衝撃の事件編
「月影島への招待状」(7巻)
「月影島への招待状」(7巻)
<シーン説明>月影島の麻生圭二という者から毛利小五郎に調査依頼が手紙で届く。気乗りしない小五郎だが、蘭・コナンと共に月影島に行ってみると麻生圭二は12年前に死んでいることが発覚。死者からの手紙が意味することとは…。ピアノソナタ「月光」が鳴り響く島で、衝撃の結末が待っていた――。
<推薦コメント>犯人の正体・暗号・事件の結末、どれを取っても衝撃的でした。マンガ『名探偵コナン』の中でも、事件解決後に犯人が自殺してしまうというとても珍しい事件。後の別事件で「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者とかわんねーよ…」(16巻)と言うくらい、コナン君にとってもかなり印象的な事件なんです。そして、わざわざ毛利探偵を呼んで殺人を犯す犯人についてコナン君が「きっととめてほしかったんだよ」とポツリとつぶやくシーン。最後の犯人からのメッセージ。グッと胸を打ちました。
「西の名探偵」(10巻)
「西の名探偵」(10巻)
<シーン説明>西の高校生探偵・服部平次が初登場。西の服部・東の工藤、2人の名探偵が揃ったら事件が起こらないわけがない! 2人の推理対決はもちろん、薬で小さくなったはずの新一が元の姿に戻るという衝撃の展開も見逃せない。
<推薦コメント>服部平次が初登場! その服部が持ってきた○○で新一の姿に戻った!? そして、平次と新一の推理対決!! もう、いろんな出来事が息をつく暇もなく起こります。特に新一が登場するシーンは、びっくりしましたがとにかくかっこいい…。新一がコナン君になっていなかったら、日常的に見られたであろうイケメンたちの共演の回です!
「忍び寄る殺人鬼」(10巻)
「忍び寄る殺人鬼」(10巻)
<シーン説明>図書館にやってきた少年探偵団は、職員が行方不明になっていることを聞いて閉館後の図書館を調査することに。暗闇の図書館に現れたのは館長の津川。なんと彼が職員を殺して死体を図書館に隠したらしいのだ。さらに館長にはまだ秘密があって…。コナンとして最後の事件になるのか…!?
<推薦コメント>こどもの頃に読んで(アニメを見て)トラウマになった人も多い話題のエピソード! 「ヌッ」と現れる犯人の表情や、徐々に近づいて来る行動が怖い怖い~!! 当時は少年探偵団たちと同年代だったので彼らにすごく共感できちゃって、一緒にドキドキした記憶が鮮明に残っています。と同時にやっぱりコナンくんがかっこよく頼りになってトキメキましたね! 最後のオチまで要チェック!
「涙で語る真実」(15巻)
「涙で語る真実」(15巻)
<シーン説明>雪山にスキー旅行にやってきた蘭&園子&コナンは、偶然にも小学校時代の恩師・米原晃子と再会する。教師仲間と来ていた米原のペンションにコナンたちが遊びに行くと、そこで殺人事件が発生。犯人を見抜いたコナンは、新一の声で電話をし、蘭に真相を話すよう頼む。潔く引き受けた蘭は推理ショーを始めるのだが、真犯人の正体に愕然とする。
<推薦コメント>いつもは小五郎や園子を眠らせて推理ショーをしているコナンくんですが、この時は蘭ちゃんに直接みんなの前で推理をするよう頼み、蘭ちゃんが推理ショーを披露するという珍しい展開でした。不安になりながらも、新一の声に励まされ、新一が話す通りに真相を暴いていくのを見ると、彼女が本当に新一のことを信頼していることが伝わります。でもその犯人が恩師の米原先生だと聞いて、とてもショックを受ける蘭ちゃん。目に涙を浮かべ、それでもしっかりと推理を続ける蘭ちゃんの強さと優しさが非常によく表れていますよね。その後、コナンくんを抱きしめて大泣きする蘭ちゃんと、彼女につらい思いをさせてしまった責任を感じるコナンくんの姿が泣けて泣けて…。蘭ちゃんは本当に良い子だなぁ…!
