趣味とか日々の楽しみとかって多ければいいってもんでもなくて。ひとつガッツリのめりこめる物があれば幸せだったりしますよね。３２歳のＯＬ松子さんの楽しみは日本酒。日々お酒に合う献立考えたり、燗の温度を何度にするか悩んだりしながら一人晩酌の日々はそれはそれで楽しそうなんですが、そんな素敵な日常に入り込んでくるのが、恋。意中の相手のことを考えて、エア彼氏と素敵な時間を過ごしつつ、現実の恋に悶絶する松子の日常って、実はとっても充実してると思うのですよ。松子の年下相手の恋の行方に酔いつつ、日本酒薀蓄を楽しみましょう！

どのくらいの年の差まで友情って成り立つんでしょうね？　友情が成立するのに重要な要素のひとつは会話だったりすると思うので、共通の話題があれば年の差なんて関係ないもんでしょうか。75歳の老婦人と17歳のＪＫ書店員。全く接点のなさそうな２人を結びつけたものは、ボーイズラブ。表紙が綺麗、という理由でＢＬの単行本を購入していった老婦人が心配でならないＪＫ書店員。だって、たぶん、きっと老婦人が想像していた本の内容とは全く違う物語が描かれているから。ところが、老婦人が続巻を買いに来た。俄然その老婦人のことが気になりだしたＪＫ書店員は…ってお話なんですが、淡々と粛々とシンプルに展開する友情物語は中毒性あり。今、一番続きが気になる作品です。

なんて面白い漫画なんだろう！　連載中から毎回楽しみしていた作品。それは秋田書店勤めているからとか、自分がマンガ雑誌の製作に携わっているからとかを超えたものだと確信しています。作品の中の出来事は平成30年の現在からすると、ありえない仕事の仕方なんでしょう。アシスタントたちも編集者も印刷屋さんも、そしてもちろん手塚先生も。誰も寝てない！　いつも起きてる！　とにかく面白いマンガを！　手塚先生に描いてもらって、それを編集者が死ぬ気でいただいて、ギリギリで待ってる印刷屋さんが刷り上げて、全国の書店に。マンガ製作の醍醐味が詰まった一作。とにかく全漫画家さん、全編集者、そしてマンガが大好きな方々にぜひ読んでもらいたい平成の大傑作です！

現役看護師でもある著者が描いた「現在の看取り」。…というとなんだかお堅く重い作品のようですが、実は「『死』にまつわるいい話」。爽やかな読後感なので安心してください（笑）。どんな介護や看取りにも100%の正解はないし、他人には断罪できないという事実は、心を軽くしてくれるし、大切な人の死はとても悲しいことだけど、日常の延長線上にあるごく自然なことでもある。だから私たちは前に進めるのです。また、収録作にある、「お金の話」。知ってました？　私は知りませんでした。必読です！！

バレエマンガと言えば「トゥシューズに画鋲」的な、嫌がらせのイメージも浮かびますが、この作品のキャラクターたちはそういう低レベルの争い事とは無縁。「ライバルとは高いレベルで切磋琢磨したい」というネームに象徴されるように、ライバルは文字どおり好敵手。真正面から向き合い、高めあってるところにグッとくる。主人公の奏がまっすぐな、とても気持ちのいい子で嬉しい。何度も読んでいるのに、一度読み始めると、次が気になって止まらなくなっちゃうのは、私の中では「ガラスの仮面」とこの作品くらい。

主要キャラクターみんなが一生懸命。「私はこんなふうに一生懸命に生きたことがあるだろうか。いや、ない。一瞬たりともない」と思う。ちなみに私は棋譜が全くわからないのですが、将棋のシーンもおもしろく読んでます。

耽美で繊細。滲み出るほのかな艶かしさ。その圧倒的な絵の力はそれだけで一読の価値あり！人ならざるものに魅入られたひとりの少女が曰く付きの禁断の館に監禁されて始まる官能的な恐怖の日々…。この世のものとは思えない美しき男たちの死と隣り合わせの誘惑に、少女は少しずつ堕ちていく…！？　刺激が足りていない貴女にオススメの一冊！！

幼なじみの蓮に小さい時からいじめられている主人公・はる乃。大人になった今は仕事でも奴隷扱い、そして性的にも…。逃げ出したい半面、自分だけに向けられる意地悪と快楽に抗えなくて!? 王様男子の支配欲まみれの雄の色気と、稀に登場するデレっぷりが超おすすめ!! 特に不意打ちのデレ顔は、何度読んでも鼻の下が伸びます!! もっと濃いツンデレを欲してるあなたにピッタリの作品です!!

