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超人ロック生誕50周年!! 超能力BESTシーン

超能力BESTシーン

代謝機能加速

分子レベルまで見られるように透視能力を上げることで、遺伝子のパターンを検出。さらに念力より代謝機能を加速させて急成長することが出来る、ロックの特殊能力の一つだ。ロックはまた特殊な若返り能力も持ち、時には赤ん坊にまで戻っている。この能力も代謝機能をコントロールして発現させているのだろう。若返りの際には、超能力や膨大な記憶は脳内の海馬に保存しており、時限的に封印していると思われる。

代謝機能加速

『超人ロック』(4)
©聖悠紀/SG企画

「あいつがここへきてから四年になるが…ちっとも大きくならない」と養父に不審がられた少年のロック。成長した姿を見せようと、遺伝子パターンを検出して、代謝機能を加速させて急成長するが、その変身過程を養母に見られてしまう。驚く養母の悲鳴を聞いて駆けつけた養父。「ば ばけもんだ!」と発砲されたロックは養家を後にする。「いつまでこんなことが続くんだろう ぼくはどこへ行ったらいいんだ?」ロックはどこへ行くのだろうか…。

透視/クレアボヤンス

物体を透過して、その向こう側にあるものを見る、あるいは知る能力のことをクレアボヤンスと言う。日本語では透視又は透視力と言われる。この能力を知る実験には、裏返しにしたカードのマークをそのまま当てる方法がある。途中に人間を介さないので、テレパシー能力を働かせる余地がない。被験者(透視をする人)が直接裏返しのカードを透視したことになるのだ。ロックら超能力者は透視によって、待ち伏せする敵の存在を知ることも出来る。

透視/クレアボヤンス

『超人ロック』(4)
©聖悠紀/SG企画

宇宙暦0241年、レスート系第四惑星ディナールが銀河連邦に宣戦を布告。超能力者の皇帝レイザークが率いる植民地惑星軍に、完全装備の地球軍は敗走。地球軍情報部部長バレンシュタイン大佐は、レイザークに対抗出来るエスパーを探すための電子装置を開発、ミゴール将軍に託す。同家の居候のロックは、将軍が渡した娘リアンナへのプレゼントの中身を透視して電子装置を発見。指向性有効レンジ1.2mの装置は、ロックの透視力を感じ小爆発した。

サイコスピア/光の剣

空中には目には見えないが、電磁力(光もその一つ)などの物理的エネルギーがある。このエネルギーを念力で収束させた武器が「サイコスピア(光の剣)」だ。並の超能力者が発現させるバリアなどは、たやすく切り裂くことが出来る。時には槍状に収束させて投擲(とうてき)することもあるが、命中すると爆裂する。初期には剣状に硬質化していたが、光束体として使用されている場合が多い。ロックの決め技の一つだ。

サイコスピア/光の剣

『超人ロック 完全版(2)魔女の世紀』
©聖悠紀/少年画報社

「魔女の世紀」で、超能力者達が治める至福の国・千年王国(ミレニアム)を創ろうとするレディ・カーンと対決するロックは、硬質化した「サイコスピア」を投擲。また「ソード・オブ・ネメシス」では、ニンバスが創り上げた宇宙に入ったロックは、小宇宙(球)に、槍状にした「サイコスピア」を投げつけている。このロックの決め技の一つである「サイコスピア」は、時代が下るにつれて宇宙海賊アマゾナら多くの超能力者達が使うようになった。

テレポート/瞬間移動

「テレポート」とは、念力によって物理的な移動手段を使用せずに、自らの身体などを瞬間的に移動させることだ。「一瞬のうちに」という点に焦点を合わせた時は「瞬間移動」、「念力」に焦点を合わせた時は「観念移動」という意味になる。語源的には「テレ(tele)」=「遠い」に移動の距離感が込められている。超能力者はテレポートすると、その瞬間に姿を消している。通常空間から別次元に移動し、そこから出現地点までワープしているのだろうか。

テレポート/瞬間移動

『超人ロック 完全版(1)炎の虎』
©聖悠紀/少年画報社

宇宙海賊アマゾナによって襲撃された辺境の惑星マイア。海賊船がマイアの領主の船を狙った流れ弾がエナ市に落下し、街は壊滅状態となった。その爆発から生き残ったロックだが家族を失っていた。アマゾナを見つけて対決するロック。エスパーでもあるアマゾナは、サイコスピアを投げつけて応戦する。その側に、かつてロックが心を開いた少女リアンナに似たマリアン・リュイス少尉を見つけたロックは、マリアンを連れてテレポート。間一髪で助かる。

エネルギー吸収ボール(球)

超能力者がテレポートによって、空間をひねることで作り出す暗黒の球体が「エネルギー吸収ボール」だ。側にある物のエネルギーを吸収してしまうことから、一種のブラックホールと思われる。人間が接触すると衝撃を受け、時には気絶してしまうが、これも生体エネルギーを吸収されるためだろう。「エネルギー吸収ボール」を空間に浮遊させエスパーが投げつけることも出来る。巨大化させれば惑星全体を覆い通常空間から見えなくすることも可能だ。

エネルギー吸収ボール(球)

『超人ロック 完全版(8)アウター・プラネット』
©聖悠紀/少年画報社

指数80以上のエスパーが多く住む惑星ラフノールは、銀河連邦に登録しないアウター・プラネットだ。しかし、銀河を支配しようとするギャラクシーフライヤーズ社と、それを監視している銀河連邦統合参謀本部とにその存在を知られてしまう。銀河連邦の猛攻撃にさらされるラフノール。王でありエスパーでもあるランはシールドを張って耐えるが、ロックは巨大な「エネルギー吸収ボール」を作り惑星ごと覆って、ラフノールの存在を消して助けた。