「謎めいた乗客」(29巻)
「謎めいた乗客」(29巻)
<シーン説明>少年探偵団のみんなでバスに乗ってスキーへ行く途中、灰原哀が黒ずくめの組織の変装の名人・ベルモットの存在を感じ取る。灰原が必死に身を隠す中、突然バスジャック犯が銃を発砲してバスを占拠。取り押さえようとするもバスジャック犯の仲間が乗客にまぎれこんでいるらしくうかつに動けないコナンたち。さらに車内に爆弾も仕掛けられていて!?
<推薦コメント>黒ずくめの組織に、バスジャック犯に爆弾!?とピンチの連続です。手に汗握る見所がいっぱいの回で、ジョディ先生の「A secret makes a woman woman」が痛快! 個人的には、大切な人達を失ってしまうかもと震えながらも必死に守ろうとする哀ちゃんを、爆発したバスから助け出すコナン君がなんとも胸熱です。最後は不審なニット帽の男(祝!初登場)のセリフで幕を閉じます。いろいろな思惑が交差するドキドキなバスジャック事件です。
「黄昏の館」シリーズ(30巻)
「黄昏の館」シリーズ(30巻)
<シーン説明>200万円の小切手と一緒に送られてきた招待状で、不気味な館に集められた有名探偵たち。そこで待っていたのは覆面の怪しい男だった。男は言う「財宝を探し当ててほしい。命を懸けて。」と。帰路と電話回線を絶たれた中で一人目の犠牲者が出てしまい…。次々狙われる探偵たちの運命は…!?
<推薦コメント>「黄昏の館」シリーズは、ひたすら暗い背景で描かれており、おどろおどろしい雰囲気が読み手の恐怖心を煽ります。館に閉じ込められてしまうという王道のミステリーになっていて、潜む怪盗キッドの影や白馬探の初登場、初めて語られた烏丸蓮耶の過去と、盛りだくさんの内容でハラハラが止まらない! きっとあなたも騙される、コナン至上最高のクローズド・サークルストーリーです!
「ビデオの中の証拠」~「バイバイ…」(36~37巻)
「ビデオの中の証拠」~「バイバイ…」(36~37巻)
<シーン説明>元爆弾処理班だった伝説の刑事・松田が殉職した爆弾事件から3年後の同じ日、爆弾を仕掛けたという予告文書が。犯人から届いた暗号文を解いたコナンと高木刑事は東都タワーに向かうが、エレベーター内に閉じ込められてしまい…。
<推薦コメント>佐藤刑事の忘れられない人が登場し、高木刑事の包容力にも関心させられる回です。そしてなんといってもコナン君の相変らずの行動力と推理力には脱帽です。
VS黒ずくめの組織&驚きの真実編
「新兵器!」(38巻)
「新兵器!」(38巻)
<シーン説明>ある事件で殺されたSEの日記から黒ずくめの組織の手がかりをつかんだコナンは、被害者になりすまし組織の一員と接触することに。システムソフトに発信機を付けコインロッカーに置き、組織の人間が来るのを待つコナン。だが、ジンに発信機を見つけられ逆に追い詰められることに…!
<推薦コメント>探偵並みに頭が切れるジンと、コナンの対決にハラハラどきどき。とっさにそんな場所に隠れられるコナンもさすがです!
「満月の夜と黒い宴の罠」~「ラットゥンアップル」(42巻)
「満月の夜と黒い宴の罠」~「ラットゥンアップル」(42巻)
<シーン説明>黒ずくめの組織のベルモットから、ハロウィンパーティーの招待状が”コナン宛”に送られてきた。なんとコナンと灰原の正体がベルモットにバレてしまっていたのだ! 罠だと分かりつつも組織に近づくために誘いに乗るコナン。パーティー会場の幽霊船で起こる事件…そこには新一の姿が!? 一方、灰原の前に現れたジョディ先生と新出先生…2人は一体!? そしてベルモットの策略とは・・・。
<推薦コメント>ベルモットVSコナン! 灰原を守るため、組織の秘密に近づくために動くコナンくん。コナンを危険な目に合わせたくない哀ちゃん。そんな2人に迫る黒い影。そして密かな協力者の登場。そこで分かるジョディ先生・新出先生・ベルモットの正体。すべてのシチュエーションがドラマチックに進行します! 探り合いあり、騙し合いあり、アクションあり、衝撃からの衝撃っ!! 黒ずくめの組織の秘密には欠かせない熱すぎるエピソードです!
