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ネタバレ注意!徹底解説『黒執事』ストーリーガイド

ここでは『黒執事』1~30巻までの各エピソードを、書店員の一押しポイントと共にご紹介!
ぜひとも作品の予習・復習にお役立てください。

※コミックス30巻までの内容を扱っています。本編のネタバレも含まれますので、ご注意ください。

  • あくまで執事編(1巻1話~1巻5話)

    黒執事 (1)

    ファントムハイヴ家当主、シエル・ファントムハイヴの朝は目覚めの紅茶(アーリーモーニングティー)から始まる。

    爽快な目覚めを届けるのは、執事セバスチャン・ミカエリス。主人のお世話からドジな使用人たちのフォローまでこなす完璧な執事だ。

    12歳と幼いながら、政府の汚れ仕事を引き受ける「女王の番犬」として英国裏社会を取り仕切るシエルと、そのサポートを完璧にこなすセバスチャン。2人はある契約によって結ばれていた……。

    Point

    完全無欠の執事・セバスチャンの実の正体は悪魔であり、シエルは自身の魂を対価に彼と契約を結んでいた。それぞれの目的とは一体……!? 壮大なストーリーの幕開けである第1巻、まずはここから始めよう。

    • 主人に爽快な目覚めをお届けするのが執事の仕事!

      1巻

    • どれだけ有能でも「あくまで、執事ですから」と謙遜するセバスチャン

      1巻

  • 赤執事編(2巻6話~3巻14話)

    黒執事 (2)

    ロンドンで娼婦の連続殺人事件が発生。遺体が無茶苦茶に切り裂かれていることから、犯人は通称「切り裂きジャック」と呼ばれていた。シエルとセバスチャンはマダム・レッドや劉と協力しながら捜査を進めていく。

    そんな中、葬儀屋(アンダーテイカー)から教えられた遺体の情報を基に、セバスチャンが容疑者として導き出した男・ドルイット子爵が主催する社交パーティーへ潜入することになったシエルたちだったが……。

    Point

    物語のキーパーソンである死神たちと初対面! 彼は悪魔・セバスチャンの敵か味方か――?
    また、女王の番犬として生きるシエルの覚悟が語られる場面も。過酷な運命にもひるまない、シエルの姿をとくとご覧あれ!

    • 情報の対価は笑い!?

      2巻

    • 敵か、味方か? 死神・グレル・サトクリフ初登場

      2巻

  • 黄執事編(4巻15話~5巻23話)

    黒執事 (4)

    インドから帰国した軍人や貴族が、英国に対する挑発文と共に街中で逆さ釣りにされる事件が頻発する。犯人を探すためにインド人の移民街に出向いたシエルたちは、インドの王子・ソーマとその執事アグニに出会う。どうやらソーマの目的はある女性を探すことのようだ。そんなソーマの陰で不穏な動きを見せるアグニ。なぜかアグニは悪徳商人のハロルド側につき、セバスチャンとロイヤルワラント(英国王室御用達)をかけたカリー勝負をすることに。神の右手を持つアグニに対抗すべく、セバスチャンはカリー作りを始める。

    Point

    インドの王子・ソーマとその執事・アグニが初登場! 物語は人探しからいつしかカリー対決へ。アグニの持つ神の手の力とは一体どのような力なのか! はたして英国王室御用達は誰の手に!?

    • インドの王子ゆえ自由奔放に振る舞うソーマだったが……

      4巻

    • “神の右手”を持つアグニ。その真の力とは……?

      4巻

  • サーカス編(6巻24話~8巻37話)

    黒執事 (6)

    イギリス国内で次々と子供たちが行方不明となる事件が起こり、シエルは調査に動く。「ノアの方舟」という移動サーカス団の巡業先と子供たちの失踪場所が重なることから、シエルとセバスチャンはサーカス団の一員として潜入調査を開始する。するとそこには死神のウィリアムも潜入していた! ウィリアムや先輩団員に邪魔をされ、うまく立ち回ることができない2人は苦戦を強いられる。

    一方、裏ではサーカス団の一軍メンバーたちが不穏な動きを見せていて……。

    Point

    団員のヘビ使いにテントへの侵入を気づかれてしまい、絶対絶命のシエル。

    見どころは使用人たちの活躍! 普段はドジばかりの彼らが、なぜファントムハイヴ家に雇われているのか、その秘密が明かされる。サーカス団員VS使用人たちの戦いは見逃せない!