ジムで鍛えたモテ筋じゃない、アスリートや肉体労働者の本物の筋肉をこよなく愛する主人公のお話。ラブシーン以外でも筋肉男子の脱ぎっぷりがよくて、サービスショットの嵐に思わず何度もページを遡って眺め直してしまいます。シャツの隙間からチラ見えする腹直筋と、バッと脱いだ時の外腹斜筋がたまらないです。

第三次大戦後の荒廃した世界で、天才科学者少女が傭兵とヒューマノイドとともに、飢えも戦争もない地上の楽園「ＯＺ」を目指すSFアドベンチャー。当時私は中学生で、同級生に「好きな男子誰？」と聞かれれば「ムトー軍曹」と即答してました。あんな男性に護ってもらえるならどこにでも行けそう、と30年近く経った今も思います。ラストの金の麦畑の美しさは圧巻です。

ママ友カースト…それは夫の年収・子供の学力・家庭の経済力で決まる、なんとも身勝手で傲慢な制度だ。
今作に登場するヒロインたちも、ランチの値段でランク付けしたり、子供同士の遊びで家の中を盗撮させてまで、優劣をつけようと必死だ。
他のママよりも優位に立ちたい…だけど孤立もしたくない。
こうした自分よがりな思いが、歪んだ行動をエスカレートさせていく。
しかしそんなボスママも、場所が変われば一気に最下層へと連絡するのだから、ママ友カーストの闇は恐ろしい。
欲望と傲慢が交差する怖い女の世界を、あなたも覗いてみませんか？

『主人公の少女と、高校のカタブツ教師、ワンコ系幼なじみの三角関係』を描いた少女マンガ、というと甘酸っぱく可愛い作品のような気がしてしまいますが……違います！　話数を重ねるごとに、ひたすらドロドロにこじれていき、主人公の女の子が追い詰められていく様子にハマる読者が続出。先生とキスしちゃった――後に、先生の机の上に結婚情報誌を見つけてしまう絶望感すごくないですか？　そんなシーンが次から次へと出てくる、ジェットコースター・泥沼・三角関係にぜひ触れてみてください！

“ノラ猫”の目線で、人と猫の物語を紡ぐ本作。まずなんといっても猫がかわいいんです！　どちらかというとリアルタッチの作画にも関わらず、しっかりしなやか、もふもふ。メインキャラ（猫？）である七生とマチはいわゆる“イケメン”ですが、個人的にはモブとして描かれるノラ猫たちの表情の豊かさもツボ。「あ～、こんな猫、いるいる！」という感じです。かわいい！で推させていただきましたが、描かれている内容はシビア。ノラ猫として生きる事の過酷さ。飼い猫であった七生に訪れた悲劇。人からみた“かわいさ”なんて、猫からしてみれば関係ないよね――と、ソッポを向かれてしまいそうな。それでもやっぱり猫たちを見続けていたい！　そんな猫好きなあなたに、絶対おすすめです。

芸術大学の新入生が俳句ゼミに参加して、俳句の奥深さや面白さを、キャラクターが立ちまくったゼミメンバーとともに学んでいく、本格俳句青春コメディ。なかなかにエンタメとして組み込むのが難しい「俳句」を、主人公を通しての知識欲のくすぐらせ方が上手で、明快にするすると読ませます。とにかく俳句に関してはとても本格的。さらに、それぞれのキャラクターがゼミで作り出す俳句が「らしい」こと。１７文字の枠の中で溢れ出す人間模様を楽しんでください。

バブルも終わり、景気の減退、震災やテロなど、暗く終末感漂う平成初期。エヴァが僕らにつきつけた様々な衝撃は、まさに平成の空気そのものでした。当時高校生でしたが、あの数々の伏線、極太明朝体のフラッシュカット、漂うエロティックさ、そして強くない主人公などなど。キャラクターから演出に至るすべてが、当時の若者の心の奥の何かに刺さりまくったのではないでしょうか。平成と言えばこれしかないと思います。

人類の99%が特異体質者――いわゆる吸血鬼、狼男のような≪体質≫を持つ世界。
全く体質の発現しない≪ゼロ体質≫の千嘉(かずよし)は、肩身が狭い日々を送っていた。
そんな彼の体質は｢死｣をもって目覚める……!?

