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西炯子

西炯子(にしけいこ)。1986年、高校在学中に雑誌「JUNE」デビュー。以降数多くの作品を発表している。オトナの恋愛を情緒豊かに描いた『娚の一生』で宝島社「このマンガがすごい!」2010 オンナ編第6位、『姉の結婚』では同賞2012 オンナ編第4位を受賞。アラサー、アラフォー女性の心をわしづかみにして離さない、オトナ恋愛漫画の名手として知られている。

(M・A/30代/女)

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西炯子の全36作品を掲載!

映画化決定!老夫婦の愛を描いた感動作
お父さん、チビがいなくなりました(全1巻)
お父さん、チビがいなくなりました(全1巻)
【連載誌】flowers

<あらすじ>3人の子供が巣立ち、人生の晩年を夫婦二人で過ごす、菜穂子(37歳)の両親。平穏な暮らしを送っているかと思いきや、突然、母が離婚を考えていると言い出した。そんなとき、飼い猫のチビが姿を消して…!? 「娚の一生」「姉の結婚」の西炯子が老夫婦の秘めた思いと愛を描いた感動作。

<書店員のおすすめコメント>2019年5月実写映画化の全1巻の心あたたまるストーリー。母が話しかけても父は無口。そんなシーンのあとの母からの離婚という言葉がとても重く、その後の描写もこの夫婦はどうなるのかとハラハラさせられるシーンが続き、最後まで読むと涙が出そうになります。想いを言葉にするということはとても大切なことなんだ、と改めて感じた作品です。1冊のなかに長年連れ添った夫婦だからこその想いと優しさが沢山詰まっています。ぜひお読みください。

『お父さん、チビがいなくなりました』コマ
母の突然の告白に驚きを隠せず……
超イチオシ!ぜひ読んでほしい
姉の結婚(全8巻)
表紙『姉の結婚』 - 漫画
姉の結婚(全8巻)
【連載誌】flowers
【受賞歴】宝島社「このマンガがすごい!」2012 オンナ編第4位

<あらすじ>もう恋愛だの結婚だのは煩わしいと思っている独身女性ヨリ(39歳)の前に、突如として幼なじみと名乗る怪しいイケメンが現れる。新手の詐欺かと思いきや、本当に少年の頃からヨリを慕っていた精神科医・真木。しかし彼は妻帯者だった……。避けよう避けようとするヨリを追い詰める真木。さらに真木の妻はヨリにそっくりの容貌だった。同居する妹の心配をよそに事態はだんだん泥沼に。この恋愛(?)の行く末はどこに落ち着くのか?

<書店員のおすすめコメント>『姉の結婚』を初めて読んだのは、30代になってからでした。40歳目前、美人でスタイル抜群、だけど恋愛・結婚は煩わしいと若干こじらせ気味のヨリさん。もう乱れることはないと思っていたのに、中学時代の同級生・真木との再会によって揺れる心…たぶん、10~20代で読んでもここまで共感できなかっただろうなと思います。
イケメンで強引で若干変態、ストーカーチックにヨリさんを求めるくせに妻帯者だという真木。正直、初めて読んだときは「何なのコイツ…!」と、ヨリさんと同じような感想を持ちました。
だけど、中学生のころからずっとヨリさんが好きだったとか、奥さんがヨリさんとうり二つとかいうエピソードが出てくるにつれ「不倫はダメ!だけど…」と、いつの間にか私まで心を揺さぶられていましたね。
一筋縄ではいかないヨリさんと真木の関係。紆余曲折を経て迎える最終話、特にラストシーンは本当に印象深いです。 大人になればなるほど、恋愛において過去の経験、特にトラウマが邪魔をして臆病になってしまうこと、あると思います。私もそうです(笑)。 だけど、それでも、誰かを本気で愛し、愛されるって、なんて素敵なことなんだろう。あらためてそう思える一作です。

『姉の結婚』コマ
ヨリさんを追い回す真木ですが、ときおり核心をつく発言をします
大人な男女の穏やかな恋物語
娚の一生(全4巻)
表紙『娚の一生』 - 漫画
娚の一生(全4巻)
【連載誌】flowers
【受賞暦】宝島社「このマンガがすごい!」2010 オンナ編第6位

<あらすじ>東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?晴耕雨読的女一匹人生物語!!