    • 一軍メンバーのテントに潜入していたことが見つかってしまったシエル、どうなる!?

      8巻

    • 普段はドジな使用人たちの、意外な実力が明らかに

      6巻

  • 幽鬼城連続殺人事件編(9巻38話~11巻50話)

    黒執事 (9)

    人付き合いが嫌いなシエルだが、女王からの命で屋敷で晩餐会を開くことに。

    宝石商に造船王、人気のオペラ歌手、そして女王の執事でもあるチャールズ・グレイとチャールズ・フィップスといった錚々たるメンバーに加え、シエルはお気に入りのミステリ小説家・アーサーも招待する。パーティーはつつがなく進行したように思われたが、招待客であるジーメンス卿が殺害され、その後セバスチャンも死体となって発見される。アーサーは持前の観察眼を発揮して推理を始めるのだが……。

    Point

    セバスチャンまで殺されてしまい、動揺を見せるシエルだったが……?

    一連の殺人事件の裏には様々な人物の思惑が隠されている。これまでのエピソードと違い、小説家アーサーの視点で物語が進むため、一緒に推理しながら読むのがおすすめ。普段穏やかな家令タナカ(タナじい)のかっこいい姿もぜひチェックしてほしい。

    • この殺人は始まりに過ぎなかった…

      9巻

    • 殺されたセバスチャンの代わりを務めるタナカ。主に仇なす者は許さない!

      9巻

  • 豪華客船編(11巻51話~14巻66話)

    黒執事 (11)

    暁(アウローラ)学会という秘密結社が、人体実験を行い死者蘇生を行っているという噂を聞きつけたシエル。次の会合が豪華客船カンパニア号の処女航海で行われると知り、セバスチャン、新しい使用人スネークとともに船に乗り込む。学会の合言葉・不死鳥(フェニックス)ポーズを決め無事学会に潜入することができた2人だったが、動く死体の暴走により船内はパニック状態に。そこに死神ロナルドたちも現れて――。動く死体の正体、黒幕の目的とは?

    Point

    死者蘇生の仕組みと本当の黒幕の思惑とは……。予想のできない真実が待ち受けている!

    また、ここでは女王の番犬の婚約者として生きるエリザベスの思いや、セバスチャンとシエルの出会いも明かされる。今後に繋がる、物語のキーポイントが散りばめられたエピソードだ。

    • 若手のチャラ系死神・ロナルドが豪華客船に潜入! 彼の言う“先輩”とは一体!?

      12巻

    • 女王の番犬の婚約者・リジー(エリザベス)のかっこいい剣さばきは必見!

      13巻

  • 寄宿学校編(14巻67話~18巻85話)

    黒執事 (14)

    女王の甥・デリックをはじめ、数人の生徒たちが名門寄宿学校ウェストン校内で姿を消した。その実態を探るべく、シエルとセバスチャンは生徒と教師として潜入を開始。ここでは4人の寮長がP4(ピーフォー)と呼ばれ、学園を取り仕切っていた。

    絶対的な権力を持つ校長と、何かを隠すP4。シエルは手がかりを掴むべく、校長主催の「真夜中のお茶会」への参加を目指すことに。そこで彼が目を付けたのは、年に一度開催される寮対抗クリケット大会だった。

    Point

    寄宿学校編はただの家出調査から、“あるキャラクター”の登場により急展開を迎えることに。セバスチャンですら捕まえることのできない校長の正体は必見!

    また、今回潜入したウェストン校は、実はシエルの父・ヴィンセントの出身校。このエピソードでは、一部読者に熱狂的なファンを持つ、ヴィンセントと彼の親友との過去も明かされる。

    • 絶対的力を持つ監督生(プリーフェクト)に隠された秘密とは……

      15巻

    • 先代女王の番犬チームの過去が明らかに!

