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桜日梯子『抱かれたい男1位に脅されています。』(だかいち)を特集しています。

桜日梯子先生インタビュー

『抱かれたい男1位に脅されています。』の生みの親である桜日梯子先生に、独占インタビュー!
作品やキャラクター、そして先生ご自身についてもお答えいただきました♪

◆作品について

Q.『抱かれたい男1位に脅されています。』というタイトルが印象的なのですが、このタイトルに決まった理由などあれば教えていただきたいです。

タイトル付ける時は担当さんと出し合っていて、これは担当さんの案で決まったタイトルなんです。きっと未読の方にも本編の関係性がイメージしやすいようにと付けられたタイトルだと思うのですが・・・今度担当さんに聞いておきます!

Q.本作は芸能界を舞台に繰り広げられますが、芸能界を描こうと思った理由があれば教えていただきたいです。また、芸能界を描くにあたってストーリー作成の際に気をつけていることはありますか。

「だかいち」は、もとはアンソロジーの「エリート凌辱」という特集用の読み切りで描いたものなんです。で、「抱かれたい男1位」が陥落させられる設定にしたら、当然芸能界の話になりまして。でも、もともと舞台や役者さんの世界が好きなので結果趣味も兼ねることになって楽しいです。 気を付けていることは、そのつど描くことになる劇中劇にも読者の皆様が興味を持ってくれたらいいなと、結構毎回熱量注いでます。・・・といいつつ、結果これも自分の趣味を兼ねてますね。

3巻16ページ
3巻より。
高人さんとチュン太が初めて共演したドラマも、登場人物やストーリーがしっかり設定されており「実際のドラマで見てみたい!」と思わされる内容となっている。

Q.3巻に収録されている「0章」は主人公2人にとっても重要なエピソードかと思いますが、これは1巻を描く以前から構想があったのでしょうか。

いえ、もともと読み切りスタートだったので1巻を描いてる時には考えてませんでした。連載になると決まったあたりに、じゃあちゃんと出会いを描かないとな、と。で、どうせ差し込む形で描くなら2巻を挟んで、キャラが散々動いた後に実は初めはこうでしたっていう風に丸っと1巻分描いた方がいいかな、と。そう決めた時に、3巻で初めて東谷君視点の話がくるようにしようと思ってモノローグのないキャラにしました。これからも東谷君は、ここって場所でしかモノローグのないキャラになると思います。

◆キャラクターについて

Q. 本作には個性的なキャラクターが登場しますが、高人さんやチュン太、また他のキャラクターにモデルはいるのでしょうか。桜日先生は脇役のキャラクターであっても細かく設定を考えられているようですが、どのようにキャラクターを生み出しているのか教えていただきたいです。

モデルはいたりいなかったりですが、モブやサブキャラは芸能界の方のビジュアルを参考にさせて頂いてる場合が結構あります。むしろメインの方がモデルがいない場合が多いです。 キャラクターを考えるのはすごく楽しくて、とくにモブやサブキャラを作るのは遊び感覚です。通行人とかにもなんとなく設定をつけてしまう。個人的にメインもモブも登場するキャラには等しく人格があって欲しい。描き出したモノは通行人でも愛でていきたいなって。私の性癖です。

Q.高人さんの目の描き方が他のキャラクターと違うように感じるのですが、何か意図があるのでしょうか。また、高人さん以外にもキャラクターデザインなど、描く上で気をつけているポイントがあれば教えてください。

高人さんのキャラデザには特にわかりやすい特徴はないんです。デビュー前に某少年漫画の先生がインタビューで「主人公のデザインは特徴がなくて描きにくいのにしたかった」って答えてらして「なにそれカッコイイ!」って感じたのが残ってて、それやりたいなって。なので実際は前髪の分け目の場所とか襟足の長さとか微妙に特徴は付けてるんですが、目だけはこの人にしか使わない目っていう一個絶対な差別化を出したくて。あとは猫目ですが釣り目のイメージを持たれないよう気を付けてます。正統派イケメン俳優という設定なので、目尻を釣りすぎると好みが分かれる個性的な顔になっちゃうなって。高人さんは物言いや動作が漫画的なので、そこで特徴付けた方がキャラデザと言動にギャップがあって面白いかなという感じでデザインしました。

