである。そんなある日……。《本書に登場する小料理》・長芋の小判焼き ・鰹の皮の葱巻き ・白魚づくし ・筍の姫皮の梅肉和え ・蕪と油揚げのほっこり煮 ・豆腐飯 ・心の茶碗蒸し ・鯛飯 ・平目の三種盛り・胡椒飯 ・小鯵の南蛮漬け
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新春新婚
若おかみの夏
風の二代目
十五の花板
親子の十手
千吉の初恋
風は西から
兄さんの味
江戸ねこ日和
あっぱれ街道
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京なさけ
走れ、千吉
ほまれの指
天保つむぎ糸
江戸前 祝い膳
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心あかり
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味の船
夢のれん
命のたれ
面影汁
雪花菜飯
手毬寿司
結び豆腐
倖せの一膳 小料理のどか...
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