立原あゆみ先生が描く本格極道ロマン『本気!』を大特集! 1986年の連載開始以来、30年以上も愛され続ける物語『本気!』の世界を徹底的に紹介します! 物語の舞台である渚橋のモデルになった千葉県船橋市の風景もたっぷりとお届けします。
『本気!』の主な舞台である渚橋は千葉県船橋市をモデルにしており、作中では実際の風景が数多く描かれています。もう見ることのできない景色もありますが、そのいくつかは今なお連載当時のままの姿をとどめています。暮らしの息吹が感じられる商店街や、昔からの生活に根を下ろした漁港、人々が慌ただしく行きかう駅前に、本気の姿を探して…。
JR総武線と東武野田線が乗り入れ、千葉県内でも有数のターミナルとして機能する船橋駅は、目と鼻の先にある京成船橋駅とともに一体的なエリアを形成し、日々多くの人で賑わっています。京成線の高架化や再開発等で失われた風景もたくさんありますが、連載当時の面影を残した街のたたずまいを今日でも感じることができます。
1西武船橋店から見た船橋駅
2駅前の通り
3駅前のゲームセンター
4船橋駅ロータリー周辺
5京成船橋駅 北口
6大神宮下駅
7仲通り商店街の入り口
8仲通り商店街の路地
9仲通り商店街の二又道
10仲通り商店街の門
1西武船橋店から見た船橋駅
『本気!』46巻 147ページ
西武船橋店から船橋駅の方向を描写した一コマ。新しい駅ビルができたことで北口の東武デパートを望むことはできなくなってしまった。西武船橋店は2018年2月に閉店することが発表された。
2駅前の通り
『本気!』31巻 98ページ
“ワールド”の大きな看板が時代を感じさせる一コマ。このコマの風景は連載当時から大きく様変わりしてしまっている。道路の向きや太さも当時からはかなり変化してしまっている。
3駅前のゲームセンター
『本気!』27巻 128ページ
連載当時の建物がそのままの形で残っている。現在はドラッグストアが営業している。建物周辺の道路も連載当時からは太くなっており、駅前の交通需要に大きく貢献しているものと思われる。
4船橋駅ロータリー周辺
『本気!』26巻 139ページ
『本気!』42巻 8ページ
『本気!』42巻 9ページ
連載当時からは店の雰囲気等は変わってしまった部分もあるが、その多くが今も当時のまま営業しいることが確認できる。人や車が忙しそうに行きかう風景は当時も今も変わることはない。
5京成船橋駅 北口
『本気!』31巻 104ページ
『本気!』45巻 107ページ
京成本線が高架化してしまったことで連載当時からは大きく変化している。上の写真の奥に見える建物はもともと丸井として開業した。その後、田原屋を経て、現在はダイソーが入居している。
6船橋猿田彦神社
『本気!』15巻 70ページ
創建の年代は不詳。大正時代までは農業の神様として信仰を集めていたとされる。船橋駅周辺に鉄道が開通して駅周辺が繁華街として発展していくにつれ商業の神様として崇敬されるようになった。
7仲通り商店街の入り口
『本気!』31巻 8ページ
京成線の線路を越えてすぐのところにある仲通商店街の入り口。コマ絵に見られるアーケードは老朽化を理由に2014年に撤去された。侵入禁止の標識が面影をとどめている。
8仲通り商店街の路地
『本気!』15巻 66ページ
次郎たちがたたずんでいる路地もそれらしき場所を特定することができた。アーケードは撤去されているが、ほぼ当時のままの姿が残っている。奥に見える店のシャッターもそのままだ。
9仲通り商店街の二又道
『本気!』43巻 90ページ
船橋駅前の商店街として多数の店が軒を連ねる仲通り商店街。昼夜を問わず多くの人が行き交っている。本気と次郎が立つ子の二又道の周辺には多くの飲食店が店を構えている。
10仲通り商店街の門
『本気!』43巻 92ページ
仲通り商店街の門看板。昭和が香る印象的な風景のひとつ。仲通り商店街の東側に位置しており、この看板をくぐって進んでいくと県道39号線にぶつかり、船橋駅近辺へとアクセスできる。
©立原あゆみ(秋田書店)