悩んでいるときや、挫けそうなとき、マンガで読んだ言葉やキャラのセリフに救われることがあります。
2021年の「イーブックの日」特集は、「マンガの言葉」をテーマに、
新作から王道まで数ある名作の中から、心に残る名言・格言を書店員が選びお届けします。
私たちに気付きや勇気を与え、ときに人生の支えとなってくれる言葉の数々を、コマとともにご覧ください。
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『ONE PIECE』
ルフィ海賊王という誰もが無謀と思うような夢に対して、このようにまっすぐ言い切るルフィ。強い意志と覚悟を感じる名言です。
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『宇宙海賊キャプテン ハーロック』
ハーロック地球を狙う謎の侵略者マゾーンと激闘を繰り広げるキャプテンハーロックが「誰のために戦っているのか?」と新たにアルカディア号の一員となった台羽に問われたときの言葉。揺るぎない信念の道を歩む男のもとに、多くの戦士が集っていった。
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『海が走るエンドロール』
茅野うみ子65歳の茅野うみ子が映画創作の世界に飛び込む! 好きなことにチャレンジするのに年齢なんて関係ないと勇気付けられるセリフです。
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『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』
ジョルノ・ジョバーナ自分を犠牲にする「覚悟」を見せようとする仲間に対し、主人公のジョルノが犠牲の心は「覚悟」ではないと体を張って示すシーンです! どんなにピンチでも必ず勝利に導いてくれるので見ていて爽快な気分になります!
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『僕のヒーローアカデミア』
爆豪勝利という結果だけではなく、勝利の内容にまで言及するこだわり! 現状に飽き足らず常に上を見続け、前に進み続ける屈強な精神力の爆豪にしびれます!
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『君に届け』
荒井一市爽子とのいざこざの原因をピンのせいだという矢野に、ピンがかけた一言。うまくいかない状況を、外的要因のせいにしたくなることは、よくあることです。そんな時に、ぜひ思い出したい一言ですね!
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『僕のヒーローアカデミア』
緑谷出久いじめっ子で幼馴染のかっちゃんと対人戦闘訓練で対戦することに……。やられっぱなしで縮こまっていたデクが、今までのやられてばかりの自分じゃない! というところを初めて見せる印象深いシーンです!
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『2月の勝者』
黒木蔵人生徒に真摯に向き合ったのは、お金のためではなく子供の将来のためではないのか? という問いに対して現実的すぎる一言。ビジネスと教育、混ざると危険な領域に堂々と切り込んでいきます。
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『G戦場ヘヴンズドア』
堺田町蔵小説家志望であった町蔵が、天才的な漫画の才能を持つ鉄男と一緒に組むことを伝えるシーン。これから先、楽しいだけではない、苦労や困難に立ち向かい共に乗り越えていこうと、その覚悟を誓う言葉である。
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『ONE PIECE』
ナミつらい過去に対して卑屈に思い続けるのではなく、それも受け止め、現在の自分の確かな糧として胸を張って生きているナミの生き方に脱帽です。
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『僕のヒーローアカデミア』
お茶子ヒーローは完全無欠の存在であり、自らを助けてくれる存在と誰もが連想するでしょう。そんな中、ヒーローだってひとりの人間であることを理解し、ヒーローを助けようとするお茶子の姿にハッとさせられます。
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『スヌーピーのもっと気楽に』
スヌーピー1950年よりアメリカの新聞7紙で連載がスタートした『ピーナッツ』。その人気キャラクター・スヌーピーの有名なセリフです。置かれた環境や変えられないものを愚痴っていてもしょうがない。今はつまらない役でしかない手持ちのカードも、あと少しの工夫とめぐり合わせで、大きな手に化けることもあるかもしれない。
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『GS美神 極楽大作戦!!』
横島忠夫煩悩少年・横島忠夫が、闘いの最中に「自分を信じろ!」とアドバイスされたときの正直すぎるセリフ。ダイエットを始めてもつい甘いものの誘惑に負けてしまったり、勉強しようと気合いを入れても一瞬で飽きてしまったり……欲望に流されてしまうことは多々ありますよね。これもまた真理。人間ですもの!
