
南都。京の都のごとく栄えるこの都市に、遥か異国の血を引く青年妖術師・天竺ムスルがいた。 緑色の瞳を持ち、喋る紅い鳥を友とする彼には、表の仕事である金貸し以外にもうひとつ裏の顔がある。 不思議な力を秘めた彼のもとには、あやかしに関わる刀剣をはじめ、物騒な事物が次々と舞い込んでくるのだ。 ムスルの構えた通称『天竺屋敷』に奉公に来た少女・葉月は、仕え女として働くうちに、彼とともにあやかしと関わってゆくことになり――。 『からくさ図書館来客簿』シリーズの仲町六絵が描く、ジャパネスク・ファンタジー。
- みんなの感想
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2025/3/31 23:59 まで有効
おもしろかった! 室町時代の、実在した人物のちょっぴりあやかし物語。すごくよかったです。ムスルと葉月、タラサのやり取りもすてきでした。続きあるといいなあ。
続編が出てほしい。からくさ図書館シリーズも好きだけど、こっちも展開が楽しめる。
章の間のコラムは、お寺と神社と陰陽師の話が面白かった。
いつか大陸に渡ることを夢見る、青年妖術師・天竺ムスルと仕え女として働くことになった少女・葉月と個性的な周囲の人々、そして、ムスルが関わるあやかし達の物語。
面白かった。ムスルも葉月も、実在の人物。混...