シールド/バリア

「シールド(Sealed)」は密封するという意味だが、SF的には敵の攻撃から身を守るために、自らの周りに張り巡らす「バリア(Barrier)」のことを言う。念力の発動によるものだろう。『超人ロック』では「サイコバリア」、「ESPバリア」、「エネルギー吸収シールド」などが登場しているが、いずれも防御のためのものだ。中国故事に「矛盾」という言葉があるが、防御兵器の発達はさらなる攻撃兵器を誕生させることになるという格言として知られる。

シールド/バリア

『超人ロック 完全版(10)スターゲイザー』
©聖悠紀/少年画報社

「星を支配する者」でロックは、テオドラキス博士のESP発生装置をつけた人工エスパーの電撃を、シールドを張ることで防いでいる。ところで、シールドは電撃、銃撃から身を守るだけに用いられるのではない。「スター・ゲイザー」では、真空中に宇宙服なしで放り出されたロックとラグは、シールドを張ることで身体の周囲の空気を保持して生存につなげている。ちなみにラグのロックへの呼び掛けはテレパシーによるもの。真空中で音は伝わらない。

テレパシー/精神感応

言葉に出さずに気持ちを通じさせることを「以心伝心」と言う。「テレパシー」、日本語で言う精神感応は、通常の手段を用いずに遠く離れた人間とコミュニケーション出来る能力のことだ。『超人ロック』では、様々な場面で描かれているが、特筆されるのがその一種の「接触テレパシー」或いは「接触テレパス」と言われるものだ。通常の「テレパシー」よりも、相手に触れることでより正確な情報を得ることが出来る。

テレパシー/精神感応

『超人ロック 冬の虹』(1)
©聖悠紀/少年画報社

「スカイリフト」は海上のアンカーと宇宙空間の衛星を結ぶ軌道エレベーターだ。ロケット打ち上げの膨大な費用を削減出来る。この開発により損害をこうむるC国は、AU(アフリカ連合)のゲリラを使い、ステルス機によるアンカー攻撃を仕掛けさせた。海面すれすれに進入、ASM(空対艦ミサイル)を発射するステルス機。「サイクロン」でミサイルを撃ち落としたロックは、なおも接近するステルス機のパイロットに「テレパシー」で呼びかけている。

空中浮揚/レビテーション

自分や他人の身体を空中に浮かせる能力のことを「空中浮揚」或いは「レビテーション」と言っている。心霊術や奇術などで物体を空中に浮揚させることを「Levita」と言うが、その名詞形だ。念力の応用あるいは発展型と考えられる。万能の超能力者であるロックだが、空中浮揚はC国のスキャナー(超能力者)の少女、王志明(ワンスーミン)の「気」の発現を真似たと語っている。学ぶことはまず真似ることだということがよく分かる。

空中浮揚/レビテーション

『超人ロック 冬の虹』(2)
©聖悠紀/少年画報社

軌道エレベーターのエアシップ1にスパイがいると確信したロックは、宇宙服に身を固めて修理モジュールで接近した。負傷しながらもスパイを倒したロックだが、エアシップ1は猛スピードで海へ落下していき脱出が困難となった。C国のスパイでスキャナーの王志明とテレパシーを交換したロックは、彼女の「気」の力でスパイと乗員達を空中浮揚させて助けた。しかし、ロックの姿はない。あわやという時、王の「気」を真似たロックは空中に浮揚していた。

電子使い

電子回路を自由に操作する超能力、或いはそれを専門的に得意とするエスパーに対する呼称を「電子使い」と言う。電子回路に侵入して、コンピュータなどを自在に操ることが出来る上、誰にも姿を見られることはない。ビッグコンピュータの導入された未来の管理社会においては、最大の脅威と言ってよいだろう。この能力は「家系的に受け継がれやすい」のが特徴で、その家系の一つがフリーマン家であると描かれている。

電子使い

『超人ロック ひとりぼっちのプリンセス』
©聖悠紀/KADOKAWA

「電子使い」の初出は、「魔術師の鏡」に登場する賢者リューブの息子リート・フリーマンで、銀河コンピュータの破壊を目論むネオ・ラフノールに利用されている。ロックも「伝説の魔導師」として、あらゆる城や洞窟に忍び込むことが出来、誰にも姿を見られたことのない「電子使い」であることが、「ひとりぼっちのプリンセス」で描かれている。同作でロックは、コンピュータ・エンジニアで、天才的な「電子使い」のナオミ・ソハラを助けている。

遠隔透視

かつて「遠感」または「千里眼」と言われていたのが「遠隔透視(Remote Viewing)」だ。通常の知覚手段を使わずに、遠距離からの情報を取得する(見る或いは知る)能力のことを言う。SRI(スタンフォード研究所)は、遠く離れた場所にいるビーコンが見ている風景を、ビューアが透視してスケッチする「遠隔透視」の実験を行っているが、「透視」と「テレパシー」を合わせたものだろう。「遠隔透視」にはビューア役が必要なのだ。

遠隔透視

『超人ロック クアドラ』(2)
©聖悠紀/少年画報社

C国中央政府がS市に向けて発射した核弾頭搭載のICBMを、ロックは携帯SAMのスティンガーで撃ち落とした。全天雲で視界が効かない状況で、ロックは視覚を強化するため王志明(ワンスーミン)に「鷹の目」となって、ICBMの航跡を伝えることを要請。しかし、実際には王をかばって湖将軍に射殺されたリデル・ウォンの残留思念が「鷹の目」となって、ロックの視覚を助けたのだ。リデルとロックの「透視」のリレーによる「遠隔透視」と言えよう。

文/綿引勝美

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