Q.チュン太から時々出てしまう天使の羽ですが、この羽は登場人物たちには見えているものなのでしょうか。

見えてます! 東谷くんの出す(高人さんに向けて)オーラを高人さんも含めみんなが勝手に羽でイメージしています! なのであの羽は触れませんが見えてます! 高人さんはもろにその幻覚を見過ぎて、たまに質量を感じてますが実在しません! でも・・・いつか空気を読まない成宮くんあたりが「西條さん! 羽ついてますよ!」とか言って触ってしまいそうで怖いです。触ったら実在してしまう・・・。

2巻42ページ

◆先生ご自身について

Q.漫画を描く際に欠かせないもの(道具や食べ物など)はありますか。あればその理由もお聞かせください。

怪談です! 動画投稿サイトに怪談朗読を投稿されてる方がたくさんいらっしゃって、それを作業用BGMとして延々かけています! 聞きすぎて、有名な怪談とかは覚えてしまいました。怪談って淡々としてて邪魔にならないし、むしろ集中出来るんですよね。なにより、話にすごく起承転結があって聞き心地もいい。フリがあってオチがあるっていう様式美が気持ちいいです! 皆様にもオススメしたい!!

Q.好きな漫画や最近おススメの漫画があれば教えてください。(BL・非BLどちらでもかまいません)

いつ読んでも、どの作品もやっぱり熱いなって思う漫画は平野耕太先生の作品です。読んでいて「うわー、こんなセリフ言わせてみたい!」とか「こんなオイシイ演出描いてみたい!」とか・・・ほんとあの畳み掛ける感じが気持ちが良くて。どんなシリアスな場面でもギャグとか入れてくるキャラ達の余裕や虚勢も粋だなって!あと、ちょっと前に読んで熱い!と思ったのは久慈光久先生の『狼の口』です。凄惨なシーンも多いのですが、読み終わった後はなんだかすごい爽快感がありました。キャラ達全てにやり切った感を感じるからかなぁ。押切蓮介先生の『ミスミソウ』にもその読後感を感じました。とにかく熱いものが大好きです!

Q.今、プライベートでやってみたいことや行ってみたい場所などはありますか。

余裕があったら勉強したいかなぁ、と。学生時代、民俗学の研究室にいて文献よんだり調査に行ったりする日々だったんですが、またやれたらいいなとは思っています。「だかいち」の小冊子で趣味も兼ねて『ちゅんたか!』という座敷童の出てくるお話を描かせてもらったんですが、それを描いて以来「座敷童」について興味津々で。オカルト的な意味ではなく、風習的な意味で。また勉強しなおして、漫画に落とし込めたら楽しい。とりあえず遠野に行きたいです! あとは、ほんと最近あまり舞台を観に行けてないので、もっとたくさん観たいです。「だかいち」の糧にもしたいし。

Q. 最後に、読者の皆様に一言お願いいたします!

作品を読んでくださっている皆様、いつもありがとうございます。デビューから5年、こうして漫画を描いていけているのも皆様あってだと思っています。 これまでの皆様の支えがあって、今年10月からは『抱かれたい男1位に脅されています。』のTVアニメが放送されます。漫画を描き始めた頃はこんな日がくるとは思っていませんでしたし、こんな多くの皆様に支えて頂けるとも思っていませんでした。読んで下さる方がいるというのは何よりのパワーになります。本当にありがとうございます。この感謝の気持ちと共に、これからも作品を描いていきたいと思いますので、末永くお付き合い頂けると幸せです!どうぞよろしくお願いいたします!

桜日梯子先生、ありがとうございました!

※このインタビューは2018年9月現在の内容となっております。

TVアニメ「抱かれたい男1位に脅されています。」放送情報

TOKYO MX 10月5日より毎週金曜24:00~

とちぎテレビ 10月5日より毎週金曜24:00~

群馬テレビ 10月5日より毎週金曜24:00~

BS11 10月5日より毎週金曜24:00~

サンテレビ 10月6日より毎週土曜25:00~

KBS京都 10月6日より毎週土曜25:00~

AT-X 10月6日より毎週土曜23:00~
リピート放送:(火)15:00/(金)7:00

TVアニメ『抱かれたい男1位に脅されています。』

抱かれたい男1位に脅されています。

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