<書店員のおすすめコメント>2015年に実写映画化された、西先生の代表作のひとつである本作。長期休暇を田舎の祖母宅で過ごしていた、東京の電機メーカーで働く30代半ば・独身のつぐみ。休暇中に入院中だった祖母が亡くなり、そのまま祖母の家を引き取って在宅勤務に切り替えることを決意します。その裏には、仕事へのモチベーションの低下や、実らない恋愛ばかりで疲れ果て、穏やかに暮らしたい、という気持ちがありました。
そんなある日、祖母の教え子の海江田(50歳)という男が現れ、つぐみに一目ぼれ。なぜかそのまま同居生活をはじめ、結婚したいとまで言い出します!しかし、どうやら海江田はつぐみの祖母に恋をしていたのではないかと思われ…。
ぶっ飛んだ設定でドキドキする場面も多いのですが、つぐみと海江田、この2人の持つ雰囲気がそうさせるのか、全体的に見ると何とも言えない緩やかな空気の流れる作品です。
そして海江田がカッコイイ!過去の恋愛で冷え切って臆病になっているつぐみの心を優しく、時に厳しい言葉で徐々に溶かしていくさまは、読んでいてこちらの心までじんわりと温かくなってきます。穏やかな大人の恋愛・結婚ストーリー、ぜひお楽しみください。

『娚の一生』コマ
つぐみに対する海江田の深い愛情が感じられるシーン
40歳独身。恋も仕事もままならぬ!
初恋の世界(1~8巻)
表紙『初恋の世界』 - 漫画
初恋の世界(1~8巻)
【連載誌】flowers

<あらすじ>東京でかっふぇの店長を務めていた小松 薫。40歳、独身。突然故郷・角島の店舗への転勤が命じられ行くことに。それをきっかけに地元の同級生達との交流も再開するが、その肝心の転勤先の店には大きな問題が!? そして、薫の人生にも大きな転機が訪れて――!?

<書店員のおすすめコメント>西先生作品の大きな魅力のひとつは、“恋に臆病になってしまったこじらせ独身女性と、ひとクセもふたクセもあるイケメン男性の恋愛”ではないでしょうか。主人公に自分を投影し、「あー。一度でいいからこんな恋愛してみたいなぁ」と想像してしまいます。私は(笑)。主人公と自分の年齢が近かったり、同じ独身だったりするのも大きいのかなと思います…。
さてさて、『姉の結婚』は中学時代の同級生、『娚の一生』はひとまわり年上でしたが、こちら『初恋の世界』のイケメンは10歳年下ですっ!
カフェ勤務の薫は、40歳のバースデーケーキのろうそくをため息で吹き消して間もなく、故郷にある店舗への転勤を言い渡されます。そこで待っていたのは、コンセプトやメニューを勝手に改造し、事実上お店を仕切っていたという謎のバイト・小鳥遊で…。
無表情で何考えているかさっぱり分からないけれど積極的なアプローチにも見える行動を取る小鳥遊に、薫は翻弄されっぱなし。そのたびにドキドキしてしまうし、やっぱりどこか惹かれるところがあるようです。それなのに、自分の気持ちに素直になれない…傷つきたくないという気持ちが勝ってしまうのではないでしょうか。もどかしいです。今作はただ今連載中(2018年6月現在)。続きが楽しみです!

『初恋の世界』コマ
薫の首にかみついた毛虫の毒を抜いてあげている小鳥遊。こ、これは…
作品名に込められた意味にも注目
カツカレーの日(全2巻)
カツカレーの日(全2巻)
【連載誌】flowers

<あらすじ>同棲相手と別れ、お見合いを始めた会社員・美由紀、28歳。だが、思うような相手とはなかなか巡り会えず、揺れる想いを読書カフェのノートに書き綴っていた。そこに見知らぬ男からの辛辣な返事が書き込まれていたことから、やりとりが始まって…!? 「娚の一生」「姉の結婚」の西炯子が描く、新感覚ラブストーリー。