あらすじから漂う厨二臭はアナタを絶対に裏切りません!
根底に根付くダークな世界観と、ライトな日常エピソードとのバランスが素晴らしく、読むものを厨二トリップに誘います。
また、キャラクタービジュアルも片目隠しや長い襟足など細部に心擽る仕掛けがたっぷりです。

こちらの作品、若者から大人まで幅広い層から支持されており、時代は変わっても厨二心は不滅なのだなとしみじみ感じます。

あの頃を懐古するも良し、現役厨二病も良し、この世界観是非一度お試しください！

誰もが知るヒットタイトルを恐縮ながら上げさせていただきました。
連載当初より大好きな作品で、いかなる欲望に負けそうになっても「闇金」にだけは手を出すまいと思い留まらせてくれた教訓書です。

この作品の凄いところはやはり、誰もが引っかかりうる「落とし穴」をきっかけに物語が展開していくこと。
パチンコやファッションなど平凡な人間にとって身近な欲望を軸に転落していく様は、どんなホラー作品よりも恐ろしく感じました。
また、いつもラストはご都合主義的なイイ話ではなく、非常に現実的(＋少しの人情)なところもたまらなく大好きです。

主人公の柚季は、ある事件をきっかけに教師を辞め婚活をはじめるがうまくいかない。自信をなくしかけた矢先、文具店の片隅でパンを焼く風変わりな洋一と出会う。そして…!?　物語はカリっとドライに進んでいきますが、ひとたびその世界に入り込むと、ふわっとした幸せを感じることができる漫画です。そして読めば読むほど大人の恋の滋味深さを実感！　性別問わず、ぜひ読んで頂きたい漫画です。一筋縄ではいかないのですよ、男と女は!!

各電子書店で激売れ中の『30禁』。売れていることは重々承知ですが、あまりの人気に第2章もスタートしているので激推しさせていただきます！　33歳の主人公・志乃と10歳年下の彼氏（？）・真雪の一筋縄ではいかないセクシャルラブ。大人ならではの恋のもどかしさはまさに“30禁”。30歳以上の方はもちろん、アラサーワールドを覗きたい30歳以下のあなたも、ぜひ！

お役立ち課で雑用ばかり押しつけられているOL・鈴花。偶然大きな取引をまとめた彼女に社長から昇進命令が！配属されたのは…なんと“社長夫人”の座。「こっち(・・・)も俺が教えてやるよ」って、まだ未経験の鈴花にHの指導まで！？　偽造婚生活のはずが、お互い惹かれあって…。
鈴花と社長のかわいくHな話を毎回よみきり形式でお届けしてます。ニヤニヤしちゃうこと請け合いです。

2006年にはアニメ化＆実写ドラマ化された「プリンセス・プリンセス」をご記憶の方も多いと思う。その後スピンオフ等二作品を発表した後、蔵王大志名義でBLに専念していたつだみきよが、久しぶりに一般作に帰ってきた。五人兄妹の長男、超貧乏な家庭に生まれた一郎は、学費免除・全寮制の超難関校、その名も「白金紳士倶楽部」に入学する。「逆玉」を狙って……。ここでチームを組む個性豊かな面々、そしてまさかの逆ハ展開。圧倒的なビジュアル×学園コメディのつだみきよ真骨頂!!

