
穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。
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2025/3/31 23:59 まで有効
タイトル通り、一行……というより一文で記された怪談集。たった一文なので多くが語られない分、どんどん想像力と妄想力が膨らみます。ここからどういう物語に発展するのか、いろいろ考えてみるのも実に楽しい一冊。...
一行というか一文怪談。短い文章でどきっとする現象を著すのは面白い。ぞっとする話、ぷっと笑ってしまいそうなブラックユーモアなど。そのなかでP108「飲みほした…」は、どういうことだろうと私のなかで色々想...
サクッと読めてゾワっと来る。
ネットで読むようなスナック感覚のホラーとはまた違った軽さと余韻で、書いてある外側を想像して怖くなれる。