
【目次】(主なもの)第一章 西部開拓の主役カンザス州の「鉄条網博物館」/切実な柵の不足/万能フェンスの登場/入植者が必要とした柵/ウシの大軍がやってきた/牧場主と入植者の戦い/職を失うカウボーイ第二章 土壌破壊と黄塵加速する西部開拓/鉄条網が変えた生態系/開拓進む大平原/土壌破壊の米国史/大型農業機械の導入/大砂塵の襲来/放牧規制がはじまる第三章 塹壕戦の主役戦場に出現した鉄条網/日本軍が手を焼いた鉄条網/塹壕戦のはじまり/西部戦線異常なし/戦場のクリスマス/日本への導入/鉄条網と現代戦第四章 「人種の罪」と憎悪のフェンス強制収容所の歴史/南アフリカの植民地化/ダイヤ・ラッシュ/各収容所の劣悪な環境/スペイン内戦の悲劇/アウシュヴィッツの殺人工場/元収容者が苦しむ後遺症/人間の資源化/旧ソ連の強制収容所/逆境でも花を愛でた日系第五章 民族対立が生んだ強制収容所南アのアパルトヘイト政策/活動家の迫害/集団墓地になった五輪会場/「民族浄化」と集団強姦/サラエボの花/世界を「欺いた」映像/戦争と情報戦/最後の逃亡戦犯を拘束第六章 国境を分断する鉄条網ベルリンの分断/ヨルダン川西岸の壁/壁を超えた臓器提供/米メキシコ国境/世界最大の麻薬密輸ルート/中国・北朝鮮の壁/新たな万里の長城/タイ・マレーシア国境第七章 追いつめられる先住民大平原を分断した鉄条網/チェロキー族の悲劇/ラストサムライ/遅きに失した先住民保護/グアラニー族の悲劇/死に急ぐ若者たち/ケニア独立運動時の裁判開始/ウサギ防除フェンス第八章 よみがえった自然鉄条網は自然を呼び戻す/朝鮮半島の軍事境界線/チェルノブイリ原発三〇キロ圏/再導入された希少動物/科学者の反目
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2025/3/31 23:59 まで有効
鉄条網なんてものは、これまで考えたこともなかったが、鉄条網を通して、農地拡大と自然の変化、戦闘の変化や強制収容所など、様々な歴史上の出来事をこれまでとは違った視点から捉えることができた。また著者は世界...
鉄条網の歴史を通してみる世界史の本。
前情報もなくタイトルに対する興味だけで買って読みましたが、想像以上に深い。
胸の悪くなるような描写もありましたが、知らないといけないことだった。読んでよかったで...
借りて読んだが、手元に置いておきたい本。有刺鉄線物語。
西部開拓史、世界大戦史の必携副読本。
映画「シェーン」にも有刺鉄線を購入する場面があったようにおもう。開拓農民と畑を踏み荒らす牧畜業者との対照...