<書店員のおすすめコメント>普通の幸せが欲しい。それにはもう結婚しかない。主人公の美由紀は劇団員の彼に見切りをつけてお見合いをはじめたのですが、紹介されるお相手は自分の理想を押し付ける男にマザコン男、コミュ症気味の男…とシビアな現実を突き付けられます。 そんな中立ち寄ったカフェでの見知らぬ人物とのノートを通じたやり取りの中で、再度自らを見つめ返すことに。 彼女は果たして、本当の幸せを見つけることができるのでしょうか。 全2巻と大変読みやすく、しかもあっと驚く結末が待っている本作。読了後、きっと優しい気持ちになれるはずです。

『カツカレーの日』コマ
読書カフェで他人とノートを通じて会話する美由紀でしたが…
オトナの情事×コドモの事情
恋と軍艦(全8巻)
表紙『恋と軍艦』 - 漫画
恋と軍艦(全8巻)
【連載誌】なかよし

<あらすじ>「裸にしてエロいことでもするわけ!?」「二人の秘密だ……今日のこともね」中1の遠藤香菜(えんどう・かな)のあこがれの男(ひと)は、28歳年上のさわやかイケメン町長。なのに金髪・ピアスに、くわえタバコの不良オヤジと友だちでお泊まりする仲。おそろいの香水つけてたり、魚の小骨をとってあげたりするって仲良すぎ!この恋に未来はあるの!?――オトナの情事(恋)×コドモの事情(恋)……西炯子が描く新境地!

<書店員のおすすめコメント>大人の恋愛・結婚のイメージが強い近年の西先生の作品のなかで、ひときわ異彩を放っているのがこの『恋と軍艦』ではないでしょうか。主人公は中学生の女の子。連載されていたのは『なかよし』!私も小学生の頃同誌を愛読していたので「今の『なかよし』はこんなに大人なんだなぁ…」と、感慨深いものがありました。 ストーリーも、中学生の甘酸っぱい初恋だけじゃなく、大人の恋(アヤシイ関係含む)、そして物語の舞台となっている小さな町で長く続く町民同士の対立、などなど、年齢関係なく楽しめる内容となっています。 ちなみに、主人公・香菜ちゃんの片思い相手である町長さんと、この作品のキーパーソンと言える入市さん。この2人が、大人の色気といいますか、とにかくセクシーに描かれてもうドキドキ…。その2人の関係も本作の注目ポイントです!

『恋と軍艦』コマ
中学生くらいの頃、身近な年上男性に憧れた人も多いのでは?
非モテ女子と親子の三角関係
なかじまなかじま(全3巻)
表紙『なかじまなかじま』 - 漫画
なかじまなかじま(全3巻)
【連載誌】MELODY

<あらすじ>非モテ女子・麗奈の前に二人の男が。一人は野獣系中年、一人は爽やか高校男子! 二人は親子で…!? 非モテ女子の親子三角関係ラブコメディ☆

<書店員のおすすめコメント>北白川麗奈。その派手な名前とは裏腹に、176cmもある身長を低く見せるために常に猫背、5年切ってないボサボサの髪、流行もへったくれもない服装と、典型的な非モテ女子大生。彼女の人生は、映画監督の中島圭、そして高校生で陸上界期待の星の中島俊と出会ったことで激変するのですが…。『なかじまなかじま』。とても印象的な作品名ですが、本作は麗奈と2人の中島の三角関係がメイン。しかも2人は実の親子ときたもんだから、まさしく「あちゃー…」です。 圭と俊、麗奈はどちらを選ぶのでしょうか。そして2人との関わりによる、麗奈自身の成長とシンデレラストーリーも見逃せません!

『なかじまなかじま』コマ
どんどんキレイになる麗奈に注目です!
ナイーブ弓道男子たちの青春!
ひらひらひゅ~ん(全4巻)
表紙『ひらひらひゅ~ん』 - 漫画
ひらひらひゅ~ん(全4巻)
【連載誌】Wings

<あらすじ>健一が少女の髪に挿したかったその美しい花は、なぜか彼女の双子の兄にお似合いだった──。宝代は少女のことをもっともっと知りたくて、彼女自身の日記を自分で毎日書いていた(変態)。ひねくれ者の智和は仲良くしたい部長の“ホモ疑惑”を一生懸命でっちあげる──。好きすぎて空回り、恥ずかしすぎて自爆。不器用な弓道部ライフが今、開幕──!!

