
いつだって旅行人にすぎないぼくとしては、むろんそのかぎりにおいてではあるが、マンハッタンは、魅せられ惹かれときめくサムシングに充ちている。ニューヨークには、そこはかとなくメスカリンの匂いが漂い、すべてのストリートに、アンディ・ウォーホルの匂いがたちこめている。(「記録第15号」より著者コメント)2010年4月に刊行された森山大道の私家版写真誌「記録第15号」を電子書籍化。すれちがう路上の人々、儚く灯る電光、ビルディングの巨大な壁面広告。真冬のニューヨークは、限りなく複製されるイメージで氾濫していた。森山大道(もりやまだいどう)/写真家。1938年10月10日、大阪府生まれ。岩宮武二スタジオを経て細江英公の助手となり、1964年より独立。ハイコントラストで粒子の粗い“アレ・ブレ・ボケ”と称される独自のスタイルを確立するなど、既存の写真表現をラディカルに挑発し続け、世界的にも高い評価を得る。「量のない質はない」というポリシーのもと、現在でも膨大な数のストリートスナップを撮り続けている。近年の写真集に『NAGISA』『LABYRINTH』(AkioNagasawaPublishing)、『カラー』『モノクロ』(月曜社)、『実験室からの眺め』(河出書房新社)など。
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