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『宇宙海賊キャプテン ハーロック』
ハーロック「男」というのが気になる方は「人」と置き換えて読んでいただいても差し支えないと思います。調子のいいときもあればダメなときもあるのだから、クヨクヨしててもしょうがない。ハーロックが言うのだから間違いない!
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『しあわせは食べて寝て待て』
美山さんちょっぴりお節介焼きの大家・鈴さんのいる団地に引っ越した麦巻さとこ。その交流の中で心身ともに癒やされていく。鈴さんが放つ言葉にはすっと肩の荷が下りるような魔法がある気がします。
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『銀の匙 Silver Spoon』
校長先生受験に失敗し、大蝦夷農業高校へ「逃げて来ちゃった」のだと過去を吐露する八軒。さらに、周りはみな明確な目標を持った生徒ばかりで、夢を持てない自分が同じ場所にいることに負い目を感じていました。そんな彼を校長先生があたたかく諭します。ときに逃げても、夢を持っていなくても、それが全部じゃない──と教えてくれる校長先生の言葉。誰しも人生で一回ぐらいは救われることがあるんじゃないかと思います。
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『カランコロン漂泊記』
猫1990年代に連載された水木しげる先生のエッセイ漫画から。先生が二匹の飼い猫と人生論を応酬するこのお話はまさに「神回」。水木先生ならではの至言がたくさん詰まっています。
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『逃げるは恥だが役に立つ』
土屋百合男性経験がないまま気付けば52歳になっていた独身バリキャリの百合。「結婚して子を持つことが幸せ」と社会がつくった理想と直面し続けても、前向きであろうとする言葉に彼女らしいしなやかな強さを感じます。
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『誰かのことを好きなだけ』
天野唯衣子自分が恵まれていることを理解していないから、いつだって何か足りない。そして足りないものを他人に求めてばかり。それに気づいた主人公のセリフ。「誰かが幸せにしてくれる」と思っているから、いつまでも幸せになれない。幸せは自分で気づき、自分が生み出すものなんだと痛感させられます。
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『君に届け』
荒井一市進路指導の際に担任として、爽子の本人さえも気づいていない本心に向かって問いかけた言葉。何かの決断の際に、自分の心にも問いかけたい言葉ですね!
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『ONE PIECE』
ジンベイ自信も希望も失ってしまったルフィにジンベイがかけた言葉。失敗した時は、後悔ばかりが頭をよぎり、自暴自棄になってしまうでしょう。そんな時、この言葉を思い出せば、気持ちを切り替えられるかもしれません。
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『DRAGON BALL』
ベジータ魔人ブウと激闘を繰り広げる悟空に、ベジータがエールを贈った場面です。サイヤ人の王子として生まれ、誰よりも強く、誰よりもプライドの高かった戦士ベジータ。憎しみや劣等感を乗り越え、どうしても追い越せなかったライバルである悟空を初めて称えた瞬間でもありました。歴史的傑作『DRAGON BALL』の最終章にふさわしい感動の名セリフです。
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『僕のヒーローアカデミア』
緑谷出久主人公の幼馴染がヴィランに囚われてしまい、ヒーローたちも下手に手出しができない絶体絶命な状況で、無個性の少年だけが助けに走った! 「人を救いたい」という気持ち一つで誰でもヒーローになれるんです!