ハーレクイン初登場を飾った、椿野イメリ先生の「白鳥になれない妹」。タイトルから察せられるように、双子の姉は溌溂として美しいにもかかわらず、コーラは冴えないうえに家族に不利益をもたらす厄介者。一方ヒーローのラファエルは陰のある億万長者。そんなふたりの結婚劇は、誰しもが持つ「愛されたい」という感情を刺激してきます。ハーレクインらしく、億万長者との恋愛、そして世界を飛び回る。きらびやかなシーンも満載ですが、どこか優しくベールで包まれているような温かさのある胸キュンを感じられる1作です。

人生は、多くの道でつながっている。大げさに言うとそう思える作品です。痛々しい過去をもつジュリアは、10年前にロイスと出会ったことで人生に希望の光を見つけました。その出会いは、別々の未来を歩んだはずの現在へとつながっていくのです。失うことで、本当に欲しかったもの知り、寄り添い、励ましあう。読み進めるうちに、涙がとまらなくなるのでご注意ください。

この作品、ハーレクインの中ではかなりの異色作で、みなみ先生と面白いね～と何度も言った記憶があります。お話としては、生まれてから24年間、何もかも人にしてきてもらった筋金入りの世間知らずのプリンセスレイラが、束の間の自由な時に出会った男性ミカエルを振りまわし、恋に落ちるという王道的展開。しかし！　注目はなんと言っても彼の器の大きさ。レイラのためホテルを手配し、お風呂に入れ、食事を用意し、願い事を叶えてくれるなんて…完璧すぎ！ だけど惹かれあってもレイラは “バージン”のまま国へ帰ると心に決めていて…。

他にもこれこれ！　これも！　と思い浮かぶ作品はいっぱいありますし、ご紹介するまでもないくらいにすでに有名＆名作かと思います。が、やっぱりこういった場所で紹介するのなら「読むのが大変～」というくらい長くはなく、「物足りないよ…」というほど短くもない美しい終わり方をする10巻完結はピッタリなので推します。生と死と愛がつまってる「寄生獣」、次世代の人たちにも1度は読んでもらいたいなぁ…。ミギーのために。生きとし生けるもののために。

僕は男、しかもだいぶ年のいった男です。そんな僕が“ハーレクイン”という女性の、女性による、女性のための愛の世界に携わらせていただいていること。たまに不思議に思われることがあります。でもみんな多かれ少なかれ、漫画を読むときは自分のことを忘れてしまいませんか。俗世に思い悩むことがあっても、知らない世界に飛ばされて自分とは全然違う人の気持ちになってドキドキできる。津寺里可子先生は作った世界に飛ばす力が強く、一瞬自分がオッサンだということを忘れ、純潔の乙女になって砂漠の王と恋をしてしまいます。

よしながふみ先生大好きとはいえ、最初はちょっと抵抗がありました。一般誌で、ボーイズラブ漫画家がゲイを扱うなんて…と。でも、５巻10巻と越え、僕が最初に思っていたこととは違いました。架空とはいえ、これは人生だと。ノンケはこの作品を読み、違う人の人生を垣間見て、理解を深め。ゲイはこの作品を読み、自分にももしかしたらこんな未来もあるのだと思えるようになる。それはなんてすばらしいことなんだと。それは客観的に見ることのできる、よしながふみ先生ならではだと思うのです。

この作品に出会ったからこそ、僕は漫画の道に入りました。それまで、妹の少女漫画を読んでいても、友達には明かさず秘密にしていました。恥ずかしいと思っていたんです。絵の模写さえしていたのに。でも、妹が友人から“ぼく地球”を借りてきて、なのに途中までだったんです。どうしても、どうしても先が読みたくて、ひと駅向こうの本屋さんで続きを買いました。そこからはタガがはずれて、少女漫画もボーイズラブも読み、自分で買うようになり、今では漫画のお仕事でご飯を食べるようになりました。

「誰かを好き！」って気づいた瞬間、それまでの世界がまったく違ったものに見えてくる、そんな女の子の気持ちを一緒に楽しめる作品です。そして、「好き」となったら一途なのも気持ちがいいところ。彼に「愛はいらない…」と言われてもなんでも、めげません！　「好き」から発展していって、大きな大きな“愛”で相手を包み込む主人公の懐の深さに、癒されること必至です。