<書店員のおすすめコメント>高校の弓道部が舞台の本作。部活に友情、恋愛と高校生の青春をテーマに物語が進んでいきますが、後半には同性愛も描かれており、ボーイズラブ作品も発表している西先生ならではの作品と言えると思います。個人的にとても好きなのが、変態・宝代くんのエピソード。矢を放つ姿がカッコイイ宝代くんですが、いわゆる残念イケメン。気になるちょっと控えめな女の子・川畑さんの気持ちを代弁すべく、彼女の日記を筆跡まで似せて自分で書いているんです!変態! ところがある日、川畑さん本人の前で日記のとおり彼女の気持ちを声色まで似せて代弁してしまい…!! 続きは1巻第2話でお楽しみください★

『ひらひらひゅ~ん』コマ
宝代くん。今日も川畑さんの日記を書きます
ロボットを作るご隠居とは…
三番町萩原屋の美人(全8巻)
表紙『三番町萩原屋の美人』 - 漫画
三番町萩原屋の美人(全8巻)
【連載誌】Wings

<あらすじ>空想理系少年・兼森の心をとらえた噂。「三番町の萩原屋のご隠居が、ヒトガタ(ロボット)なるものを作っている――」。心躍らせて駆けつけた兼森がそこで見たものとは!?派手な着流しに飄々とした態度、年齢不詳で謎だらけ、愛妻家で粋な道楽ご隠居を中心に、ところせましと繰り広げられる明治からくり素っ頓狂絵巻!

<書店員のおすすめコメント>1991年に連載がスタートした、根強い人気を誇るの西先生の初期の代表作。本作の魅力は笑って泣けるストーリー、明治時代のレトロな雰囲気、そしてなんといっても萩原屋の“ご隠居”ではないでしょうか。つかみどころのないミステリアスな性格と、60歳をとうに超えているとは思えない驚きの若さはとても印象的です。 『娚の一生』や『姉の結婚』など、近年の代表作から西先生を知った、というかたにもぜひ読んでいただきたい作品です。

『三番町萩原屋の美人』コマ
ご隠居のミステリアスな色気のとりこになります
オススメ短編集①
こいあじ─西炯子短篇集─(全1巻)
表紙『こいあじ─西炯子短篇集─』 - 漫画
こいあじ─西炯子短篇集─(全1巻)
【連載誌】Wings

<あらすじ>入手困難だった短篇集が再編集、新装版で登場。男性同士の切ない感情を描いた名作「さよならジュリエット」や、「君といつまでも」「彼女からFAX」ほか、迷作「密林の二人」「戦場にかける恥」など抱腹絶倒、若干濃いめの味付けです。

<書店員のおすすめコメント>あらすじでも紹介している「さよならジュリエット」。サラリーマンの中野はある日、身も心も“女性”になった高校時代の同級生と再会します。「ずっと好きだった」という彼(彼女?)に戸惑いつつも、次第に惹かれていき…。 性別なんて関係ない、誰かを好きだって気持ちは尊いものだと痛感させられるエピソードです。

『こいあじ─西炯子短篇集─』コマ
「さよならジュリエット」より
オススメ短編集②
うすあじ─西炯子短篇集─(全1巻)
表紙『うすあじ─西炯子短篇集─』 - 漫画
うすあじ─西炯子短篇集─(全1巻)
【連載誌】Wings

<あらすじ>入手困難だった短篇集が再編集、新装版で登場。隣に住んでる他人が、お互いの生活の中で大切な人になってゆく──「わたしのことどう思ってる?」ほか「虹のできるわけ」「眼鏡のない日」などセンシティブな情感あふれる作品を収録。

<書店員のおすすめコメント>こちらは“うすあじ”となっていますが、西先生の魅力がギュッと詰まった作品集となっています。地下鉄運転士と、自分に自信を持てない女性。隣人だけど他人だった2人が、次第に心を通わせていくようすを描いた「わたしのことどう思ってる?」など全4話が収録されています。

『うすあじ─西炯子短篇集─』コマ
「わたしのことどう思ってる?」より

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