『ザ・ファブル』は疾走感のあるバトルシーンが見どころの一つ。
主人公アキラを中心とした、時には激しく時には静謐な戦闘はどれも読み応え抜群!
今回は、そんなバトルの中から書店員が独断と偏見で選んだ場面を
ランキング形式でご紹介。もちろんネタバレ注意でお願いします!
暗殺者として働いてきたアキラは、誰かを守りながらの戦闘には慣れていない。にもかかわらず、敵対する同業者をいとも簡単に追い詰めていく。煙幕の中でアキラと対峙した相手には同情してしまうが、アキラの圧倒的な強さが表現された場面だ。
「どんな敵でも常に6秒以内に倒せ」と訓練されてきたアキラ。そんな彼が格下を相手にする時、どうなるかなど容易に見当がつくだろう。戦う前に「6秒だ―」と宣言しておきながら、1秒で決着をつけてしまう。アキラ、恐るべし!
山岡が同門の技と力比べを見たいがために始まる“ファブル”同士の戦い。挑発するようなこの発言には、アキラの暗殺者としての矜持が見て取れる。あまりのかっこよさに、つい声に出して読みたくなるセリフだ。
対人地雷を踏んでしまったヒナは、少しでも足を動かせば地雷が爆発してしまうという危機的状況に陥る。しかし彼女が両親の仇に弾丸を放ち、倒れそうになったところを助けたのはアキラだった。緊迫した状況で、初めて言葉を交わした時のことを持ち出すなんてかっこよすぎる。「殺し屋」だが、人の窮地を救う彼から目が離せない!
身体がナマるからと山に籠もりにきたアキラ(とそれについてきた黒塩)。訓練のため山に放り出された経験のある彼にとっては、熊を相手にするのもお手の物。みんなも熊に出くわした時は「ゴワァ~~~~~!!!」で対処しよう。出くわさないにこしたことはないが……。
偽兄妹対決開幕! 「100倍強い」というアキラの発言にヨウコが不満を抱き、手合わせをすることとなった2人。準備運動もなしで、構えもせず始まるスパーリングには緊張感が漂う。6秒間の対決をお見逃しなく!
アキラのかっこいい姿をミサキに見せたい田高田社長VS最強の暗殺者であることを隠したいアキラ。この両者の想いがぶつかり合った結果、腕相撲ではなくただ手を握り合っているだけという状況に……。互いが全力で手を抜いた勝負の行方は、これいかに―。
“暇つぶし”のためにヨウコがバー・バッファローで始めた飲み比べ対決。2巻の高橋から始まったこの泥仕合は、13巻では田高田社長とも行っているが、特に世紀のプレイボーイ・河合ユウキとの対決は最高。がんばれ! ペ・ダイヨチャ!(※8巻第85話参照)
ボスから「プロとしてペットでも飼え」との命令があり、飼うことになったズクロシロハラインコの〈カシラ〉。最強の暗殺者・アキラに「いたいいたいいたいッ」と言わせるなんて、この物語で最も強いのはカシラなのでは―⁈
©南勝久/講談社
仕掛けられた爆弾に即座に気づき、危なげなく爆発から逃げ切った後のアキラの一言。一瞬でも反応が遅れていたら死んでいてもおかしくなかったというのに、この飄々とした態度には安心感すら覚える。さすがプロの暗殺者。
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