年上の彼との恋と、同級生との恋、決して両立しないはずの憧れの恋のシチュエーション２つを、同時に叶えてくれるのが本作です。
幼い弦にとって憧れのお兄ちゃん的存在だった千遥が7年の人工冬眠から目覚めた事で同級生に。一緒に学校生活やイベントを楽しむ同級生でありながら、弦を優しく見守る千遥の目線は年上のまま。
「今夜はエスコートしますよ、お姫様」なんて台詞もサラリと言ってのけます。一方で、自分を「妹」としてしか見てくれない千遥に、切なさを募らせる弦……。１作で、２つの恋の醍醐味を味わえる唯一の作品です！

「愛人になってください!!」「素人JK初めての朝帰り」「女体盛り」。
これらが全部少女漫画の第１話に登場する台詞！「有り余る色気」がコンプレックスで、それを理由に大好きだった彼にも振られてしまった赤坂さんに、告白してきたのは同級生の青山君。その告白の言葉が冒頭の１つ目の台詞！　その後もまっすぐでちょっと（？）ズレてる彼のアプローチにハプニング連発！　溢れる色気、吹き出す鼻血、（物理的に）溶ける身体、吹っ切れたハイテンションラブコメにハマっちゃいます！

様々な変化が加速したと言われる平成に生まれた「夏目友人帳」は、平成以前も、そしておそらく平成以後も変わらないであろうもの、「人の心」が描かれた作品だと思います。
他の人には見えない「妖怪」が見えることで孤立していた主人公の夏目。用心棒のニャンコ先生と共に、妖怪たちと触れ合う中で、妖怪と、そして人との間に絆や縁が生まれていきます。妖怪たちのエピソード１つ１つは、同じように目に見えない人の心を表しているように思います。読後に残るのは決して押し付けでない、優しく静かな感動。
ぜひ次の時代、世代にも繋げていきたい作品です。

新入社員で同期の森村みどりと白川サトル、そして高校でも会社でもみどりの先輩だった黒木。この3人が3人とも主人公で、匂いを嗅ぎあってエロい妄想をするという、三角関係のトンデモラブストーリーです。でも妄想するシーンは、匂いフェチでないあなたもちょっと納得してしまうようなリアルさがあり、笑いながらもドキドキしてしまうはず。単話売りの人気が近頃急上昇中！で、コミックス版の１巻が出ました。巻末には描き下ろしショートも収録してます。

家庭教師に「満点のごほうびにキスを！」と、せがんだことから始まった2人の恋。でもこの進み方がとてもゆっくりで「そこで止めるの！？」と
毎回きっとじれったく感じると思います。が、そこがたまらないんです！　続きが読みたくて読みたくてしょうがなくなりますよ。大きな声では言えませんが最近、某電子書店で腰が抜けるほどヒットしました…。今のうちに読んで超・話題作をあなたのレパートリーに。

とあるメーカーの社長令嬢と完璧ハイスペックな社員。ふたりは親の決めた婚約者同士。
まさに絵になるカップルだけど、彼女の方は浮かない顔。
それは彼が全然手を出してこないから。
そんな時、いまハマっているウェブ漫画を読んでいて、彼女は気づいてしまった。
この一見幸せそうな“物語”の、真の主人公は、私じゃないのかもしれない…!?
女性向け小説界の大ヒットメーカー・兎山もなかの原作が、椎野翠のキュートな絵柄でコミカライズ！
彼女たち２人の、すれ違いまくる想いを、主人公目線やライバル（？）視点で読めてしまう、
これぞまさに、「じれったい！」が山盛りの王道少女まんが！
普通の王道少女まんがにちょっと飽きてきた…そんな時にオススメです！

ロングランヒット＆盛大なハッピーエンドで2018年10月に連載を終え、コミックス最終巻が近日発売予定の作品。
秘密の社内恋愛・こっそり京都旅行で同僚に会ってしまう、などドキドキの恋模様が盛りだくさん。
そんななか、バツイチの彼が抱える元嫁問題や、彼にちょっかいをかけていたライバルが実は秘めていた過去や想いなど、大人ならではの感情が描かれている、これぞ大人が心の底から楽しめる女性漫画です！

派手な見た目で、遊んでると思われてしまうけど実は処女。
そのせいか（？）頭の中は、あんなことやこんなことのエッチな妄想でいっぱいな主人公。
そんな彼女が恋をして、妄想の世界から初めての一歩を踏み出す。
絵柄良し・テンポ良しのギャグ漫画だけど、時折見える胸キュンの恋心。
このギャップに、配信時から今も人気沸騰中！
20世紀に月へ降り立った人類の大きな一歩に匹敵するのは、21世紀の平成に生まれた「妄想ショウジョ」かも!?