      16巻

  • 緑の魔女編(18巻86話~22巻108話)

    黒執事 (18)

    シエルは女王からドイツにある“人狼の森”の調査を命じられる。この森に近づくと、人狼の怒りに触れ謎の病気で死んでしまうという。森近くの「狼の谷」にやってきたシエルや使用人一同は、村人から敵視されるも「緑の魔女」と呼ばれる領主・サリヴァンの客人として谷への滞在を許可される。

    しかし、夜中に森の調査に出たシエルとセバスチャンは人狼の瘴気に触れ、顔や身体が焼けただれる傷を負うことに。さらにシエルはショックで心まで病んでしまい――。

    Point

    舞台はドイツ! なぜ女王は国外であるドイツの調査を命じたのだろうか? そして、普段のクールな姿からは想像もできない、わがままを言う坊ちゃんのギャップにやられること間違いなし!

    • 狼の谷を守るのは小さな魔女!? 彼女の持つ力とは……

      19巻

    • 普段の冷静さはどこへやら…、駄々をこねる坊ちゃんにセバスチャンもお手上げか!?

      20巻

  • 青の教団編(23巻109話~26巻129話)

    黒執事 (23)

    エリザベスの兄・エドワードは、寄宿学校の元監督生・グリーンヒルにとある集会へ誘われる。エドワードはエリザベスと共にスフィア・ミュージックホールへ向かうが、施設に心酔したエリザベスはミュージックホールから帰ってこなくなってしまう。そのことを知ったシエルとセバスチャンが実態を掴むべくミュージックホールへ向かうと、そこでは寄宿学校を追われたP4がアイドルさながらのパフォーマンスを披露していた。

    一方、街では損傷がない死体が見つかり……?

    Point

    いよいよ物語の核心に近づく青の教団編は、新キャラも登場しますます盛り上がりを見せる。シリアスなエピソードながら、シエルはアイドルをプロデュースするなど笑いが織り交ぜられているのも『黒執事』ならでは。

    そして、ミュージックホールの調査から事態は大きく進展! シエルの過去、そして今までの物語の伏線が一気に回収されるなど熱い展開が押し寄せる!

    • かつてのP4たちがキラキラのパフォーマンスを披露!

      23巻

    • ○○○の死神派遣協会時代の同期、オセロが登場!

      24巻

  • 青の追憶編(26巻130話~29巻149話)

    黒執事 (26)

    スフィア・ミュージックホールを解散に追い込んだシエルとセバスチャンを待っていたのは、教祖・シリウスからのメッセージ。その文面で二人は、シリウスの正体がファントムハイヴ家に因縁ある人物だと理解する。シリウスとの邂逅をきっかけに、シエルの閉ざされた過去……ファイトムハイヴ伯爵邸襲撃事件の真相が今語られ始める。

    Point

    シエルの誕生から幼少期~一家惨殺事件~セバスチャンとの出会いまでがついに描かれる。読者の間で物議を醸してきた物語にちばめられた“違和感”。その正体が明らかに、長きにわたる伏線が回収された重要エピソードです。

    • 3年前。シエルに家宝の指輪について語る母・レイチェル。

      26巻

    • 1巻のシエルの決め台詞が時を経て、違う意味で響き渡る。

      26巻

  • 青の復讐編(29巻150話~)

    黒執事 (29)

    ファントムハイヴ伯爵の座を奪われ、なおかつ殺人事件の犯人の濡れ衣をきせられ逃亡犯になってしまったシエル。しかし劉の阿片窟で立ち直ったシエルは、報復しすべてを取り戻す計画を練る。セバスチャンとシエル、メイリンと藍猫、バルドと劉、フィニとスネーク、四手にわかれた作戦が始まる。

    Point

    使用人や劉たちにスポットが当たる最新章。最初のミッションに挑むのはメイリンと藍猫の女性用心棒コンビ。一人の少女がいかにしてファントムハイヴ家メイドになったのか? メイリンの過去が明かされる。

    • 使用人たちと二人一組になり、敵の拠点を討つ作戦。

      29巻

    • なぜメイリンは、ファントムハイヴ家の使用人になったのか?

      29巻

©Yana Toboso/SQUARE ENIX

写真:アフロ

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