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今回、チャンピオンREDで絶賛連載中のバレエコミック、
『絢爛たるグランドセーヌ』を徹底的に特集しちゃいます♪

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特別インタビュー
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「バレエのこと、よくわからないんですよね…」
「興味はあるんですけど、どうやって見ればいいんですか?」



そんなみなさま、どうぞご安心ください。
公益社団法人 日本バレエ協会さんに
バレエのあれこれについて聞いてきちゃいました!
ざっくりした疑問から代表的な作品のあらすじまで、
これを読めばバレエのなんたるかがわかりますよ~!


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Q.そもそもバレエってなんですか?
A.音楽と踊りによるセリフのない劇のことです。


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バレエの起源は14世紀のイタリアにさかのぼると考えられています。もともとは裕福な商人や町人といった一般の人々がお酒を飲みながら踊ったり歌ったりするきわめて普通の娯楽でした。やがて、ただ踊るだけではなく衣装をつけて役を決めるなどした劇のようなものに変化し、それが王侯貴族のあいだにも流行し初めました。それにともない衣装や装置も豪華になっていき、徐々に現在のバレエの形に近づいていったと考えられています。

16世紀のこと、イタリアのメディチ家という貴族のお姫様がフランスの王様にお嫁入りしたことをきっかけにバレエの文化はイタリアからフランス、そしてヨーロッパ全体に広がっていきます。そのころから、“自分たちで踊る”というものから“見て楽しむ”というスタイルに変わっていきました。やがてフランスの王様を中心に、物語を音楽と踊りのみによって演じるという現代の形に整えられました。そして19世紀のロシアで、現在クラシック・バレエの傑作と呼ばれる作品の多くが生み出されました。



Q.今ままでバレエを見たことがないんですが、
どういう風に見ればいいんですか?
A.こちらをおさえておけば大丈夫です!!


1_2.jpg 初めてバレエを見に行くという際は、少し奮発してちょっといい席に座るのがいいかもしれません。一階席のみの会場では中心あたりの席、二階席に座る場合はステージを正面にとらえられ、かつあまり遠くなり過ぎない位置がおすすめです。

会場にはドレスコード(服装の規定)もありません。実際に行ってみるとわかるのですが、冬場の会場でドレスに毛皮を羽織った女性なんていう人はいるかいないかのものです。男性ならスウェットにジーンズといったラフな格好でご覧になっている方もたくさんいらっしゃいます。

バレエにはセリフがないので、あらかじめ演目のストーリーをざっくりと知ってから見に行くのがいいと思います。その多くがヨーロッパの童話や古典として日本でも親しまれているものなので、ご存知の作品もたくさんあるかもしれません。



同じ衣装を着て同じ振付で踊る大勢のダンサーやその踊りのことをコール・ド・バレエ、もしくは略してコール・ドといいます。初めてご覧になる方でも、全員が一糸乱れぬ動きで踊る姿からは迫力と美しさを感じとっていただけると思います。

たいてい物語のヤマ場で主役の男女の二人が踊るシーンが最大の見せ場となっています。『眠れる森の美女』、『ドン・キホーテ』などハッピーエンドで終わる作品は最後の結婚式の場面がヤマ場になります。逆に『ジゼル』などの悲劇では死や別れといった部分がヤマ場となります。『白鳥の湖』はハッピーエンドとバッドエンドの2パターンのエンディングがあり、日本ではバッドエンドの方が好まれる傾向があるようです。



Q.チャイコフスキーについて教えてください!
A.バレエ音楽の代名詞的な存在ですが、
バレエ専門の作曲家ではないんです!


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チャイコフスキーは19世紀なかごろ、ロシアに生まれました。小さいころは法律を学んでいましたが、ピアノを習い始めたことで、だんだんと音楽に目覚めていき、やがて本格的に音楽を勉強するようになります。音楽の先生になったチャイコフスキーはそのかたわら作曲にも力を入れていきます。作曲家・指揮者として活躍しながら53歳という若さで亡くなるまで、数多くのオペラ、交響曲、ピアノ曲、管弦楽、協奏曲を世に送り出していきました。

今日ではチャイコフスキーといえばバレエ音楽の代名詞的な存在ですが、その生涯で純粋にバレエのために描き下した作品はわずか3作しかないんです。それが現在では3大バレエ音楽として知られる『白鳥の湖』、『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』です。それらのすべてが古典バレエの代表作として、今なお世界中の人々を魅了し続けています。以下、あらすじをご紹介します!