「月の夜　星の朝」で一世を風靡した本田恵子さん。新たな世界に挑戦した今作品では、夫婦間のＤＶを描きます。愛されて請われてしたはずの結婚。それなのに、暴力をふるう夫。なぜ、愛していると言いながら愛する妻を痛めつけるのだろう――。主人公の白帆は幸い学生時代の先輩・青矢に出会い、自分を取り戻し、夫から逃れようとします。でも、夫は居場所を捜し出し執拗に追い続ける。医者である青矢は親身になり、救おうとするが、青矢もまた別れた妻に依存されています。青矢は夫の手から白帆を救い出せるか…手に汗握るラブサスペンス、ぜひ、読んでみて下さい！

イケメンで毛並みのいい男子３兄弟にもしも、愛されてしまったら…!?　そんな羨望の的となるはずの主人公のすずはまったくうれしくなさそう。じつは、すずは地元では有名な大企業の一人娘で、その家柄ゆえに恋愛にはトラウマを抱えています……というと暗いムードが漂いますが、そこはハイテンションで物語は進み、飽きる暇なく進んでいきます。とにかく、テンポがよくて、おもしろいです！ほかに仕事をこなしながらの、恋バナやランチのシーンなど共感できるシーンもいっぱい。小さな描き文字も見逃さずに読んでほしいです。思わずクスッとなりますよ。

超イケメン公爵と「契約結婚」した貧乏令嬢・ヴィオラ。旦那様には結婚前からの恋人がおり、ヴィオラは形だけのお飾りの妻。叶わぬ恋に身を焦がす━…のかと思いきや、違います！
本作の面白いところは主人公・ヴィオラが恋に思い悩まず、旦那様を何とも思っていない点です。
彼女は常にマイペースで前向き。日常の中で自分なりの小さな楽しみを作りつつ、与えられたお飾りの妻としての役割もしっかりとこなします。どんな環境でも常に"自分らしさ"を失うことのない主人公に元気と癒しをもらえる気持ちの良い一作。ヘタレヒーロー旦那様の今後の成長も、見どころです！

冴えないオタク社会人・山田と、お隣さんのヤンキー女子高生・まことの初々しい恋模様を描いたラブコメディ。全く住む世界の違う2人が次第に心を通わせていく様子が丁寧に描かれており、じれ恋好きにはたまらない作品です。また、本作は主人公たちを取り巻くサブキャラクターたちもとても魅力的。彼らの人間模様、恋の行方からも目が離せません。私の最推しは、山田の一喜一憂をハートフルに見守ってくれる「課長」です！

白いフリルにピンクの巻き毛。可愛いロリータの女の子…と思うことなかれ。彼は女の子の心を持った男の子。しかも恋する相手はオネエのバンドマン。軽快なギャグとテンポの良い展開が読みやすい出だしですが、読み進めるうちに深く気持ちを揺さぶられます。性に悩み、もがき、周りに振り回されながらも自分を受け入れていくロリータ乙男マコちゃんの強い姿にじわっと勇気をもらえる一作です。

主人公は大量のヤンデレに好かれ、場合によっては殺されるというバッドエンドもありのゲーム世界に転生した元OL。回避しようと奮闘し、その結果、めっちゃ胸キュンする展開に…！　ヤンデレって、過去の出来事が変わると少女漫画の正統派王子的イケメンに成長するんだ…。しかも、そんな感じで変わっていくだろうまだ見ぬイケメンたちがこの後もたくさん出てくるんだろうと思うと、はやく２巻が読みたくてたまらなくなります。
一番気になるのは、主人公がライバルポジということ。メインキャラを差し置いて全員から好かれてしまう展開希望。

