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愛されすぎる横山『三国志』 よく見かけるあのコマは・・・?

愛されすぎる横山『三国志』
よく見かけるあのコマは・・・?
完結から35年あまりが経つにもかかわらず、今ますます注目が高まっている漫画、横山光輝『三国志』。テレビCMや駅の広告、LINEスタンプなどなど、いたるところで『三国志』のキャラを目にします。
そういえば、よく見るあのコマって作中ではどんなシーンなのでしょう? 有名なコマやセリフの背景を、ebookjapanが調べてみました!

豪傑・張飛が大暴れ! そのワケは…

張飛 (第1巻「王者の剣」より)
張飛 (第1巻「王者の剣」より)

黄巾族と疑われ、「俺は違う」と役人たちを投げまくる張飛。そもそもこの場面にいたる経緯は、劉備と再会し「やっと仕えるべき人物を見いだした」と喜んだ張飛が一刻も早く関羽に知らせたいと、城門を無理やり押し通ったのが原因だったり…。役人のみなさんにとっては、非常に理不尽なシーンです。

三人の偉大な歩みはここから始まった!

劉備、関羽、張飛 (第1巻「乞食部隊」より)
劉備、関羽、張飛 (第1巻「乞食部隊」より)

こちらは序盤の名場面。劉備、関羽、張飛の三人が義兄弟の契りをかわした「桃園の誓い」の一コマです。「我ら生まれた日は違えども 死す時は同じ日同じ時を願わん」。志高く、仁義にあふれた三人がかっこいい!

雪吹きすさぶ中、劉備一行が目指すのは…

劉備、関羽 (第21巻「雪千丈」より)
劉備、関羽 (第21巻「雪千丈」より)

徐庶や水鏡のような賢人が名を挙げる、諸葛亮孔明とはいったいどういう男なのか。自分が求めるに値する男なのか。劉備は孔明に会うため、自らその住まいを訪ねるのですが…。

国を憂い、己の不甲斐なさを嘆く劉備

劉備 (第21巻「三顧の礼」より)
劉備 (第21巻「三顧の礼」より)

当時は名もなき身分であった孔明に対し、劉備は自ら三度も訪問を重ね、礼を尽くしました。有名な「三顧の礼」です。その真摯な態度に心を打たれ、孔明はついに劉備の臣下となることを決意します。孔明もまた、仕えるべき人物の出現を待っていたのでした。

馬超のもとに届いた悲壮な報告…

馬超 (第31巻「征呉南伐軍」より)
馬超 (第31巻「征呉南伐軍」より)

馬超にとってあまりに衝撃的な知らせ。それは父・馬騰と弟たちが、曹操の計略によって討たれたという内容でした。その後まもなく、馬超は仇を討つため、屈強な涼州兵を従え、長安へ向け進軍を始めるのでした。

呉の切り込み隊長といえば、この甘寧将軍!

甘寧 (第37巻「呉軍動く」より)
甘寧 (第37巻「呉軍動く」より)

劉備が蜀を手に入れ、いよいよ三国の時代が到来。荊州三群の返還を条件に蜀と結んだ呉は、合肥へと進軍を開始し、呉と魏の戦いが始まります。その緒戦での、甘寧の豪快な一コマです。

横山『三国志』でもっともお茶目に描かれた男

孟獲 (第48巻「祝融夫人」より)
孟獲 (第48巻「祝融夫人」より)

孔明の南蛮征伐。南蛮の王とされる孟獲ですが、孔明の智謀に歯が立たず、連戦連敗。毎度のように捕らわれてしまいます。しかし、心から服従させることが目的である孔明は何度も孟獲を解き放ちますが、へこたれない孟獲。そして、いよいよ後がなくなってきた南蛮連合軍の緊迫した会議中に、響く高らかな笑い声が…。それは何と孟獲の奥様で!?


横山光輝『三国志』

群雄割拠の中国・三国時代を舞台に活躍する英雄たちや国の興亡を全60巻にわたり描いた大長編漫画。
数ある三国志漫画の先駆けであり、今なお多くのファンに愛される国民的コミックです。
1971年~1986年 潮出版社『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に連載。