七夕の国 (全巻)
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ちょっとした超能力が使えるのが取り柄の南丸こと、ナン丸はある日、知り合いでもない民俗学の教授・丸神から呼び出しを受けた。だが丸神は調査のため「丸神の里」へ行ったきりで戻っておらず、残された研究生からは「教授とナン丸は、同じルーツを持つらしい」と告げられ、心当たりを尋ねられた。だが何も知らない――。いっぽう「丸神の里」東北の丸川町では、殺害方法のわからない猟奇事件が起きた。失踪した丸神教授の研究内容と足取りを追って、丸神ゼミとナン丸は「丸神の里へ」おもむくが…。
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レビューコメント(29件)
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始まりは些細な(?)超能力を持つ少年の話だが、その超能力の正体やら同様の超能力を持つ人々の秘密やらどんどん話が広がり、最後には壮大なSF的展開に。
全4巻と短い作品だが、岩明均氏のストーリーテラーぶり...
血縁としての「血」
~族…として生まれ、外界との接触を避け習わしに従い、血縁に縛られ続け自分をも縛る者、
逆に血縁に嫌気が刺し、外界へ赴き 自分を破綻へ導く者
さらに 血縁には囚われず 自分の正しいと...
かつて紙で読みましたが、岩明均先生の作品で「風子のいる店」と並んで好きな作品です。東丸幸子さんは岩明作品で一番好きなヒロインです。主人公のナン丸くんこと南丸洋二も、誠実さあふれる好青年、横溝正史作品の...