
今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、そこがわたしの特等席だった。常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に無口な学生とクセ者揃い。学校が苦手で友達もいなかった少女時代、大人に混ざって聞いた話には沢山の“本当”と“嘘”があって……懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。(解説・平松洋子)
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2025/3/31 23:59 まで有効
とある街の、坂の下の喫茶店。
少女は学校が終わると喫茶店で母親を待つ。
赤い樽にいた少女は、タタンという名で常連から可愛がられる。
喫茶店のマスター、常連客の小説家、売れない歌舞伎役者、神主、学生、...
あったかい...
また好きな本が増えてしまった
この作品も含め、「ほんとっぽい」小説に出会うたびに、これ実話なのかな?と気になるのだけど、小説家にそれを聞いてはならないらしい。
確かにそうだ、と...