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一着の仕立て服で何かが変わる――
『王様の仕立て屋』大特集
背広。多くの人が仕事だから仕方なく着るだけで、私服ほどこだわったりはしないのではないでしょうか。でも、ちょっと背広のことを知ってみればその楽しみ方は無限大。それを教えてくれるのが『王様の仕立て屋』です。
『王様の仕立て屋』の主人公・織部悠は、ナポリの裏通りに店を構える仕立て屋。少し気難しい彼が仕立てるのは、依頼者が一歩踏み出せるための一着。『王様の仕立て屋』ではどんなドラマが展開されるのか、その魅力を紹介します。

王様の仕立て屋ちょっとマニアックな楽しみ方

影の主人公 ジラソーレ社

『王様の仕立て屋』では新興ブランド「ジラソーレ社」の成長も、ストーリーの軸として描かれているんだ! 若く個性的な女性スタッフばかりの新興ブランドが、ユウを巻き込みながらどんな成長を遂げていくのか? 現在連載中の『王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~』はジラソーレ社を中心にお話が展開しているんだ。

Q.ジラソーレ社って?

A.自作の服を露店で売る、女子大生サークルがルーツ。そのときのメンバーが、そのままジラソーレ社の幹部になっているんだ。もとはカジュアルブランドだったのが、社長・ユーリアのペッツオーリ社への強力な対抗心から紳士服にも進出。短期間で急激に成長した服飾ブランドなんだ。

(『王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~(1)』より)

ジラソーレ社のメンバー

ユーリア

ジラソーレ社社長。大ブランド・ペッツオーリ総帥を父に持つけど、すれ違いから一方的に父ペッツオーリを嫌っているんだ。だから、ペッツオーリ社に対抗するため、時には会社が傾きかねないような暴走をするよ。

(『王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~(1)』より)

マリエッタ

社長秘書。学生時代からユーリアをサポートする縁の下の力持ち。暴走しがちなユーリアを物理的に押さえ込みながら、過重労働でパンクしそうな現場をやりくりする苦労人なんだ。

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(24)』より)

サンドラ

ジラソーレ社副社長。元チーフデザイナー。ベアトリーチェと組んで、フィレンツェ支店とペッツオーリ社との提携を推し進め、ユーリアと対立しているんだ。デザイナーとしてペッツオーリを尊敬しているんだよ。

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(10)』より)

ベアトリーチェ

ジラソーレ社の金庫番。新興のジラソーレ社を守るために、犯罪行為とまではいかないが、グレーな手段で暗躍するんだ。どこの陣営でも活躍してしまうユウをつなぎとめるために、捏造書類で脅迫したりもするよ!

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(11)』より)

エレナ

パリ支店長。才色兼備という言葉がふさわしい美女で、多くの貴族や俳優から言い寄られているんだ。本人は仕事に野望を持っているから断り続けているけど、ユウに対しては好意を抱いているよ!

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(26)』より)

クラリッサ

ロンドン支店長。仕立て職人の家に生まれ、ジラソーレ社の中でも仕立ての腕は抜群。普段はおとなしく、控えめで、悩みがちな性格だけど、一線を越えると豹変するよ!

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(6)』より)

フェデリカ

アメリカ支店長。さばさばした性格で姉御肌。まだシェアの小さいアメリカで勘と感覚を武器に大きな仕事をとってくるんだ。理論派のベアトリーチェの天敵だよ。

(『王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~(7)』より)

王様の仕立て屋の困ったさん

個性豊かな登場人物が多い『王様の仕立て屋』の中でも特にアクの強い困ったさんを紹介!
ユウに無茶な依頼をしたり窮地に追い込んだりするんだ!

アラン・リヴァル

ブランド・リヴァルの総帥。ブランドのトップに成り上がるるまでの艱難辛苦は並大抵じゃなく、新人指導も厳しくて有名。特に逃げ出したふたりの息子はいつでもとっ捕まえて地獄の工房に押し込もうと虎視眈々と狙っているよ!大人気ないなんてレベルじゃない横車を押すのが得意技

アラン・リヴァル

(『王様の仕立て屋~サルトニア・ナポレターナ~(3)』より)

シモーネ・アゴスティ

造船業を主とするアゴスティ財閥の御曹司。まさに傲慢。金に物を言わせた嫌味な装いで、趣味人から馬鹿にされているよ。あんまり傲慢すぎて、親父さんの立場を悪くすることも多く、その度に軍隊に入れられてしまっているよ。『こち亀』の白鳥麗次を彷彿とさせるから、白鳥さんとも呼ばれているんだ。

シモーネ・アゴスティ

(『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~(12)』より)

ラウラ・フォンターナ

本作のヒロイン的な存在…だったけど、ユウに挑戦するうちにどんどん泥沼はまっていったんだ。でも本人も、人を平気でふりまわすから、しょうがないよね。

ラウラ・フォンターナ

(『王様の仕立て屋~サルトニア・ナポレターナ~(2)』より)

リッカルド・サントリヨ

あの“ミケランジェロ”マリオの息子で、仕立ての腕は抜群。でも作中屈指のダメ人間で納期を守らないどころか、生地を質に入れて酒飲んだり、やりたい放題だよ! その才能に期待した人は見事に裏切られちゃうんだ。あだ名は油虫(ゴキブリ)。

リッカルド・サントリヨ

(『王様の仕立て屋~サルトニア・ナポレターナ~(3)』より)

ジョナタ・ジャイオッティ

将来を嘱望されているナポリの若手職人。でも、安い給金で働く仕立て職人に嫌気が差して、カモッラに入ろうとしたりもするんだ。我の強い性格で、先輩だろうがブランドの総帥だろうが噛み付く狂犬だよ!

ジョナタ・ジャイオッティ

(『王様の仕立て屋~サルトニア・ナポレターナ~(3)』より)

小ネタを探そう

『王様の仕立て屋』には、たくさんのオマージュがちりばめられている。隅々まで目を通せばあらたな発見があるぞ。

のび太風

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谷岡ヤスジ風

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滝田ゆう風

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スーパーくいしん坊風

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オロカメン風

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PEANUTS風

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©大河原遁/集英社

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~
王様の仕立て屋~サルト・フィニート~
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。
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王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~
王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~
紳士服の聖地と呼ばれるナポリに“究めし職人”と呼ばれる日本人がいた。彼の名は織部悠。伝説の名仕立て職人マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技とナポリの伝統が結実する時、そのスーツは纏う者の人生をも変えていく──。
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