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『BANANA FISH』
アッシュ心がズタボロになったアッシュが本音を吐露し弱い姿を見せる場面。本当はもの凄く心細いのに英二の事を思い「今だけ」というアッシュ。束縛といった言葉をよく耳にする昨今、本当の愛とは何かを考えさせられます。
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『ドラえもん』
野比のび太のび太が心配で未来に帰れないというドラえもんを安心させようと、ひとりでジャイアンに決闘を挑んだのび太のセリフです。気弱な少年が、友達のためにたくましく成長する姿に胸を打たれます。
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『ドラえもん』
しずかちゃんのパパ将来しずかちゃんと本当に結婚できるのか不安になり、未来へ様子を見にいったのび太とドラえもん。結婚してうまくやっていけるか不安だというしずかちゃんに、お父さんが伝えた言葉です。映画化もされ、泣ける回として有名なエピソードの感動のセリフです。
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『ドラえもん』
のび太のおばあちゃんのび太が小学生になる前になくなってしまったおばあちゃんに会うために、タイムマシンで過去にやってきたのび太とドラえもん。ランドセルを背負った姿を見せようとする大きくなったのび太に、おばあちゃんは「なんとなくそんな気がしてましたよ」と言うのでした。シンプルな言葉のひとつひとつから、おばあちゃんの大きな愛情を感じずにはいられません。
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『ジョジョの奇妙な冒険 第1部』
ディオ・ブランドー吸血鬼となったディオにとって、もはや人間はただの食糧にすぎなかった。ジョナサン・ジョースターの師匠ツェペリの問いかけに、挑発的な答えを返すこの大胆不敵な態度も「悪のカリスマ」と呼ばれるにふさわしい。
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『美少女戦士セーラームーン』
セーラームーン読むたびに毎回ワクワクさせられるセーラームーンの名乗り口上! 思わず「待ってました!」と言いたくなってしまう、かっこいい決めゼリフです!
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『金田一少年の事件簿 File』
金田一一名探偵・金田一耕助の血を引く金田一一(きんだいち はじめ)の決めゼリフ! 普段はズボラな劣等生なのに、ひとたび事件が起こると天才的な推理力を発揮する。そのギャップも大きな魅力です。
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『浮浪雲』
浮浪雲何ものにもとらわれることなく、幕末の世を飄々と生きる──浮浪雲にとってこのセリフは「おはよう」「こんにちは」と同じ挨拶のようなもの。雲のように、軽妙に日々を過ごしてみたいものです。
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『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』
岸辺露伴シリーズ第4部屈指の名シーン。強敵「ハイウェイ・スター」に追い詰められた岸辺露伴が、命を助ける代わりに仗助を誘き寄せろと言われたときのセリフです。こんな風に描かれる誇り高い男たちのセリフ、生き様が、私たち読者を魅了してやまないのです。
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『チ。―地球の運動について―』
フベルト舞台は15世紀のヨーロッパ、地動説が世界に浸透する前の物語。「地動説」という言葉がこの世界で初めて登場したときのセリフです。歴史が動く瞬間を目の当たりにした気がしてゾクゾクしました!
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『ここは今から倫理です。』
高柳倫理教師・高柳が生徒の抱える問題に独自の姿勢で向き合う教師物語。高柳のセリフを読むと倫理の授業には生きる上で大事なことがたくさん詰まっていると感じます。大人になった今、あらためて倫理の授業を受けたいです。
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『嗚呼!! 花の応援団』
青田赤道青田赤道が絶好調時に確変して発する「クェッ クエッ」と「ちゃんわちょんわ」。この場面は大学祭の騎馬戦の練習。勝利すれば懸賞金が手に入るんですが、もはや勝ったも同然と奇声を上げるのが青田たるゆえん。
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『無理矢理ウエディング』
大沢ゴン太一度聞いたら忘れられないセリフナンバー1。読み終わったあとは、イケメンに言われたいセリフナンバー1。
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『NARUTO―ナルト―』
マイト・ガイ「いくら努力しても自分は強くなれないのでは」と自分を信じられなくなったリーに、ガイが掛けた言葉。努力を継続するには「自分を信じること」が絶対条件であり、自分で自分を見限ってしまってはいけないのです。
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『NARUTO―ナルト―』
うちはイタチ強大な力を手に入れ、全てを自分で行おうとしたナルトにイタチが言った一言。当たり前のはずなのに、いつの間にか目標と目的が逆転してしまいがちなこの真理。ふとした瞬間に、この一言を思い起こしてほしいですね。
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『DRAGON BALL』
亀仙人厳しい修業に耐え抜いた悟空とクリリンへ、師匠である亀仙人が贈った言葉です。最終42巻では、あのベジータも、ライバルとしてずっと見続けてきた悟空の生き方を通して、この亀仙人の教えを感じ取っていました。作品全体に流れる、鳥山明先生の哲学のようなものを感じてしまうセリフです。