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~ 白鳥の湖 ~

悪魔によって白鳥の姿に変えられた女の子と
その子に恋をした王子の悲恋物語。


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とある王国の宮廷の庭。その日は王子・ジークフリートの成人を祝う宴が開かれていました。王子の母は王子に結婚をすすめますが、結婚に対して気乗りのしない王子は物思いにふけり、友人たちと狩りに出かけました。

とある湖のほとりで白鳥を見つけた王子は、その白鳥がたちまち美しい女性に変わる姿を目撃しました。王子に気付いた白鳥は、自分はオデットという姫で、悪魔・ロットバルトの呪いによって白鳥に変えられた、この呪いを解くには誰にも愛を誓ったことのない青年が彼女に永遠の愛を誓うことなのだと語りました。それを知った王子はオデットを救うことを決意し、後日催される宮廷の舞踏会に来るようオデットに告げるのでした。

宮廷の舞踏会には各国の王女たちが招かれていました。王子の母はそのなかから花嫁を選ぶよう王子に言いますが、王子はオデットのことを忘れることはできません。そんななか舞踏会の会場にもぐりこんだ悪魔が娘のオディールとともに現れます。王子はオデットそっくりに変装したオディールに愛を誓ってしまうのでした。悪魔にだまされたことに気が付いた王子は急いでオデットのもとへと向かいました。

思惑が叶わなかったことを知って嘆き悲しむオデットに王子は許しを請いました。そこに悪魔が現れて二人を引き裂こうとします。敵わないと知りつつも悪魔に対して戦いを挑んだ王子は激闘の末、悪魔を打ち破るのでした。しかしオデットの呪いが解けることはありません。絶望した王子とオデットは湖に身を投げ、二人は死後の世界で結ばれたのでした。


●観劇のポイント●
オデット(白鳥)には清らかでピュアな演技が求められるのに対し、オディール(黒鳥)には王子を誘惑するためのセクシーな演技が必要とされます。オデットもオディールも同一のダンサーが踊るのが一般的。同じ女性が相反する二つのキャラクターをどういう風に演じ分けているのかに注目!



~ 眠れる森の美女 ~

意地の悪い妖精の呪いによって
100年の眠りに就いたお姫様は
王子のキスによってその目を覚ます。


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フロレスタン王の宮殿ではオーロラ姫の誕生を祝う宴が開かれていました。妖精たちがやってきて「優しさ」、「正直さ」、「勇気」、「寛大さ」などの性格を授けるための踊りを踊っています。邪悪な妖精・カラボスは宴に誘われなかったことを逆恨みして「16歳になったオーロラ姫は糸紡ぎの針に刺されて亡くなるであろう」と予言しました。まだオーロラ姫に授けものをしていないリラの精は、「オーロラ姫は亡くなるのではなく100年の眠りに就くだけです。いつか王子様がやってきて彼の口づけによって目を覚ますことでしょう」と予言をしました。国王はこの日から国中で糸紡ぎの針を使用することを禁止したのでした。

オーロラ姫の16歳の誕生日。王宮では盛大な宴が催されていました。オーロラ姫は彼女に求婚する4人の王子と踊りました。そこへ老婆が現れオーロラ姫に花束を渡しました。オーロラ姫は喜んで受け取りましたが、そこには針が仕掛けられてあり、その針に刺されたオーロラ姫は意識を失ってしまいました。そこへリラの精が現れ、オーロラ姫は死んだのではなく予言によって眠りに就いたのだと言いました。そして、オーロラ姫が目覚めたときに目を覚ますようにと、王宮全体を眠りに就かせたのでした。

それから100年の月日が流れました。デジレ王子と仲間たちは森で狩りをしていました。そこへリラの精が現れ、デジレ王子にオーロラ姫の幻を見せました。オーロラ姫に心を奪われたデジレ王子はリラの精に導かれオーロラ姫が眠る城を訪れました。眠っているオーロラ姫にキスをすると彼女は目を覚まし、周りの人々も眠りから覚めたのでした。

オーロラ姫とデジレ王子は結婚しました。結婚式には多くの妖精やおとぎ話の主人公たちが訪れ、彼らを祝福したのでした。


●観劇のポイント●
第1幕のオーロラ姫が16歳になった誕生日の宴で、4人の王子から求婚のバラを受け取るシーンがあります。一連の踊りはローズ・アダージョと呼ばれ、とても高度な技術が求められます。オーロラ姫役のダンサーが片足のつま先で立ったまま、4人の王子の手をかわるがわる握るシーンは圧巻!



~ くるみ割り人形 ~

クリスマス・イブの夜に
少女・クララが見た夢のなかの物語。


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クリスマス・イブの夜。市会議長の家でパーティーが開かれ、皆楽しそうに踊っています。そこへ人形使いのドロッセルマイヤーが登場し、子供たちにプレゼントを配りはじめます。議長の娘・クララはくるみ割り人形をもらい、とても気に入りました。ですが、弟・フリッツがその人形を欲しがり、取り合ったので、人形が壊れてしまいます。

パーティーが終わった後、クララは壊れた人形が気になって、夜中に居間にやってきました。すると、突然クリスマスツリーが大きくなり、ねずみの大群がおもちゃの兵隊と戦争をはじめ、くるみ割り人形が指揮をとって戦いだします。戦いの後、くるみ割り人形は王子様に変身し、クララをお菓子の国へ連れていきます。

クララはお菓子の国の女王・金平糖を始めとして、沢山の住民に迎えられました。そして様々なお菓子の踊りを見せてもらいました。

最後には別れがやってきます。気が付くと、そこはお菓子の国ではなく自宅のベッド。
すべてはクララが見た夢だったのでした。


●観劇のポイント●
テンポがよくストーリーも分かりやすいので小さい子供と行くにはうってつけです。三大バレエのなかでいちばん音楽がキャッチ―で、その楽曲はバレエ以外のシーンで耳にする機会も多いです。主人公の少女・クララを大人のダンサーが踊るか、子役が演じるかで違った味わいになります。



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