
九州豊前、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里(しおり)は嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されていた。ある日、隣家に「抜かずの半五郎」と呼ばれる藩士が越してくる。太刀の鍔(つば)と栗形(くりかた)を紐で結び封印していた。澤井家の中庭の辛夷の花をめぐり、半五郎と志桜里の心が通う。折しも小竹藩では、藩主と家老三家の間で主導権争いが激化していた。大切な人を守るため、抜かずの半五郎が太刀を抜く!
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2025/3/31 23:59 まで有効
葉室麟の女性を主人公に描いた傑作の一つだと思う。面白い。
離縁された志桜里が迷い惑いながらも自分の信じる道を歩んでいく姿が本流にあるのだが、物語の展開は昭和の時代劇ドラマのよう。悪家老たちに追い詰めら...
自作品に和歌を効果的に取り入れる著者は、この小説でもその手法を用い主人公たちの心情を表出する。
子供が出来ず離縁され実家に戻った志桜里が主人公。
隣家に越してきた半五郎と、辛夷の花を介し、互いの心が通...
豊前 小竹藩、勘定奉行・澤井庄兵衛の長女・志桜里は、近習・船曳栄之進に嫁したが、三年経っても子ができないとの理由で離縁され、実家に戻っていた。
そんな折、隣屋敷に、小暮半五郎という藩士が、越してきた。...