
子どもは救いであり希望。母でいることは罰。函館にある医療刑務所分院に努める勤める金子由衣(かねこゆい)が受け持つことになったのは、不摂生の塊のような妊婦・敏江だった。お腹の我が子を心配するよりニコチンを欲する態度に驚き呆れながら、不幸な境遇から抜け出せなかった彼女の人生を思うと複雑な気持ちになるのだった。敏江は難産の末、重い障害を抱えた女児を出産する。すぐにNICUに移され懸命な治療が行われたが敏江は気に留めることもなかった。そんな敏江が数日後死亡する。リスクだらけの身体なので、何が起きてもおかしくはなく、司法検視の結果も問題はなかった。しかし、その数日後、「死にたい」が口癖の緑内障受刑者、明美が死亡した。死因が敏江と似ていることから、院内に緊張が走る。自殺なのか? 敏江の死と関係はあるのか?
クーポン利用で【70%OFF】1,381円(税込)で購入できる! 6回利用可能
値引き額上限に達しています。
2025/3/31 23:59 まで有効
登場人物の様々な親子関係をマーブル模様のように描く物語。この世に生まれてくる子どもは、別に生まれたいと願ったわけではないし、この親の元に…と親を選べるわけでもない。我が子の幸せを願っているようでいて、...
北海道函館にある医療刑務所が舞台のここでは誰もが嘘をつく、の続編。
前作に引き続きなんとも後味の悪い展開。
刑務所にいる受刑者たちの抱えているさまざまな事情が非常に重苦しく、そして実際には受刑者よりも...
医療刑務所函館分院に勤務する、医師 金子由衣。
医療措置を必要とする受刑者を診るという仕事である。
『受刑者』という大きな過去を背負う人達と向き合う、心身ともに計り知れない負担がある職業。
読むにつ...