庭　No.244 2021秋号

庭園は寺院にとって「無言の説法の場」であり、長く人々に親しまれてきた。昨今は観光的な要素も加わり、進行の場というだけでなく、散策や観賞を楽しむ場として、国や世代を超え多くの人々を惹きつけている。多くの人たちの楽しみの場、心の拠り所として、時代を超えて次代へつないでいる寺院の庭を紹介する。　●連載 磐座探訪（第9回） 国東半島の兄弟割石（大分・豊後高田市）●連載 みどりの力（第28回） ホップ栽培でつながる地域と人の輪●連載 時代の気分（VOL.28） 心から「自由」「人」「旅行」を切望する●NIWA NEWS●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／絵巻的展開で仏教の伝来を表現 臨済宗建仁寺派 大本山 建仁寺塔頭 霊源院 庭園「鶴鳴九皐」●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／森を借景に、共につくり出した 市中の山居 曹洞宗 得雲山 神龍寺「知足庵」庭園●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／西日本豪雨が去った後 地形が語る声に応えた庭づくり 臨済宗妙心寺派 観音寺庭園 改修作庭工事●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／庭師と僧侶の掛け合いで出来上がった 自然に溶け込む庭園 曹洞宗 東光山 禅昌寺 禅堂 泰心覚・石庭 慈雲臺●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／さまざまな「乞わん」に従い 生まれた庭園 高野山真言宗 補陀洛山 華觀音寺「斗籔庭」●特集 時を紡ぎ未来へつなぐ 寺院の庭／付帯記事 専門誌編集長に聞く 地域に開かれた寺院へ●NIWA SPECIAL REPORT 街の記憶を残す「場」をつくる 高田造園設計事務所の取り組み 街の環境の要としての 役割を取り戻す 天台宗 恵日山普門院 明長寺 庭園・墓地●NIWA SPECIAL REPORT 禅の精神を日々の手入れに込める 曽根造園の仕事 名勝を守り、時をつなぐ 臨済宗 天龍寺派 大本山 天龍寺（京都市右京区） 臨済宗 東福寺派 大本山 東福寺（京都市東山区）●NIWA Presentation Techniques 新しい生活様式に即したプレゼンテーション●連載 歴史をひもとき未来へつなぐ 永遠の名庭園（第8回） 庭園と建築が引き立て合う空間美 臨済宗相国寺派 金閣・鹿苑寺庭園（京都・北区）●連載 現場で役立つ 職人の知恵と技術（第32回） 石積編22 石川の石 (3)観音下石・滝ケ原石●連載 庭道具考（第9回） 藤色の超硬製品 ｢できるだけ美しく」という思いが品質を上げていく 近藤石工道具製作所／鉄平トンカチ●連載 造園界の偉人たち（第4回） 数寄者の庭園と建築を総合的に プロデュースした近代茶人 三代木津宗詮／聿斎宗泉●連載 未来を植える人びと ～植木生産者を訪ねて～（第16回） 鵜飼勇希氏／鵜飼農園●NIWA REPORT 各国の取り組みと模索から、ポストコロナ 時代のオープンスペースの在り方を問う 国際シンポジウム「新たな暮らしを豊かにする オープンスペース」オンライン開催●NIWA REPORT 東京・芝公園に「おもてなしの庭」誕生 都市公園の活用に道を開く伝統庭園●NIWA REPORT 造園連青年部40周年記念事業 岡山後楽園に古城をテーマにした展示庭園を作庭●NIWA BOOK●NIWA CALENDAR