西海村のガキ大将から日本一の親分へと成長していく少年・戸川万吉の姿を描く。1968年より集英社「少年ジャンプ」で連載を開始し、同誌の看板作品となった。
戸川万吉
ケンカも強けりゃ志もデカい! 会う者すべてを魅了する男。
眼帯の銀次
一度は拳を交わすも、万吉に男惚れし子分となる。
ゴン
近所に住むガキ大将。万吉のグループとは何度もケンカをした。
綱村鉄次
万吉をライバル視する強敵。
ラッパ
万吉を心から慕う子分。自分を一番の子分といってきかない。
海雲寺の和尚
父のいない万吉を導く師匠のような存在。
水戸正江
「のっとり屋」と呼ばれる水戸屋商事の会長。
坊谷津光五郎
かつて日本財界を席捲した天才的相場師。万吉の軍師となる。
万吉には数多くの師が存在し、より高みへと彼を導いていく。その師もまた、万吉に魅了された人間の一人なのであった。
知人の会社が乗っ取られたことを知った万吉は、会社を取り戻すため、坊谷津に「大人のケンカのやり方」の教えを請う。
万吉は財界の大物の怒りを買い、警察に追われる身となってしまう。しかし、己の正義を貫くため、千人の子分を引き連れ山へ籠城し、戦うことを決意する。
『男一匹ガキ大将』第12巻以降の見どころガイド
電子書籍第11巻では、富士の裾野の決戦で瀕死の重症を負った
戸川万吉が死線を越え、万吉一家28人衆を前に「わいのガクラン(学生服)もってこい」と言い放ちます。作品誕生から半世紀の年月を経て、いよいよその後の物語が電子書籍でも楽しめるようになりました。12巻以降の注目ポイントをご紹介します。
日本全国の悪ガキたちの頂点に立った戸川万吉が、最初に指示したのは全員で東京をめざし、東海道を歩くことだった。何を目的にするか万吉のみぞ知る状態に、日本中がざわつきその模様を報道する。
これまでにも何度となく鎬を削ってきた水戸のおばばに対し、万吉は相場(株式市場)での真っ向勝負を挑む。資金力、地盤、人脈……万に一つの勝ち目のない戦いに万吉はどう挑む!?
かつて万吉を骨抜きにするべく現れた水戸のおばばの孫・あゆみが外国から帰国し、再び万吉の前に。万吉の妻・友子はあゆみの登場に気が気でないのだが、万吉の心が揺らぐことはない。しかし……。
万吉一家一の子分であることを自他ともに認める眼帯の銀次が万吉の元を離れる事件が起こる。いつもと雰囲気の違う銀次に、万吉は……?
あゆみの婚約者として登場したコックベイラーは、実は水戸屋をのっとり裏側からの日本経済掌握を画策していた。日本へ供給される中東からの原油タンカーを破壊し、石油危機を巻き起こす。そんななか万吉一家がコックベイラーに立ち向かう。