「鋼の楔」(59巻)
「鋼の楔」(59巻)
<シーン説明>一度は黒ずくめの組織の一員であるキールこと水無怜奈を保護下においたFBIだが、組織の策略によって彼女を奪還されてしまう。しかし赤井とコナンは、CIAの諜報員である水無をわざと奪還させたという。その後、スパイでないことを証明するために赤井暗殺を命じられた水無は、赤井を一人で来るよう来葉峠へ呼び出し、銃口を向ける。
<推薦コメント>赤井さんがキールに撃たれる衝撃のシーン。「え!? 赤井さんが、死んだ…!?」とにわかに信じられなかったのですが、用心深いジンが以前から毛嫌いしていた赤井さんが死んだことを確信してほくそ笑む表情を見て、本当に死んでしまったのかと落胆しました…。ただ、組織が水無怜奈を奪還するあたりから、赤井さんとコナンくんが2人で何やら作戦を立てていたので、きっと何かあるはず!と思うのですが、どんな真相が隠されているかは分からずで。「一体どんなことを考えているの~!?」とずっとヤキモキしていました。そしてこのエピソードが84~85巻の「緋色」シリーズへと続いていくのだと、この時は思いもしなかったです…。
「ミステリートレイン」シリーズ(78巻)
「ミステリートレイン」シリーズ(78巻)
<シーン説明>シェリー(灰原)がミステリートレインに乗車するという情報をつかんだバーボンとベルモットは、シェリーを始末するために同じ列車に乗り込む。コナンや蘭と園子、少年探偵団も同乗している列車で殺人事件が発生している中、死んだはずの赤井秀一が現れて…!? 怪盗キッドも予告状を出しているミステリートレインに、謎と事件が降りかかる!
<推薦コメント>列車という閉鎖空間で次々と起こる事件とミステリー。シェリーを狙う黒ずくめの組織の計画とは!? 死んだはずの赤井秀一が生きていた!? 変装の達人・シャロン(ベルモット)と新一の母・有希子の対決も? ついにバーボンの正体が発覚! そして、最後に華麗に登場したのは…。もう、ジェットコースターに乗っているみたいに、すごい勢いで物語が駆け抜けいき、ドキドキが止まりません! 人気スターが一堂に会する豪華な回です!!
「緋色」シリーズ(84~85巻)
「緋色」シリーズ(84~85巻)
<シーン説明>工藤邸に居候している大学院生・沖矢を訪ねた安室。安室は死んだはずの赤井が死体スリ替えトリックで沖矢に変装しているという衝撃の事実を、沖矢の目の前で紐解いていく…。一方、来葉峠で安室が仕向けた部下たちに追われるFBI捜査官のジョディとキャメルの前に現れたのは…!?
<推薦コメント>以前から赤井の生死について疑問を持ち探りを入れていた安室さんが、少しずつ情報を集め「沖矢昴=赤井秀一」だという真相を突き止めた衝撃回! 赤井さんが生きていたということにも驚きですが、なぜか同時刻に別の場所で赤井さんが姿を現して…という衝撃に次ぐ衝撃の連続。さらに因縁のある安室さん&赤井さんが初めて正面対決をしたとも言える場面で、気持ちが高ぶったエピソードです! 安室さんの本名が「降谷零」だと発覚したのもこの時でした。先々まで状況を読み、機転を利かせたコナンくんはさすがとしか言いようがありません。赤井さんが撃たれたのが58巻なので、そんなに前からこの伏線を張っていたのかと思うと青山先生には本当に脱帽です!
©青山剛昌/小学館