電子書店「ebookjapan」の 『キングダム』特設ページです。
“戦術“ ランキング
キングダムでは、「大軍」を率いた戦いで繰り広げられる戦術も見どころの一つです。地形を利用した策で敵を窮地に追い込んだり、隊を巧みに動かして敵の堅い守備を突破したりと、戦術一つで戦況が大きく変わっていきます。ここでは、キングダムで登場する多彩な戦術の一部をランキング形式で紹介します。
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キングダムでは、「大軍」を率いた戦いで繰り広げられる戦術も見どころの一つです。地形を利用した策で敵を窮地に追い込んだり、隊を巧みに動かして敵の堅い守備を突破したりと、戦術一つで戦況が大きく変わっていきます。ここでは、キングダムで登場する多彩な戦術の一部をランキング形式で紹介します。
横長の大陣営で構えている敵に対し、順次斜めから衝突することで乱れを生じさせ、その斜めの力が伝播することによって大きな成果を生むというのが斜陣がけの理論です。
秦国以外の5カ国(楚・趙・魏・韓・燕)が手を組み合従軍(がっしょうぐん)として秦に侵攻してきた大戦の中の一戦、敵軍(6万)に対し秦軍は4万という数的不利な状況で“斜陣がけ”をしかけます。
お前の二つの”斜陣がけ”で
敵は必ずその意図を
両端の崩しにあると読む
そして
軍の力を左右の両端遠くへ広げて
しまうのだ
斜陣がけで生じる敵陣営の変化を予想し、さらなる狙いを持って挑む秦軍。合従軍との対決の行方は!?
逆回転の渦で横陣の力が
左右に分けられた・・・
いかんあの”輪動”の攻撃の的はっ・・・
栄備のいる渦の中間地点だ!!
21巻
横陣(おうじん)の秦軍に対し、輪虎(りんこ)率いる魏軍は二つに分かれ、もの凄い速さでぐるぐると円を描きながら迫ります。上から見ると二つの巨大な渦だとわかりますが、正面から見ていると砂塵が凄くて敵の動きがなかなか掴めません。秦軍は異変を察知し渦の前の守備を厚くしますが、逆回転に旋回する力で秦軍の横陣(おうじん)が左右に分けられ、そこへ合流した渦が怒涛の勢いで突撃してきます。見事な戦術です。
21巻
“囲地“とは入口が険路で
中は断崖に囲まれ出口が先細りしている
敵を討つのに絶好の地形である
~中略~
つまり“囲地“にうまく
敵を誘いこめれば
倍の数の敵でも容易に討てるのである
説明を聞くと「なるほど~」と思いますが、実戦で活かすとなると難しそうです。この地理的有利な“囲地”の存在を逸早く把握する情報収集力を持ち合わせ、そこへうまく敵を誘いこむ為の心理的な駆け引きができてこそ通用する戦術だと思いますが、この戦では敵軍の廉頗(れんぱ)も、秦軍の王翦(おうせん)も、共に心理戦に非常に長けた武将だけに必見の一戦です。
秦の丞相・呂不韋(りょふい)の策略により、王都・咸陽(かんよう)を急襲した反乱軍を鎮圧する一戦で登場した戦術。 咸陽を取り囲み中へと迫る反乱軍3万に対し、それを死守する秦軍は1万。絶体絶命のピンチの中、秦国軍事総司令である昌平君(しょうへいくん)が私兵を率いて援軍に駆けつけます。しかし、その援軍も千騎程度。数では圧倒的不利な状況で、昌平君は一撃必殺の戦術“包雷(ほうらい)”をしかけます。
そしてこの時、先に反乱軍と戦っていた秦の軍師・河了貂(かりょうてん)は、昌平君の隊の動きを見て“包雷”だと察知し、周囲の兵を集めて後方の壁をつくります。
秦で最も知略の高い昌平君が自ら兵を率いてしかける貴重な一戦であり、かつて昌平君の弟子として戦術を学び、今は飛信隊の軍師として欠かせない存在となっている河了貂の成長が印象的な一戦です。
水面の流れとそれに従う木の葉だ
渦の流れの中に不動の石があり
そこで違う向きへ送られる木の葉
すぐそこに見える敵・李牧の本陣を目指して秦軍が突撃を試みますが、緻密に配置される敵の部隊により、濁流にのまれるかの如く兵力が分断され絡めとられていくという恐ろしい戦術です。しかも、本来は高所から全体を把握して繰り出す戦術ですが、李牧は地上にいながらも戦況を俯瞰で捉え的確な指示を出していきます。
一方、知略こそないものの、敵軍の配置や表情などわずかな手がかりを敏感に感じ取り突破口を開いていく本能型の武将・麃公と信は、李牧の戦術を打ち破ることができるのか!?知略型と本能型武将の対決という点でも必見の一戦です!
©原泰久/集英社
秦の王都・咸陽(かんよう)に攻め入ろうとする天才軍師・李牧(りぼく)が、それを阻止するために背後から襲いかかる麃公(ひょうこう)と信(しん)の軍を交わすため、超高等戦術“流動”をしかけます。