ドラマ化された「働●マン」や「重●出来！」などを見ていた中小版元や編プロの編集者の皆さんはきっと思っていたことでしょう、「大手版元っていいなぁ～」と。そんな業界関係者のみならず、辛い境遇で働くすべての方々に捧ぐ漫画がこちら。主人公は編集プロダクションで働く新人女性編集者・束美。売れない書籍、版元からの圧力、徹夜＆過重労働、心を病む同僚……働き方改革が叫ばれる中、出版業界の理想と現実をハードボイルドに描きます。川崎先生のシンプルな絵柄にのせたパンチラインだらけの熱い言葉が心を突き動かすこと必至！

岩波未々は二児のシングルマザー。夫とは浮気が原因で離婚しようとしたが、死別してしまう。子供たちにはそのことを隠し、女手ひとつで奮闘するものの、年頃の子供たちを前に空回りする日々。そんなある日、未々体調不良で倒れたことをきっかけに他人の心の声が聞こえるようになってしまう。それによって、娘がパパ活をしていることを知った未々はなんとか阻止しようとするが――！？　一度は考える「もし人の心が読めたら……」。はっきり言ってここでこのテキスト読んでるぐらいなら、本作をすぐにでも読んでください！　それだけ川口さんの描く世界は面白く、言葉にすればするほど、その素晴らしさが伝わらないので（笑）！

舞台は太平洋戦争末期。樺太で生まれた市村ハナはその酷い容姿ゆえに女学校でいじめを受けていた。泥棒の濡れ衣を着せられ学校を追われ、樺太から北海道へ逃れる船に乗り込んだハナだったが、いじめグループによって船から追い出されてしまう。それによってハナ以外の家族全員死亡。悲しみの果てに追いやられたハナは天才外科医によって、美しい顔を手に入れ、かつての同級生たちに近づき復讐をしていくが――。
負のエネルギーって人間のもつエネルギーの中で一番大きな気がします。ゆえに魅惑的ですよね。本作はそんなハナのエネルギーが多くの読者を引きつけてやまないのかもしれません。

正直、この作品は気軽に読めるものではないかもしれません。「介護」というと、「大変」とか「つらそう」なイメージが先行しますよね。実際このお話もそうなのですが、と同時に！ 介護が両親や兄弟と向き合うきっかけにもなっていて、決してつらい・悪いことだけじゃないのかも、と思える瞬間があるのです。「親が元気なうちに、できることってなんだろう？」「自分が独り身だったら、老後はどうなる？」なんて、自分と家族のあり方や、人生についてまで考えさせられたり。このお話は決して他人事じゃないからこそ、多くの人に読んでいただきたい１冊です！

広告代理店で働く男子4人が料理を持ち寄って、わいわい食事。
美味しいレシピが満載で、実際に作ってみたという読者さんが続出しています。
私が特に大好きなレシピは、薬味5種・温泉卵・たれをぶっかけた「ゴミがけごはん」。お手軽で洗い物が楽ちん、何より元気が出る！
そして、お料理マンガとしての側面がある一方で、お仕事ドラマとしても胸が熱くなる作品です。
社会人として悩みつつも仕事を頑張る彼らに共感の嵐…。
仕事が忙しくて時間がないけど、美味しい料理を手軽に食べたい社会人の方にこそ読んで頂きたいです！

白くてモフモフな見た目と愛くるしい仕草で、見る者を悩殺するうさぎボス。
ボス大好きな狼2匹を手下に従え、野原でお食事したりお昼寝したり。
ただただ可愛い。とにかく癒されます。ボスの配下に下って、日がな一日ボスと戯れたい…
お疲れモードで癒しを求めている方に、全力でオススメです！

考古学を学ぶ少女・キャロルが、エジプト留学中に古代にタイムスリップ！
古代エジプトの少年王・メンフィスと運命的に出会い恋に落ちます。このメンフィスがとんでもなくエキセントリックなキャラで、目が離せないのです。勇敢で統率力があり王としては超絶ハイスペックなのですが、いかんせん短気で激しすぎる気性。彼が暴れたくなる欲望をなんとか理性で抑えようと努める際に発する「うぬ～～～」という声を何度聞いたことでしょうか。
苛烈な性格ですが、キャロルへの一途な想いはピュアで何とも愛おしい。
完結まで絶対見届けたい大好きな少女漫画です。